⑬脚本(主役カワテツ)公開@耳ビジ+1
なんでも公開!
今日は私が書いた脚本とそれを修正したカワテツバージョンの脚本の聴き比べ。
軍配は~トヨコ!(笑)
とはいえ、多少の修正はお願いすることになってます。どうぞご覧ください。
以下脚本
「運玉」(仮題)
NA
僕は川上徹也。人気作家でありコピーライティングの鬼である。
普段はビジネス書を書いているが、もう一つ昔から日本の神社の歴史を探るのが好きで、近々本も出す予定だ。
今日は取材のため宮崎県の鵜戸神宮にやってきた。
日向灘に面しているこの神宮は、洞窟の中に朱塗りの色あざやかな本殿があり、とても神秘的で凛とした空気に包まれている。
宮司「ようこそお越しくださいました」
宮司にひととおり境内を案内してもらった。
宮司「、、、まぁ、というのが、おおかたの由緒になります。あ、そうそう、あちらの奥に”霊石亀石”というものがありましてね。亀石の背中に窪みがあって、この窪みに「運玉」というのを投げて見事に入ると願いが叶うといわれているんですよ。人気のスポットですよ。ぜひ川上さんもやってみてください」
カワテツ「運玉?」
宮司「はい。男性は左手、女性は右手で「運玉」を投げ入れるのです。運玉は5個100円ですからぜひどうぞ」
なかなか面白そうなのでやってみることにした。
まだ朝早いこともあり霊石亀石には誰もいない。窪みまでは10メートルくらい。
カワテツ「こんなの楽勝でしょう。よし、せーの」
SE コツン
カワテツ「あれぇ、ぜんぜん届かない。よし、もう一回。せーの!」
SE コツン
カワテツ「うそ!なんでー?」
そこに1人の女性がやってきた。
カワテツ心の声(やばい、恥ずかしい。見られたかな。へたくそだと思われてる!)
1人で焦っている僕などお構いなしで、彼女は右手に運玉を握ると
女「せーのぉっ!」
SE コツン
女「あぁーんダメだぁ」
カワテツ(やった!はずれた!)
彼女が外したのを見て、僕はほくそ笑んだ。僕はなにかと負けず嫌いなのだ。
カワテツ「あーらよっと!」
今度は掛け声を変えてみたが、結果は変わらない。
僕の運玉はラスト1つとなった。そのとき
女「さーてぃーわーん!」
思わず吹き出した。今のはなんだ?
女「だめかぁ」
彼女は首をひねりながら真剣に運玉を見つめている。
その様子がなんともいえず可愛らしかった。
カワテツ(彼女の運玉が早く入ると良いなぁ。。。)
僕は運玉を握り、最後のひとつを放り投げた。
SE コロリン、、、
カワテツ「わぁ!!!入った!」
女「わぁ!」
カワテツ「いやぁ、入った」
女「入りましたね!おめでとうございますっ!」
まるで自分のことのように喜んでくれる彼女。
カワテツ「ありがとうございます。いやぁ実は全然入らなくて、多分これ100個目くらいだと思います」
舞い上がって、かなり盛ってしまった。
女「あははは。すごいです!どんなお願い事したんですか?」
僕は我に返った。お願いごとって、、たしか彼女の、、、
カワテツ「あ、、、いや、そ、その、あ、あれ、、、。」
女「あ、ごめんなさい。言いたくないことありますよね」
カワテツ「あ、いや、あ、貴女はなにを?」
女「私は、、、素敵な出会いに恵まれますように。なーんて。女のひとり旅でイタイですかね」
カワテツ「いえ、そんなこと。ぼく応援しますよ。頑張ってください」
女「ふふふ嬉しいです。そんなふうに言っていただけたら、なんだか力が湧いてきました」
カワテツ「はい、僕ここでちゃんと一緒に念を送っています」
女「うん。じゃあやってみようかな。
なんかすごくドキドキします」
僕もドキドキした。
女「あ、そうだ。お名前伺っていいですか?」
カワテツ「え?か、川上です」
女「川上さん。。。私は◯◯です。川上さん!名前を呼んで応援してもらっても良いですか?」
カワテツ「もちろんです。◯◯さん頑張ってください」
女「はーい!いきますよぉ、せーの!」
(僕たちの想いを乗せて運玉が弧を描いた。)←無くてもいいかな?
♪音楽♪