釣りは手段の目的化が起きがち
こんにちは!
北海道美深町を流れる天塩川でカヌー・ボートツーリング、ドリフトボートフィッシングツアーのガイドをしているトヤガクトです。
HPはこちら→https://gac-river-tours.com
釣りをしていると、さまざまな道具が欲しくなりますよね。私の最近の話だとフライフィッシングのダブルハンドを始めたので、道具探しを結構しました。
いったいどれくらいの長さの、何番の竿が良くて、フライリールの大きさはどのくらいで、ラインは一体どれがいいのか・・・調べれば調べるほどわからなくなるので、半ば妥協してこれでいいや!と思い購入しました。
その後も、ヤフオクなどでどんな道具があるのかスマホをスクロールしながら物色したりしています。
もうダブルハンドは手に入って釣りに行けるのにまだ道具探しをしています。お買い得商品がないか探すのが楽しくなってしまっています。
これぞ手段の目的化。当初はダブルハンドのフライフィッシングをしたくて道具を探していたのに、いつの間にかお買い得商品を買いたいに変わってしまっています。
話は変わって、ダブルハンドのフライロッドを持って河原に行き、キャストの練習をし始めました。
フライフィッシングが得意な友人にキャストを教えてもらっていましたが、投げ方が何種類もあり、いろいろ使い分けが必要とのこと。
オーバーヘッドで投げるなら、自分の背中側に何もないことが望ましい。木とか草があると引っかかって釣りにならないですからね。
スカンジキャストなら少しのバックスペースがあればラインは前に飛んでいきます。
スカジットキャストならバックは必要ないですがあまり飛距離がない。
こんな具合に、投げ方にも種類と一長一短があり、結果的にスカンジキャストがいろいろ好都合なので、投げる練習をしています。
でも、ダブルハンドだろうがシングルハンドのフライフィッシングだろうが、目的としては”魚を釣ること”です。
そりゃキャストが上手くてラインが綺麗に伸びるほうが、魚がかかる確率は高いかもしれませんが、とりあえずラインが前に飛んで、フライに魚が食い付けばいいのですから、どうやって投げても構わないはずです。
でも、熱中してやっていると、スカンジキャストをしていると、魚が釣れる花道かよりも、ラインが遠くに飛んだかどうかが嬉しさのポイントになっていたりして、ここでも手段の目的化が起きているなぁを思っています。
特に誰にも迷惑をかけてないので、魚を釣りに行ったのに、ラインを前に飛ばすことが目的になっていることは問題ではないですが、気をつけたいのは道具を買う時ですよね。
魚釣りの道具を探していると、どうしてもいいものが欲しくなってしまいます。
ロッドにリールにルアーにラインにフライにランディングネット・・・買い出したらいくらお金あってもキリがありません。
道具選びも楽しいですが、本来の釣りの目的は魚を釣ることです。
最悪、糸と針とそこらへんの土の中にいるみみずを捕まえてきて、そこら辺に生えている木の枝とかでも魚釣りはできます。多分300円くらいあればできます。
買えるものが溢れかる時代に、自分が果たしたい目的は一体何だったのか立ち止まって考える時間を持っていると、手段の目的化が起きていることを客観視できる目を持ちたいですね。
ということで、大物イトウを釣るために4000番台のスピニングリールが欲しいなぁと物色しているトヤでした。