2023年4月 予選ウィークエンド反省とオンラインサロンで神になった話
0.はじめに
MTGアリーナで4/8-4/9に行われていた予選ウィークエンドの反省文です。
本番は全く勝たなかったのですが、デッキが面白かったのと、調整の過程で参加しているオンラインサロンの大会で優勝したのでそのあたりの話を記録に残しておこうと思います。
1.本番に向けた調整について
今月の予選の練習は、参加しているオンラインサロンで調整が立ち上がったのでその中での活動がメインでした。
今回は過去の調整でいいと思った取り組みを真似て、Googleフォームで戦績を記録してみたり、その集計でメタゲームの推移を追ってみたりしてみました。
アリーナはデッキが気軽に試せる分、流行の移り変わりも早く追いかけるのが大変ですが、十数人メンバーが集まっていたこともあり手間のわりに有意義なデータ取りができたんじゃないかなと思います。
クローズドのコミュニティの活動ですので詳細は割愛しますが、個人的没デッキはこんな感じです。
2.神になった話
前述の調整に参加はしつつ、サロン内で予選に向けた練習もかねてイベントが予定されていたのでそのタイミングにも焦点を当てて個人的にデッキを考えていました。
内容としては、メンバーが大会形式で競い優勝者が初代神であるレイさんへの挑戦権を得るというものでした。
直後に予選があったため、アーカイブはレイさんのサブスクライバー限定公開になっていますが、そのうち公開されるかも?
結果は、メンバー内大会優勝からのレイさんとの神決定戦も勝って、神になることができました!
特典で何かもらえるらしいのでそれを楽しみにしつつ、次回は元MPLが予選から出てくるのか~と戦々恐々です。
このとき使ったリストは下記です。
このデッキを組むにあたっては、メタゲームから使いたいカードを考えていって近しいフォーマットであるパイオニアから何か使えそうなリストはないかと探すところから始めました。
当時イメージしていたメタゲームはこんな感じ。
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Tier1
アブザンパルヘリオン
ラクドスミッドレンジ
Tier2
青白コントロール
スピリット系
グルール機体
緑単
それ以下
ラクドスサクリファイス
白単、赤単などのアグロデッキ
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上記のように環境を想定したうえで、使いたいカードはこのように考えていました。
・偉大なる統一者、アトラクサ
アブザンパルヘリオンへのアンチカードで、ラクドスミッドレンジのようなフェアデッキに対してもスケール勝負ができる。
・思考囲い
エクスプローラーでもフルパワーで使用できるため一定数は存在していた青白コントロール等のカウンターコントロール戦略をとる相手に有効なカード。
アトラクサを使う上でお互いリソースが枯れる展開は望ましく、軽いカードを増やすことで着地後にも有効活用しやくなるため相性がいい組み合わせ。
また、苦手な相手に対しても相性を崩し得るカードであり、非公開性の本番にも適している。
・湧き出る源、ジェガンサ
アトラクサのおかげで株が急上昇しているカード。
相棒というシステム自体がリソースになるのでミッドレンジゲームに強くなるうえに、アトラクサを手札から唱える確率が大幅に上がる1種のコンボパーツと言っても過言ではないと思います。
思考囲いが使いたい、というのはパイオニアでも似たようなことを考えていたタイミングがありました。
このデッキでも《創造の座、オムナス》からマナ加速をしてアトラクサを出す、という動きは強力なこともあったんですが、5色デッキかつ《空を放浪するもの、ヨーリオン》採用ということでどうしても不安定さが弱点でした。(ブレるのがそれはそれで楽しくて結構回してしまいましたが)
《白日の下に》を使う有名なデッキとしてはプロツアーファイレクシアで好成績を収めていた形もありますが、パイオニアと違ってアブザンパルヘリオンが幅を利かせているので少し環境が悪そうだなという印象です。
また、《白日の下に》がないエクスプローラーではいかにもデッキにならなさそうだなとも思っていました。
他に参考になりそうなパイオニアの大会というと、3/25に行われていた第10期パイオニア神挑戦者決定戦がメジャーなところです。
その時に惜しくもTop8には残っていませんでしたが、twitterで見かけたリストが気になっていました。
