なぜ僻地勤務は意外とお金がかかるのか?
あなたは僻地勤務というワードを聞いたことがありますか?
メーカーの工場は田舎にあることが多く、それを揶揄して僻地勤務と言われたりもします。
都市圏に比べて圧倒的に不便なことが多く、避けられがちな勤務先ですが、一方で、お金が貯まりやすい、そんな風に思っている方もいるのではないでしょうか?
結論から言うと、僻地勤務というのは意外とお金がかかるポイントが多く、都市圏と比べても生活コストは大きく変わらないこともあります。
この記事では、僻地勤務でお金がかかるポイントを3つ紹介していきます。
行きたい就職先・転職先の拠点が僻地にある、そんな方はぜひ最後までご覧ください。
僻地勤務でお金がかかるポイント
車のコスト
僻地で暮らしていくには、車は必需品です。
住居の場所次第では、近くにコンビニやスーパーが無いなんてことも十分にありえます。
私はトヨタに入社後、東富士研究所という静岡の僻地に配属されたのですが、寮から最寄りのスーパーが2kmほど離れていました。
また、最寄り駅までは約4kmと遠く、車が無いと何もできない環境だったため、東富士研究所配属となった同期はみんな急いで車を購入していました。
さて、そんな車ですが、維持費がどれくらいかかるかご存じでしょうか?
ネクステージの記事によると、年間の維持費は以下の通りです。
僻地の寮の場合は駐車場が無料なことが多いため、駐車場代をゼロとしても、普通車の場合で年間30万円ほどはかかる計算になります。
平均すると毎月約2.5万円を車のために支払い続ける必要があるわけです。
また、上記は維持費であり、ここに車自体の価格が上乗せされてきます。
車自体は中古を選べば安く済ませることは可能ですが、まともな車を買おうとすると、最低でも50万円は必要でしょう。
もっと程度の良い車となると、100万円以上はかかります。
仮に100万円の車を3年ローンで買うとすると、毎月3万円ほどの支払いが必要です。
上記維持費と合わせて、月5.5万円程度が僻地での移動に必要な費用となるわけです。
都会への交通費
僻地勤務の場合、街中に遊びに行くだけでも一苦労です。
近くの地方都市まで片道1,000円以上かかるなんてことはザラなので、毎週出かけていると交通費だけでも相当な出費となります。
また、終電の時間も非常に早いため、遅くまで飲んでいると必然的にホテルや漫画喫茶に泊まることになるというのも知っておくべきでしょう。
トヨタには田原という僻地に工場があるのですが、田原勤務の人が名古屋で遊ぶ場合、22時頃の終電までには帰らないといけません。
ですので田原勤務の同期は、よく名古屋でホテルに泊まっていました。
仮にホテルには泊まらないとしても、遊び方次第では都会への交通費だけで月に5,000円ほどはかかってしまうので、都市圏に住んでいる人に比べると余計にコストがかかります。
また、お金だけでなく、往復の移動時間が膨大というのも、地味にダメージは大きいかと思います。
せっかくの休日の大半を移動に使ってしまうことになりますからね。
スーパーでの買い物
田舎は生活費が安いと言われますが、スーパーに売っている食品は意外と高かったりします。
もちろん店舗によるとは思いますが、田舎のスーパーの値段が高かったという経験をしたことがある人はいるのではないでしょうか。
なぜそうなってしまうかというと、近くに競合店が無い場合が多いことや、輸送コストが高いことが考えられます。
人口の多い地域の場合、いくつものスーパーやドラッグストアが価格競争をしていますが、僻地の場合は競争相手がいません。
そうなると、無理して価格を下げなくても周辺の住人が買ってくれますよね。
車の維持費や交通費に比べるとインパクトは小さいですが、決して無視できるコストではないといえるのではないでしょうか。
まとめ
以上、僻地勤務でお金がかかるポイントについての紹介でした。
都市圏と比べると、以下3点にお金がかかってしまいます。
車のコスト
都会への交通費
スーパーでの買い物
一方で、家賃や駐車場代は圧倒的に安いため、トータルで考えると都市圏と比べて大きな差は無いかもしれません。
逆にいうと、生活コストがほぼ変わらないのに僻地に住むのはメリットが少ないといえるでしょう。
みなさんも、僻地に飛ばされたら生活費がどう変わるか計算してみてはいかがでしょうか?
もし今後僻地に飛ばされそう、という人であれば、転職してしまった方が幸せになれるかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ではまた!