過度なアプローチ
前回は3つの関わり方についてお話ししました。
今回は過度なアプローチについてお話しします。
3つの関わり方のワークを繰り返すと、色々な気づきがあります。
その中の1つが、過度なアプローチを知れることです。
回数、ボリューム、距離感、リズム。
施術に限らず、気づかずに相手が求める以上の関わりをしてしまっている時があります。逆に、形だけで何も交流できていないむず痒さを感じる時もあります。
どちらのケースでも、どこかぎこちなく、変な感じがしているのですが、その言語化できるレベルでもないちょっとした違和感は見過ごされることが多く、そのまま続けると、相手だけではなく自分も共に疲弊していきます。
でもその疲労感が頑張った感や達成感にすり替わってしまう時もあるので、難しいものです。
相互循環は違和感を杖に歩く
相互循環は約2時間、こういった何とも表現し難い部分を大切にしていきます。
なので自然と、コミュニケーション能力や非言語能力といわれる部分が育まれていきます。
今まで、押し付けてたな〜とか。受け流すばっかりで向き合えていなかったな〜など、「見たくなかった、でもどこかで気づいていた自分」にたくさん向き合っていきます。
だから相互循環を学び始めると、自分の内面が相当に揺れます。取り繕えなくなっていく感覚です。でも、同時に必ず自分の存在を大切に思えてきます。
1つの違和感を拾って、必要な時間を使って丁寧に見ていく。この関わり方を実践でき、その時期を共に過ごせる仲間がいるからです。
相互循環は、実は、やる側になる事が最大の魅力なんですよね。
次回は「自分の中にある自然」についてお話しします。
豊田玲子(遊びたい、身体大好き)
理学療法士 パーソナルトレーナー
2012 IFBB World Chanpionship Body Fitness 日本代表