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この1冊で人脈のつくり方が学べる!人見知りを克服する「人的ネットワーク」づくりの教科書
今回は、『「人的ネットワーク」づくりの教科書』をピックアップします。
ビジネスにおいて、また人生において、「人的ネットワーク(人脈)」は極めて重要な要素です。一方で、人見知り・引っ込み思案で人脈づくりが苦手……という方も少なくないのではないでしょうか。本書では、ネットワーキング・レベルをトレーニングで上げる方法を解説します。
「個人」が重視される時代の、人的ネットワークの重要性
先行きが不透明で将来の予測が困難な時代において、企業は、業界や業種、企業や組織の垣根を超えた多様な経験を積み、個の中に多様性を養っている人を必要としています。
また、人生100年時代と言われる中で、「1つの企業内での自分」ではなく、「個人としての自分」が大切になり、自らのキャリアを自分自身でマネジメントする責任が増しています。個々人がどのような人とつながり、どのような関係を持ち得ているかが、非常に重要となってきているのです。
自分のネットワーキング・レベルを知ろう
では、その人的ネットワークはどのように構築していけばよいのでしょうか。
800人超の調査結果から分かったことは、人的ネットワークはある日突然拡がるものではなく、「意識的に人的ネットワークを拡げる努力をして、失敗を経験しながら行動を繰り返すことで、現在の状態に到達している」ということでした。
本書では、人的ネットワークを構築し活用する能力を下記の5段階に分類しました。現在の自分のネットワーキングレベルを知り、次のレベルへとステップアップできるよう、各レベル別に具体的な行動方法を解説していきます。
レベル0:ネットワーキングの活動をまったくしていない段階
レベル1:人的ネットワークを拡げたいと考えて、ネットワーキングの活動を開始した段階
レベル2:ネットワーキングの意義を理解して、積極的に所属しているコミュニティの場づくりに寄与している段階
レベル3:自ら発信をして、価値観に沿ったネットワークづくりをしている段階
レベル4:自分のビジネスや志の実現に向けた活動に活かしている段階
レベル5:特定の分野での活躍を機に有名になり、志の発信により人が自然と集まったり、周囲が人を集めてくれたりする段階
効果的な行動、効果的でない行動を知る
本書では、以下の3つの切り口に分けて、ネットワークを構築する上での「効果的な行動」と「効果的でない行動」も解説しています。
1.出会いをつくる
2.出会いを活かす
3.出会いを拡げる/維持する
たとえば、「効果的でない行動」には下記のような例があります。
◆「出会いをつくる」の効果的でない行動
・TAKEファーストで、GIVEの精神で行動していない
・自分の話ばかりして、人の話を聞かない
・コミュニティに参加しても発言せずに聞いているだけ
・目的なしにやたらとコミュニティに属して、手が回らなくなる
また本書の後半では、人的ネットワークの構築に積極的に取り組んでいるビジネスパーソン7人への詳細インタビューを事例として紹介しています。自身の置かれた状況と照らし合わせながら、重なる部分に着目し、今後の人的ネットワーク構築へのきっかけを掴んでいただけたら幸いです。
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