ちょうど今使いたいと思っていたカードが全部入っていて、《白日の下に》でサーチする先も比較的絞られているのでプランを絞ればエクスプローラーでもいけるんじゃないか?と思ったので組んでみると
9-0となかなかの好成績です。
数字自体は水ものなのであまりあてにはなりませんが、環境筆頭と考えていたアブザンパルヘリオンが後手ですら全く苦にならなかったことが大きかったかもしれません。
このリストもマナベースはやはり弱点で、序盤にハンデスを打ちたいので黒が必要ですが沼を出してしまうとオムナスがスムーズに出ない、というジレンマがあります。
また、リソースはアトラクサに頼っている面が大きいので引けない/出せないと苦しいというのも弱点でした。
そこで、《奇怪な具現》を採用することでアトラクサへのアクセス率の向上とオムナスの出しにくさを少し緩和しようというのがサロンのイベントで使用したリストです。
3.予選本番
予選ではサロンのイベントからもう少し調整してこんなリストを使用して1-2で棒にも箸にもかからず初日落ち。
負け自体は事故もあったりでこんな日もあるか、という感想。当たりは悪くなかったので残念でした。
マナベースを少し変更したこと、《蘇生の絆》の不採用、《砕骨の巨人》の採用、《プリズマリの命令》が2枚、というのが主な変更点です。
《蘇生の絆》については踏み倒し手段の中で速攻がつくという貴重なおまけがついてはいますが、どうしても《白日の下に》がないエクスプローラーではアクセス率が悪いので安定しないのが弱点でした。
《蘇生の絆》を引いていないときにアトラクサを捨てて受けを作るのかどうかというところでプレイが複雑になるのもマイナスです。
《砕骨の巨人》は主にラクドスミッドレンジと青白コントロールに強くなる選択かなと思っています。
直前のメタゲームの推移でアブザンパルヘリオン → スピリット系 → ラクドス系と進んでいるように見え、ラクドスミッドレンジがちょうど多いタイミングかなと考えていたこともあって採用しました。
《プリズマリの命令》については、《砕骨の巨人》を採用したことで序盤の赤マナ要求値は上がっていますが、マナベースをこれ以上赤に寄せるのも難しかったので単純に赤マナを使用する枚数の調整でリスクヘッジになるかという意図でした。
ただこれは失敗で、宝物を出すモードが潤滑油になって緑マナをねん出するパターンもあり、減らさない方が安定感あったなと反省しました。
4.反省
■良かったこと
・調整の人数を活かして環境の可視化ができた
ラダーベースではあるものの、2週間という短い期間の中で流行の変化を見られたのはよかったかなと思います。
入力する項目など多少改善できそうなポイントもありますが、フォームを利用することでスマホ/PCの両方で入力しやすく手間も比較的少なめで済んだのではないかなと。
記録すること自体に手間がかかってしまうと、その作業だけでやった感が出てしまったりやらされ感が強くなったりして良くないので、めんどくさくないのは重要。
■良かったかどうか分からないこと
・新しいデッキを組んだこと
練習段階では、事故でなければ苦手なスピリット以外は相性良さそうという感触でした。
強い新デッキを持ち込めることは、特に非公開制で行われるアリーナの予選では有効打になり得ます。
今回は安定性が課題であることは間違いないデッキだったのでいかにそこを改善できるかという認識でしたが、本番はマリガンやスクリューが重なって負けたゲームが多かったので実際のところが評価できずじまいでした。
色事故ならやはり無理があったんだね、という結論になったかもしれませんが…
予選ウィークエンドレベルで通用する強度なのかどうかが事前に評価できていないのは良くないので、下記の反省点も含めて改善できたらなあと思っています。
■改善したいこと
・指名対戦での確認不足
人数が多いと一見数こなせそうですが、逆に難易度上がるなと思います。
Discordの仕様だったり、オンライン起因のことだったり、メンバー間の親しさだったり色々要因はありそうですが毎回改善が難しいところ。
細かいプランやリストの精査には欠かせない作業なので本来は比重を上げたい作業です。
非ラダーの試行回数を増やしたいというよりは調整の精度を上げるために必要なのでこなせばいいというものでもありません。
気持ちだけでは実際できないことが多いので何かしら仕組みがあった方がよさそう。
感想戦付きの調整内リーグ戦とかいいかもしれないですね。(そういう意味では直前にサロンのイベントがあったのは良かったと思います)
最後のおまけに、予選を終えて今ならこうしたいかなというリストを載せておきます。