【飯久保城:氷見市】在地土豪が織豊系を取り入れようとした山城跡
今回は富山県氷見市の飯久保城の動画を作成したので、その内容を振り返ってみたいと思います。
なお、飯久保城の詳細・写真などは以下のサイトをご覧ください。
飯久保城は、この地の土豪・狩野氏の居城です。標高は70メートル程度で、麓の神社入口に城の案内板があり、そこから登山道がありますから、訪問は大変ではありません。登っていきましょう。
まず、土塁に囲まれた曲輪があります。登り道を狙う、まるで塹壕のようです。もしくは、農業用ため池の跡かもしれませんね。
さて、この先、飯久保城の最大の見どころ、内枡形虎口が現れます。
立派な切岸で防御しています。以前、発掘調査があり、この切岸前には空堀は存在していませんでした。
通路を入っていきましょう。正面に土塁を設けて、通路を折り曲げています。
通路を折り曲げた先には櫓台があり、ここから狙い撃ちに会います。
さらにこの先、通路両側に竪堀を設けて狭めています。
ここは飯久保城の水の手で、今でも水が流れています。このあたり足場が悪いので、長靴で来た方がいいですね。
もう竹藪がひどいですね。以前はこんなことなかったのですけどね。
主郭に入りました。非常に広い空間です。
主郭は、南側を非常に高い土塁で守っています。
土塁の東橋は櫓台状になっており、ここからの眺めは素晴らしいです。見張り台という表示通りの役目があったのでしょう。
ここから東尾根方向へ降りる階段がありますが、何と長い木製階段でしょう。大丈夫ですかね。
この階段を降りると、そこは東尾根を遮断する堀切です。この先まだしっかりした曲輪があるのですが、この堀切と土塁で完全に遮断されていますね。
南側には堀切、連続竪堀が存在します。行きたいのですが、藪がひどすぎます。以前は、なんとか入れたのですけどね。今回は見送りましょう。
東の尾根方向にも遊歩道が設けられています。行ってみましょう。笹藪がすごいですけど、ここはきちんと削平された曲輪跡です。
尾根に沿って、何段かの曲輪が設けられています。
さあ、飯久保城の東端となる、二重堀切へやって来ました。木製階段が設置されています。これは堀切を守るための階段と理解しておきます。
この東方向に、竹ドームというイベント広場があります。城の大手とも言える神社入口の付近には車を駐車するスペースがありません。私が車で訪問する際は、この竹ドーム入口のスペースに駐車しています。
それにしても、今度来るときは、草刈の用意でもしてきたくなります。