起業から10年目にして初めて採用活動をする男が書くnoteを読んでみないかい?
「絶賛採用中です!」
「一緒に働きませんか?」
このようなSNS投稿や、会社の告知を見たことがない人はいないくらい、見慣れた言葉。
自分にとっても見慣れた言葉。
ただ、言い慣れていないし、書き慣れてもいない。
多分、言い慣れてなさすぎて噛んじゃう。
「デッサン採用中です!」
って言っちゃって
「おっ、良いですね〜!次は絵を描き始めたんですね。」
って言われちゃう。
人見知りならぬ
「絶賛採用中です!」見知りだった私ですが、
それも今日で卒業します。
我が社、絶賛採用中です!
「獣医療は進歩している。医療は日進月歩だ。」って本当?
いや、本当なんだとは思う。
10年前に診察していた時と比べて、新しい薬も増えたし、MRIや放射線治療など高度医療を提供する動物病院も増えたし、犬における糞便移植の有効性を示すような論文が発表されたり確実に論文も増えているし、各学会だって有意義な活動をしている。
ただ、信じたくない話も飛び込んでくる。
毎日山のように全国の飼い主さんから相談のDMが届くし(インスタでめっちゃ発信しているので、相談もめっちゃくる)、ペット保険会社の統計データを見ていると、10年前と比べて動物数に対する診察割合は減っていないようにも見える。
「動物の病気が無くなることがない」
という今の常識を鑑みても、違和感を覚える。
そんな時、YAZAWAが言った。
これだ!獣医療もこれじゃん!
やる獣医師はやるし、やらない獣医師はやらない。
動物病院もそう、動物看護師もそう。
「そうだ!いつの時代もやる奴はやるし、やらない奴はやらないんだ!」
やる奴だけが生き残る、或いは、やらない奴は市場からリタイアしていくルールであれば、動物病院業界の獣医療レベルが年々上がっていく。これは未来に希望がもてる。
BUTしかし、勿論そうなってはいない。
動物病院の顧客である飼い主は、誰がやる奴で誰がやらない奴なのかが分からない。やらない奴にあたったら、獣医療の進歩の恩恵は受けられず、10年前、いや下手したら数十年前の標準医療を受ける事になる。
そして残念ながら、いつの時代も、どの業界も同じだと思うが、やる奴の方が少なくて、やらない奴の方が多い。
20:80の法則(パレートの法則)という考えを参考にしてみるとシックリくる。
やる奴:20%/やらない奴:80%
ただ、パレートの法則は20% の原因からおよそ 80% の結果が生まれるという現象を表す。つまり、やる奴20%が診察の80%を担当してくれたら、良い感じになる。ただ、今はそうじゃない。勿論、未来は今のままじゃない。
「獣医療は進歩している。医療は日進月歩だ。」って本当?
この疑問に対する我が輩のアンサーは、
「獣医療全体は進歩している。ただ、進歩しているところもあれば、全く進歩していないところもある。」
そりゃ、そうだ。
「日本人は優しいって本当?」
と聞かれたら、優しい人もいるし優しくない人もいる。主語がでかくなると良い事がない。
ただね、獣医療レベルが上げられない理由がもう1つある、と睨んでいるのよ。
なんたって、俺は睨むタイプの人間だからね。
「やる獣医師はやるし、やらない獣医師はやらない。やる獣医師(動物病院)は偉い!やらない獣医師(動物病院)はダメだ!」
こんな結論じゃ未来は変わらない、って睨んでるのよ。
つぶらなお目めで、睨んでいる先はこういう研究。
意外かもしれませんが、獣医療従事者って、メンタルヘルスマネジメントがハードな職業なんです。自分の考えではポイントは3つで
感情労働であること
患者は動物で、意思決定権が飼い主という構造であること
マネジメント不全を起こしている動物病院が多いこと
もちろん、異論は認める。異論に蓋するイーロンマスク。
…いけませんね。
明らかに集中力が落ちてきてくだらない事考え始めてしまいました。
絶賛募集中!
まで全然辿り着けない。あと一踏ん張り!
でも、明るい未来は創れる。だって…
何が凄いって、動物病院業界で働いているスタッフのほぼ全てが
「子供の頃から動物が好き」
なんです。
「子供の頃から歯が好きなんです」
っていう歯科医師や歯科衛生士って、生きてきた36年間では見た事ないですし、そういう人いたら「ちょっと怖いな」って思う自信があります。
歯科業界に限らず、「その業界が子供の頃から好きでした!」という人が大半を占める業界ってほぼ無いなって思うんです(芸能界はそうかも?)。
それっぽい言葉で言うと、業界全体で内発的動機づけが高い!
