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今回は、ピアニストの憧れであるフランツ・リスト(Franz Liszt)を分析します。
ピアノの代表的ヴィルトゥオーゾであり、交響詩の始祖とも知られる彼は、ドイツロマン派に位置づけられる音楽家です。
「マゼッパ(mazeppa)」は、「超絶技巧練習曲(Transcendental Études)」の第4曲で、ヴィクトール・ユゴーの詩に影響を受けて作曲された作品です。
さて、リストはひとたびピアノを弾くと、あまりに情熱的な超絶技巧で多くの女性客を失神させたといいます。
一方、音楽性はあまりに技術を衒ったもので大味だと批判もされます。
実際分析してみると、特にヴォイシングの響きの悪さが気になり、やはり聴取よりも演奏に重点が置かれた音楽性だといえるでしょう。
一方、古典音楽に対する明確な反抗心も見て取れ、かなり挑戦的な工夫も(響きは悪いが)あることがわかります。
※ 今回は普段と違うソフトを使って分析したので、いつもと形式が違います。