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【堀田城:富山県氷見市】三つの小城の集合体? 次々に現れる堀切に魅せられ

今回は、富山県氷見市の堀田城を紹介する動画を作成したので、内容を振り返ってみたいと思います。
堀田城の詳細、写真については以下のサイトをご覧ください。

堀田城には特に伝承はありません。標高100メートル程度の尾根上に築かれていますが、三つの区分に分かれます。仮にそれぞれ中心の曲輪をA、B、Cとしましょう。互いに堀切で遮断し独立した、一城別郭の様相で大変興味深い山城です。

堀田城の位置
三つの区分に別れる堀田城

東西の麓から登る道がありますが、今回は「堀田の湯」から登ってみましょう。

堀田城への登り口は東西二つ
堀田の湯

堀田の湯の裏側に、送電線保守の山道があります。入り口はひどい竹藪ですが、そこを乗り越えれば登りやすい山道があります。

堀田の湯の裏にある登り口
しっかりした山道がある


鉄塔にたどり着きました。ここから北へ尾根を入っていきます。藪がひどいです。

鉄塔に辿り着いた
鉄塔から藪に突入

しばらくすると、立派な堀切が現れます。

最初に出会う堀切
堀切

堀切の内側には土塁を設けて防御しています。
腰曲輪の前に竪堀を設けて、敵の回り込みを防いでいます。

竪堀

この上が曲輪Aです。主郭とも言うべきA曲輪に入りました。

主郭とも言うべき、A曲輪

尾根筋を立派な堀切で遮断しています。堀切を越え、曲輪Bに向かいましょう。

A曲輪直下の堀切
堀切を超え、B曲輪へ向かう
B曲輪へ向かう
B曲輪手前の堀切

曲輪Bの手前で堀切が存在します。

B曲輪
B曲輪

B曲輪に入りました。削平は甘いです。
ここも腰曲輪が存在し、竪堀で回り込みを防いでいます。斜面は急で、この竪堀に落ちれば、相当下まで転落します。恐怖の場所ですね。

B曲輪にある竪堀

北側の堀切を越えて、C曲輪に向かいましょう。

B曲輪北側の堀切

C曲輪の手前で巨大な堀切に遭遇します。堀切外側には土塁を設けています。

堀切
堀切の外側は土塁が

C曲輪には櫓台を設けて、堀切を監視しています。

櫓台
C曲輪

竪堀があり、さらに土橋で繋がった曲輪が存在します。馬出しの機能があったと思われます。

土橋で繋がった馬出し曲輪

C曲輪から北側にも、土橋を設けた曲輪が存在します。

馬出し機能を持つ曲輪
切岸もすごい
土橋部分

ご覧のように、堀田城はABCの三つの曲輪が、相対するように存在し、独立性の強い縄張りとなっています。
強い権力を持たない城主と、その城主と対等の力を持つ曲輪主との、微妙な力関係が見て取れます。在地土豪らしい城跡ですね。









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