陰と陽
11日に月9ドラマの最新作「元彼の遺言状」が、13日に水曜ドラマの最新作「悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いって誰が言った?〜」がそれぞれ始まった。
前者は元弁護士の新川帆立氏の作家デビュー作でありながら昨年のこのミステリーがすごい!大賞に輝いた作品。後者は深見じゅん氏の同名漫画が原作で、平成4年に石田ひかり主演でドラマ化され大ヒットした。
主演は綾瀬はるかと今田美桜。ドラマや映画のみならず、CMにも多く出ている。そんな彼女らがどんな主人公を演じるかに期待していた。
まずは綾瀬はるか。これまで干物女や堅物のキャリアウーマンなど、さまざまな役を演じてきた。
今回演じるのが、敏腕弁護士の剣崎麗子。彼女は勝ちにこだわるあまり、過激な行動をし、煙たがられることも多い。この日も有力クライアントを失った麗子は所長からボーナスカットを命じられ、辞めると啖呵を切り事務所を飛び出してしまう。
そんな麗子の元に、元彼の森川栄治(生田斗真)の訃報が届く。それを知らせたのが栄治の先輩だという篠田敬太郎(大泉洋)。怪訝に思う麗子に対し、「全財産は僕を殺した犯人に相続させる」という栄治の遺言書のことを伝え、代理人となって自分を犯人に仕立ててほしいと持ちかける篠田。
やがて軽井沢の別荘に赴いた麗子だが、そこで待っていたのは自分勝手な家族や関係者たちだった。これまでの役とは一味も二味も違う強烈キャラだが、新境地を切り開く意味でも面白い。
一方の今田美桜。田中麻理鈴(まりりん)はIT企業に入社したばかりのポンコツだが何故か憎めない存在。
入社早々、会社の地下にある備品整理課に配属となるが、それでもへこたれない。先輩の峰岸雪(江口のりこ)から「あなたは何も期待されていない」とバッサリ言われても仕事を教えてほしいと直談判する。根負けした峰岸から清掃スタッフの名前を覚えるよう言われ、麻理鈴は必死で覚えていく。社員たちから煙たい目をされてもなお、ガッツで立ち向かう麻理鈴。その源はO.Tさん(向井理)との再会だった。第一話ではコロナ年の入社の先輩に疎まれようが、得意先の社長に立ち向かう姿を見せた。一体彼女はどのように出世していくか? 期待してみてみたい。
陰の印象の強い敏腕弁護士を演じる綾瀬と、陽の印象がある新入社員を演じる今田。それぞれの主人公を見守っていこうと思う。
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