見出し画像

捨てたら新しいものが入ってくるというけれど

大学時代の友達と距離を置いたら彼氏ができた。
それが繋がってるかわからないけど。

大学時代はラクロス部に所属していた。
卒業してからも定期的に会っていたそのうちの3人。

荒川沿いを走ったり、サウナに行ったり、飲みに行ったり、ナンパされにコリドー街や恵比寿に繰り出したり、お互いの家行き来してお泊まりしたり、クリスマスパーティーしたり。
どこに行っても、話すことは同じ。
気になる男性や付き合いそうな男性の話をお互いにしあって、あーでもないこーでもないとおしゃべりするのが心底楽しかった。

結局、私たち4人には彼氏がいなかった。
惜しいところまでいってるのに、なんでできないんだろうね?と笑い合う時間がずっと続くと思っていた。

気づけば私たちは29歳になっていて、われ先に幸せになりたいと願うようになっていた。

そんな最中。
私はそのうちの1番仲の良かった1人の子と、ある男性を介して関係が拗れてた。そして、なんとなく疎遠になった。

連絡を1ミリも取らなくなって、4ヶ月。

もう2度と会わない気がしている。
なんとあっけなく友達を失うのでしょう。

10年以上の友情がこんなに儚いとは。

ただ、寂しさと同時にホッとしている自分がいるのも事実だった。

何度も遊んだ。
一緒に合コンにも行ったし、ドライブもした。
その中で、何度味わったかわからないマウントを取られてる感。
私を踏み台にして安心されている気がした。

その違和感から離れた今、ずっとすっきりしている。

そして、今の彼に出会った。
出会いは不思議なもので、すべてはタイミングなのだと思った。
駆け引きなんてしなくてもとんとんと話が進み、あんなに喉から手が出るほど欲しいと願って願ってやまなかった彼氏が、あっけなくできた。

大切な友達を失ったと思っていたけど、自分にとって本当に必要な人なのか、きっとその分別をつける時がきて、結果、残らなかった縁だったのだろう。

きっと、人生、時には勇気を持って友達との縁を切ることも必要なのかもしれない。自分を守るために。

私は今、自分のことが素直に好きと思える。
本当は、これでいいのかもしれない。

仕事帰りの電車で大学時代の写真を見て、
ただ、ふと思い出しただけ。
なぜだか、楽しかった過去ばかりを思い出すから。


でも、私は、もうあの子達とは会わない。

私って思ってたよりずっと薄情なのかもな。

「自分の過去を懐かしいと思い出せることが、成長した証拠。それが尊いこと。」

彼が教えてくれた。


だから私は、今を生きる。

いいなと思ったら応援しよう!