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子供から大人まで一生使える頭の使い方『13歳から鍛える具体と抽象』

今回は『13歳から鍛える具体と抽象』を取り上げます。「具体と抽象」は、思考力を重要視する中学受験などにおいても、重要なテーマとして注目されています。

本書の編集担当が内容をご紹介していきます。

「具体と抽象」はすべての土台となる

この本は、私が3年前に育休から復帰して一番はじめに「こんな本が読みたい」と思って企画したものです。慣らし保育中に近所の書店を歩いていて、「子どもの地頭力を育てる本ってあるのだろうか」と思ったところから企画はスタートしました。

著者は、累計著作部数が100万部を超え、代表作『地頭力を鍛える』をはじめとして、思考系の著者では右に出るものはいない(と私は思っている)細谷功先生です。

子どもが将来どんな道に進むとしても、どんな科目が好きで、どんなスポーツや楽器、勉強に取り組むとしても、「具体と抽象」の考え方は共通した武器になります。

しっかりとした思考力の土台がある=生きる力の強い(どんな場所でも生きていける)人間にほかなりません。本書はそんな基本OSとなる「頭の使い方」を具体と抽象の往復によって鍛えよう、という本です。

AI時代において子どもも大人も、考える力を鍛える必要がある

発売から半年、勢いはおとろえず気づけば6万部。大々的な新聞広告や、宣伝活動はほとんどしていないので、書店で手に取ってもらったか、口コミなどでじわじわと広がっているのかなと推察しますが、読者の方の慧眼には驚かされるばかりです。

13歳から鍛える、とタイトルにつけて中高生でも読める内容に、と設定しておきながら、実際には誰が読んでいるのか?リアルな読者は誰なのか?と当初は思っていましたが、どうやら、親が子どもに買って、自分も読む、というケースも結構あるようです。

知識をたくさん覚えて勉強ができる人、よりも地頭のいい人。言うことをよく聞くおりこうさん、よりも自分なりに考えて自分で決められる人

これからは、AIを「使いこなす」側になることが求められるからこそ、本書を手に取って、そんな子どもたち、大人が1人でも多く増えたら嬉しく思います。

子どもから大人まで身につけたい!「頭の使い方」

知識はどんどん新しくなり、アップデートしていく必要がありますが、基本OSは一生もの。そういった意味で、自分の子どもにも切実に身に着けてほしいと思う頭の使い方、「具体と抽象」の往復。私もまだまだ修行中なので、子どもがもう少し大きくなった時に一緒に読みたいと思います。

普遍的な「頭の使い方」を鍛える本として、本書には時代や場所を超えて色褪せない魅力があります。ぜひ街の書店やネット書店にて手にとっていただけますと嬉しいです。


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