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㉞クラハ文化祭「恋かな〜0%の告白〜」本番@耳ビジ➕1
中曽根陽子さんは教育ジャーナリスト。
「陽子さんが恋に走る話もいかがですか?」
私が最初に声をかけたとき
「教育ジャーナリストの仮面が剥がれるからできないー!」
と、笑っていた。ところが、澤木祐子さんの妄想話や私の昔の胸きゅんな想い出話を聴いているうちに気が変わってきたようで
「あの時yesと言っていたら今頃私は…という妄想話でオーディションしてもらえませんか?」
と連絡してきてくれた。
さすが探究番長!オーディション?ないない。即採用となった。
ふと、過去の出来事を振り返って「違う道を選んでいたらどうしていただろうか」そんなことを考える瞬間というのは誰しもあるだろう。
今が不幸せなのではなく、ちょっとしたセンチメンタリズム。
高校時代に振ってしまった彼と、もし今再会したら?!
本当の話(過去)と妄想話(現在)をうまく絡ませて素敵な脚本が仕上がった。
陽子さんが自ら相手役をリクエスト。元NHKエグゼクティブアナウンサーの村上信夫さんにお願いできることに。
この脚本では陽子さんのモノローグが多いのだが、さすが探究番長!(2回目)練習したのだろう。最初のリハーサルではたどたどしかったところも、直前リハーサルではナチュラルなセリフ回しになっている。
村上さんも、前回のリハーサルでお願いした役作りをバッチリものにしてきた。
過去の2人のエピソードはプロの3人が青春アニメちっくに仕上げてくれた。おかげで、現在の2人はなんとなく本当の話なのでは?と気を回したくなるようリアルな雰囲気になった。
「0%の告白」脚本:カワテツ
BGM テーマ曲
【陽子ナレ】
私の名前は陽子。教育ジャーナリスト。
これは今から40年以上前。
私が都立高校の一年生だった時のこと。
BGM テーマ曲FO
SE(チャイムの音 学校の雰囲気)
雅代「陽子!ちょっとちょっと」
陽子「なに?」
雅代「いいからちょっと来て」
陽子「なによぉ~」
雅代「お待たせ!ほら、陽子呼んできたよ。早く言っちゃいなよ」
定岡Y「こ、こんにちは!3年A組定岡です!サッカー部やってます!」」
陽子Y「‥は、はい」
定岡Y「何%ですか? 」(かぶせ気味に)
陽子Y「え?」
定岡Y「何%ですか? 僕と付き合ってもらえる可能性」
陽子Y「‥ゴメンナサイ。0パーセントです」
定岡Y「ウォォォーー」(と走り去る)
雅代「あーあ・・・・定岡君かわいそう」
陽子ナレ
ひどいことを言ってしまったと謝りたかったけど、あの頃の私は男子と喋ることさえできない奥手だったのだ。あれから40年。
陽子(モノローグ)
「あれこの記事、あの定岡君じゃない?
Jリーグのメディカルディレクター?
へぇ~整形外科のお医者さんになったんだ。
(新聞記事を読んで)
「僕の目標は、選手の怪我を治すことだけじゃありません。チームで怪我を予防することが重要なのです。そのためには、まずは選手からもチームからも自分のことを信頼してもらえる存在にならなければならないと思っています
陽子(モノローグ)
「すごい。定岡君ってこんな熱い男だったんだ」
陽子ナレ
「その時、ふと思った。
もしあの時、定岡君の告白を受け入れていたら‥ 私の人生は変わっていただろうか‥」
司会「それでは、赤坂高校15期生の同窓会を開宴します!かんぱーい!」
SE宴会場ガヤ
定岡「もしかして、陽子さん?」
陽子「え?あ・・・もしかして定岡君?よくわかったね」
定岡「もちろんわかるよ。俺の初恋の人だから」
陽子「あぁ・・・。あの時、私ひどいこと言っちゃったよね 」
定岡「ははは。0パーセントです!ってけっこう傷ついたよなー。」
陽子「ゴメンナサイ!なにしろいきなりだったからさ‥。」
定岡「いや、あの時の俺の言い方も悪かったな」
陽子「あ、そうそう、この間、定岡君が載ってる記事みたの。スゴイ熱いなあって思って」
定岡「読んでくれたんだ。うれしいな。で、陽子さんは今なにを?」
陽子「わたしは教育ジャーナリストでね、子供の探究心を育てたいなって」
定岡「おお!それはカッコいいね」
陽子「定岡くんこそ!」
司会「これを持ちまして、赤坂高校同窓会おひらきです!みなさんまた会いましょう!」
SE 拍手
SE(雑踏)
定岡「(追いかけて)陽子さん!」
陽子「あ、定岡君。どうしたの?」
定岡「もう一度やり直したいんだ」
陽子「なにを?」
定岡「・・・・何%かな? 今の俺と付き合ってもらえる可能性。何%かな?」
陽子「定岡君・・・」
BGM テーマ曲 カットイン