動物病院業界は、日本一内発的動機づけが高い業界だと思っています、凄い事ですよね。
内発的動機づけがもたらす光と影
ただ、めでたい事ばかりではないと思っています。
何故なら、やりがい搾取が起こりやすい。
あるあるー!!
「動物のため!飼い主のため!(自分たちの幸せ後回しで)頑張ろう!」
めちゃくちゃあるあるですよね。
内発的動機づけが高いから、業界構造がこうなり易いんですよ。
「どうすりゃ良いの…」
と思って、業界から去ってしまった方、自分で開業された方、メンタル失調になってしまった方、も多かったのではないでしょうか。
安心して下さい。解決策、ありますよ!
それは、循環の中にスタッフ(経営者自身も)を入れる事です。
スタッフが働きやすく働きがいを感じられる環境を作れば、内発的動機付けが高いスタッフが、動物と飼い主さんのために価値を提供し、その結果業績が上がる。その業績(お金)を使って、スタッフがより安心して/充実して働ける事(給与や休み、研修、福利厚生、医療機器)に投資し、次のサイクルを回す。これを回していたら絶対最高やん!って思うやん?
このサイクルを、サービスプロフィットチェーンと言います。そして、ポイントは「このサイクルが回っているかどうかってどうチェックするの?」って話ですね。治療が上手くいっているかの確認のために、症状に加えて、検査数値も見るやん?
その1つが、従業員エンゲージメントやん?
従業員エンゲージメントの測定/向上させて、サービスプロフィットチェーンを回していったら、スタッフも飼い主も動物も会社もHAPPYじゃん。しかも、内発的動機づけが高い動物病院業界は、上手くサイクルが回りやすい可能性を秘めている。
この考えを実践しているのが、我が社が運営しているサーカス動物病院であり、この考えを業界に浸透していくのが我が社です。
ついにきました!絶賛採用中!
長かった…ずっと座ってたからお尻爆発しそう。
それはさておき。
なんで今まで募集していなかったかと言うと、
仲間になってくれる方が割と自然と集まっていたんですよね。
開業から4年でこの成長なので、業界平均から見ると急成長。直近だと、採用率は20%程にもなり(5人に1人の会社にマッチする方に仲間になってもらえている)、エンゲージメントも業績も結果が出ており、自分の中でも「想像以上に上手くいっているな」と勘違いしていました。
上の方で、「良い獣医療が受けられない可哀想な飼い主や動物がいる」というような書き方をしたのですが、ダメだったのは自分だった事に、気付いたんです。
自分が背負う責任を背負わず、出来る事を使って、出来る範囲で、出来うる成果を出して、満足してしまっていました。
「全国の飼い主が、動物が、良い獣医療を受けられる為に、何かサービス提供しているか、仕組みを作っているか」
「全国の獣医療従事者が、安心安全な環境でパフォーマンスを発揮するためにリスクを取って価値を提供しているか」
友人の愛犬が亡くなった後、自問自答し、自分のあまりの不甲斐なさに泣きました。何で自分は立ち向かっていなかったんだろう。出来る範囲でやって、その範囲を越えたところは人のせいにしていたんだろう。自分には出来るのに。
そんな心境の変化があって、気付きました。
だから、採用募集をしてこなかったんだな、と。
私には、我が社には、未来創りたい業界が、景色があります。
その未来を実現するためには、仲間が足りません。
同じ志をもって働ける獣医師、動物看護師を募集しています。全国展開をするつもりはないですが、まだまだやりたい事があります。また、ビジネス部門の人材も足りていません。
会社やサーカス動物病院が何を成し遂げるのか、そしてどんな環境なのか、募集要項を下記スライドで紹介しています。
↓↓↓
同じ未来を見て、創っていける仲間を募集しています。直接働けないけど共感してくれた方は、知人や友人に紹介してくれたら嬉しいです。初めての正式な採用募集で、書き漏れや情報不足もあると思います。少しでも興味がある方はご連絡下さい。1on1でざっくばらんに話しましょう!
獣医療従事者、飼い主、犬猫の運命を歪ませる負の循環を解消する
これが私の獣医師としてのGOALです。
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