今更始めるシーザー暗号

シーザー暗号とは古代ローマの指揮官のガイユス・ユリウス・カサエルがはじめに使用した単一換字式暗号の一つで最もシンプルで一番良く知られた暗号の一つです。別名称としてカサエル暗号、シフト暗号とも呼ばれ、平文からいくつシフトするかが鍵となる暗号となります。

シーザー暗号の成り立ちについて
シーザー暗号はA~Zまでのアルファベットからいくつかシフトして暗号とします。例えばシフトが2の場合2個アルファベットをシフトさせG→Eとなります。もちろんAの場合はYとなります。

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たったそれだけです。だから26通りのうちの1通りが解読文章になります。
だから暗号文章を全て明かすのではなく3文字ずつに小分けにしてシフト数を決めたりして解読を難しくさせてた時期もありますが、復号に同じ等価の労力が使われるので、それほど発達しませんでした。

解読ツールがものすごく発達!?
シーザー暗号の解読ツールはアルファベットで何が書いてあるかわからない文章の時、どんな暗号形式が使われているのかわからないため、シーザー暗号の復号ツールがものすごく発達しました。物理的にはじめは円盤2枚の海中時計のようなものから始まり、指輪のようなものに2重で左右別々に回転するリングにアルファベットが刻まれているデコーダリングと総称として呼ばれる

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人力解読ツールや子供向けの知育玩具、恋人と秘密のやり取りをするためのペアデコーダリングなどもあり、クイズ番組では積極的に使われるようになりました。
はじめの裏ごしとしてシーザー暗号ではないかという風に疑う解析ツールが多く基本セットとなっておりUNIXでは(caesar(6))というシーザー暗号を解読するコードまでオフセットされるぐらい復号に労力がかからない暗号でした。

シーザー暗号の定石
シーザ-暗号は解読文章が他の暗号と対応している場合はもちろん総当りです。自然言語で長い解読文章である場合は1通りでありますが、短い解読文章である場合、定石単語として複数の解読単語の候補が存在していた。
KNOWという単語はADENやMPQYであったり、ALIIPはDOLLSやWHEELなどを使う違うのが一般的だあったため、シーザー暗号は解析も容易でループで解けます。そこで、ある起点より頻度分布のグラフを出すことによって出現頻度が多いものがすぐにわかり、暗号文が解読文書の群として扱う事が出来るので、解読のスピードがかなり早くなっていって使う必要がなくなりおっぱい暗号(プレイフェア暗号など)に時代のバトンを渡すことになったのでした。

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