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「中高年のセミリタイア」が世代間の共生により良い影響をもたらす

こんにちは。
元国家公務員とよぞうです。

世界有数の経済大国へと大躍進を成し遂げた高度成長期から「終身雇用」というシステムが大いに機能し労使双方に大きなメリットをもたらしました。

時は流れて時代は平成から令和に…
高度成長期を支えた「団塊の世代」組のリタイアを境に労働者の常識は大きく変わり始めます。

いま、働き方改革は急速に進んでいる。

働き方改革はまず中高年から

すでに多くの企業で定年延長、定年後再雇用や嘱託社員への切り替え、労働時間の短縮などが取り入れられるようになっています。
年齢が高くなるにつれて経済状況や健康度合い、体力差や役職によるモチベーションなど個人差が出てきますから各々が自由に決められる選択肢が増えることが改革と言えるでしょう。

「働き盛り」と呼ばれる40代~50代にあっても、50歳過ぎたあたりから体力の衰えは否めないという方も多いと思います。

終身雇用の会社員が60歳まで現役のまま突っ走り、定年と同時に無職になる…というのは、100㎞で走ってきた車が急停車するようなものです。
走り続けてきた車のエンジンを長持ちさせるためにはクールダウンが欠かせません。
ならばせめて50歳頃から60歳までをクールダウンに見立て、少しずつシフトダウンしながら後続車両へポジションを譲りつつ60歳以降の働き方を模索していく事が必要ではないでしょうか。
それには個人の意識改革と企業の協力が必要になります。

中高年から後進に道を譲る社会へ

将来を見据えない政治の無策が世代間の格差を作り出してしまいました。
目先の利益を追いすぎて多くの大人たちがこの国の未来を刈り取ってしまいました。
大切な年金保険料を扱う社会保険庁(以下、社保庁)が杜撰な事務処理で制度への信用を失ってしまいました。

みんながのどを潤せるはずの潤沢なオアシスの周りに陣取った大人たちは、自分がとっくに飲み終えたのに後から来る若者や子供たちに水飲み場を譲らない。それどころか水を飲み続ける権利を奪い合う。
そんなことをしている間にオアシスは干上がってしまった…
そうなる前に次世代に引き継いでいきましょうよ、中高年から順番に…

それでも公務員組織は変われない

「働き方改革」「多様性社会」「リモート推奨」「不要不急の行動制限」「押印廃止」ETC…
政府が国民や民間企業へ発信する数々の要請ですが公務員組織に限ってはいつも実施されていません。
なぜなら役所に勤める公務員というのは何一つ決断することを許されていない大人の集まりだからです。
そんな組織に失望した有能な若者がいま次々と組織を離れているそうです。
どうせ明日からの「マスク着用の自主判断」も公務員組織ではできないでしょう。
役所が押し付ける無理難題を民間企業は真摯に受け止めて工夫を凝らし良い方向へと変換していきます。
そしてその上澄みを政府がまたさらっていく…その繰り返し。

数年後に民間の働き方改革が、想像のはるか上を超えた素晴らしい状況になっていったとしても公務員組織に働く人たちはなにも変われないでしょう。
いつまで経ってもオアシスの周りには「働かないおじさん」達が陣取っている事でしょうから。

ちゃんちゃん。

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