私の心の風景
私にとって心の風景といえる2つの風景が昨年、今年と立て続けに姿を消した。
まずはJR新潟駅前の「朝日山」のネオン広告。1975年に駅前のマルカビルの屋上に建てられたネオン広告は、故郷に帰る時にいつも佇んでいた。
1979年に父の転勤で家族と共に新潟を後にした時も、この広告を目にした。20歳になってからは、父も飲んでいた「朝日山」を口にした。15年前にドクターストップがかかり、断酒するまでは故郷の地酒を嗜んでいた。
そうした光景が無くなるのは新潟市出身者としては残念でならない。
そして、今年の2月28日、JR津田沼駅前にある「津田沼パルコ」が閉店した。
新潟駅前の「朝日山」のネオン広告が故郷に帰った時の印象と同じように遠くに行った帰りに津田沼駅に降り立つと、津田沼パルコのネオン看板が旅を終えた私の心を癒してくれていた。
タクシーやバスに乗る時には、パルコの看板を遠くから眺めるのが好きだった。
そうした風景は無くなってしまったが、私の心の中にはいつも輝いて見える。