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レゴで作る台湾鉄路管理局E500型電気機関車

 noteの最初の作品紹介は、レゴで作った台湾鉄路管理局E500型電気機関車です。

はじめに

 普段は日本の通勤電車ばかり作っていますが、今回は初めて台湾の電気機関車に挑戦してみました。

実車紹介

 E500型電気機関車は、台湾鉄路管理局で使用されている東芝製の電気機関車です。2023年から製造が開始された最新の機関車で、自強号(特急に相当)や莒光号(急行に相当)、貨物列車などで幅広く使われています。E500型についての詳細はWikipediaをご覧ください。(そんなに情報量多くないけど)



製作過程

 E500型の製作動機と設計、製作過程を時系列で紹介します。

製作動機

 今回E500型を製作した理由は、2月2日に横浜の中華学院で開催されるYokohama brick fes.2025に出展するためです。中華街で展示するので台湾の車両があったほうがいいと思い、どの車両を作るか考えたのですが、台湾の車両はレゴで再現するのが難しそうなデザインの車両が多いので悩みました。結局、一番シンプルなデザインをしていて作りやすそうなE500型を作ることにしました。

設計

 たまに設計図なしで作ってしまうこともあるのですが、今回はstudio2.0を使って、どのように作るのかをなんとなく決めました。ある程度組み方と必要なパーツの数が分かればいいので、7割くらい設計したら実際に製作に取り掛かります。

設計段階のE500型。ライトの位置や窓の横のスロープなどが完成版とは異なる。

 実際に製作に取り掛かるために家にあるオレンジ色のパーツの在庫を確認してみると、全部集めてもE500型1両分にもならないことが発覚。インターネットで買うのは面倒なので、近所のホビーオフに行ってオレンジ色のパーツを全部買って済ませました。ホビーオフという名の野生のPaBがあって助かります。

これで330円。毎度お世話になってます。

製作中

 一応studio2.0で設計しましたが、設計図通りに作ることはほぼありません。そのときあるパーツでいかにそれっぽく見せられるかを考えながら作っています。(というのは建前で、本当はパーツがないから適当にごまかしているだけ)

まだ粗削りの状態。ここから修正する。

完成

 機関車1両だけだったこともあり、設計してから2日で完成。突貫工事でも割と満足のいく出来栄えになりました。ただし設計図とはだいぶ異なる組み方をしています。studio2.0で設計した意味がないような……?

設計図と同じなのは前面の窓ガラスくらいかも?


レゴ作品紹介

 ここからは作品の細かい部分を紹介していきます。

動力台車

 レゴで作るうえで一番苦労したのは動力台車です。E500型はひとつの台車に3本の軸がある台車が使われているのですが、レゴのトレインモーターには2本の軸を通すところしかありません。そのため、3軸台車を再現して動力化するなら、自作動力を使うか、トレインモーターの真ん中にダミーの車輪をつけてそれっぽくするしかありません。自作動力だとスピードや牽引力が落ちるので、今回は後者を採用しました。

車輪の間の黒い円盤がダミー車輪

 トレインモーターには、車輪と車輪の間に謎の穴が開いており、この穴をうまく利用してダミー車輪をはめ込んでいます。この穴ってなんのためにあるんでしょうか。存在意義が謎ですが使えるものは使います。

トレインモーターの穴っていつからあるんだろう?

連結器

 磁石の連結器は片側のみに設置しました。もう片方はダミーカプラーです。ところで、この磁石のパーツって明らかにトレインの連結器ではなさそうなのですが、もとは何のセットで使われていたものなのでしょうか。気になります。

磁石の連結器をつけた方
旧型の連結器の磁石にちょっと似ている謎パーツ
ダミーカプラー側

その他

 パンタグラフはちゃんと折りたためる構造になっています。また、屋根はタイルを貼ってツルツルにしました。正直これくらいしか特筆すべき点はありません。側面なんか何も考えないでオレンジのブロックを積み上げただけだし……。

パンタグラフを折りたたんだ状態


終わりに

 今回初めて台湾の電気機関車を作ってみましたが、3軸台車など日本の電気機関車にはない特徴があり、作っていて面白かったです。ただ、機関車1両だけでは寂しいので、客車や貨車もつくってみたいところ。イベントまでに間に合うのか……?



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