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【白鳥城:富山市の山城】縄張りの見所はヒドイ藪の中(前編)
富山県富山市の白鳥城を訪問する動画を作成しましたので、内容を振り返ってみます。
なお、白鳥城を写真で紹介するページはこちらです↓
白鳥城は、富山を東西に分ける呉羽丘陵の最高所に築かれた山城です。
標高145メートルで、東西の富山平野が一望できる絶好の場所。城跡のすぐ近くまで車で登ることができ、ハイキングコースにもなっていますので訪問しやすいです。
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駐車場にはトイレもあります。奥には白鳥城跡の石碑が建っています。ここから登っていきましょう。
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まず「東出丸」の案内がある削平地にたどり着きます。
周囲に堀切などはなく、実質的には城域の外で、出丸として機能したかは不明です。
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さあ、先へ行きましょう。
やがて東の防衛ラインとなる堀切へたどり着きます。南側は回り込みを防ぐように竪堀を設けています。
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ハイキングコースは切岸を破壊しています。本来の導線は北方向、藪に入っていきます。
先には、櫓台を伴った、見事な枡形虎口があります。
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この枡形虎口は、上の曲輪から狙い撃ちを受ける恐怖の場所です。
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その上の曲輪を見てみましょう。
枡形虎口を上から狙う「三の丸」という表示がされている曲輪。虎口に対して塁線土塁を設けて徹底監視しています。
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さて、枡形虎口から更に虎口を突破しても、正面は切岸で守られ、敵兵は北へ進むことになります。
上の曲輪から常に横矢が掛かります。それにしても、本来の導線はひどい薮です。こんなに笹薮がひどかったでしたっけ。ちょっともう藪がひどすぎて前に進めないほどです。
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北の曲輪へ入る虎口は、以前撮影した写真で紹介しましょう。
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この後、坂虎口があり、上の曲輪へ入れますが、ここもひどい藪です。訪問はお気をつけください。
坂虎口を登ると、「本丸外郭」と案内されている、広い曲輪に入りました。
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主郭はもう目の前ですが、主郭のまわりには横堀がめぐらされています。
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東を守る曲輪に戻ります。「二の丸」と案内されており、ここには井戸が残されています。
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横堀状態になっていますが、下の枡形虎口に対する土塁の役割も持っています。ここからは、さきほどの下の枡形虎口が丸見えです。本当に、この虎口に入ったら袋の鼠ですね。
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北の曲輪も張り出した形で塁線土塁を持ち、下の曲輪を徹底監視しています。
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ここから本丸外郭の曲輪に行くための虎口があります。導線を折り曲げる枡形虎口になっています。見事ですね。
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主郭へ入りました。一段高くなったところに、三角点が設置されています。案内板には「天守台」とありますが、これは後世の盛り土だそうです。紛らわしいですね。
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この主郭では、昭和50年代に発掘調査が行われ、石組の溝や礎石、敷石が見つかっています。堀立式ではないとなると、おそらくは湿気を嫌う火薬や火縄を収める倉庫があったと思われます。
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(後編へつづく!)