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FIVEとふたり

 1997年4月スタートのドラマといえば、「ひとつ屋根の下2」だろう。パート1にはやや劣るが、柏木家の兄弟たちの絆にほろっとさせられた人も多かろう。
 だが、私が最もハマったドラマが赤川次郎原作の「ふたり」である。当時、テレビ朝日系の月曜ドラマ・イン枠で放送され、一色紗英と奥菜恵が姉妹役で、交通事故で亡くなった姉・千津子に見守られつつも前向きに成長していく妹の実加の姿が描かれた。過去に大林宣彦監督で映画化されている作品だけに感動させられた。
 その一方で、日テレの土曜ドラマ枠で放送されたのが「FIVE」である。こちらはともさかりえを筆頭に鈴木紗理奈、遠藤久美子、篠原ともえ、知念里奈といった若手5人が様々な敵と争うアクションドラマだが、「ふたり」と比べるとハマらなかった。
 何故「ふたり」と「FIVE」でこのような差を感じたのだろうか? それは作り手の熱量の差だと思う。最初に出ていた榎本加奈子やまだ売り出し中だった深田恭子をしっかり活かしきれていなかった後者に対して、山口紗弥加ら脇役を十分に活かしきった前者のほうが私にはしっくりきていた。
 秋のドラマの多くが発表されている中、こうしたドラマの力量を左右するのは脇役ではないだろうか? 「FIVE」と「ふたり」の差を感じたことをコラムに記した次第である。

若き日の深キョンも…伝説の土曜ドラマ『FiVE』の豪華キャスト陣と「異端すぎた物語」(ふたまん+) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/4d25df4629854ac4bc9e075e722b1a3c7e6d9825


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