光の居場所

この前のことは忘れよう
前だけを見つめて生きていこう
いつも自分に言い聞かせるのに
足取りは重く
心は静まり
べっとりとした蟠りが私をつかんで離さない
すぐそこに差す光の中へ入りたいのに入れない
目を細めて光を見つめ
目を閉じて瞼の裏に残像を感じる
少しずつ慣れる

もう一度目を開ける
そこはもう光の只中だ

自分に言い聞かせる。
あなたは光そのもの。
負けていない。
光はあなたなのだと。

この前のことは消えていく
前を見つめる必要などなく
蟠りは縄跳びのように軽く飛び越えれば良いだけ

そういえば
昨日、わたしはしあわせでした。
思い出せば良いだけ
光はあなたの闇の中にある

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