携帯がなかった頃
一昨年にのり平アニメ放送60年として作られた桃屋の「ごはんですよ!」のCMが再び放送されている。その中でも目を引いたのが「長電話 聞こえるように 邪魔をする」のくだりである。
娘が電話で友達と話している。それを見兼ねた父親が丸めた新聞紙で、
「ごはんですよ〜!」
と呟くのだ。
「川柳編」が作られた昭和56年当時は未だに固定電話が多く、中高生のほとんどが家の電話にかけるか、公衆電話で
十数枚の10円玉を持って長電話をしたと思う。当然親の目は厳しくて、咳払いをする声が聞こえてきた人もいたのではないだろうか。
今は一人一台、自分のスマホを持つ時代で長電話も親の目を気にせずに話している。当時の中高生のほとんども親の世代になっているはずだろう。
「こういう時代があったなぁ」
と、親世代になった昔の中高生はそう思っているに違いない。
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