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舞いあがれ。ランプが出来るまで。

舞いあがれのランプが放送され、たくさんの方に
デザインパンチングや板金加工の事が認知されて
嬉しく思っている、戸屋です。

おはようございます。

考証としてモノづくりにも携わらせて頂いたので、
ストーリー見るたびに感激する毎日です。
さて、今日はそのランプの制作秘話を少し掘り下げて
お話したいと思います。

どうやってNHKさんと繋がったの?

これはずっと聞かれているご質問です。
そもそも、今回のオファーは自らアピールしたのか、
NHKさんからオファーされたのか。
答えは後者です。
ある日、一本のご連絡を受け、NHKの番組関係の方が会社見学に来られることに。急遽のお話だったので
私が会社におらず、スタッフが対応しました。
後日、ドラマ関係者の方々が再度来られて、質問を受けて根掘り葉掘りお話したことから始まりました。
去年の春ごろのお話です。
その時には「もう、MACHICOCOさんの話をストーリーに!」と言われていましたが正直、半信半疑でした( ̄▽ ̄)
ほんまに?って思ってましたがセリフの確認が入り始めた段階で「あれ?ほんまなんや。」と、実はそんな感じでした。朝ドラに自分の話が入るなんてまさかのまさかだったから。

ランプの制作依頼は11月のこと。

11月の中頃に20名のスタッフさんがうちに来られました。まだ引越し前でそんなに広くない会社の時です。
一通り社内をご覧になり、撮影の参考にされるとのお話でした。
そして、その際に浮上したのが商品作りのお話です。
ストーリーの中で実際に商品開発をするので作ることはできないかというオファーです。
うちにあるサンプルや仲間の技術など全部お話して
何度も検討を重ねた結果、ランプを作ることになりました。収録日は1カ月後。ランプを実現できる仲間に
すぐに連絡して製作がスタートしました。

モノづくりやってる以上はちゃんとした形に。

時間がタイトすぎてサンプルレベルでもいいとの事を
言われていましたが、技術者のみんなに伝えると、
「いやいや、商品として出せる、もしくはその一歩手前くらいまでにはしよや。」と言われました。
私もそう思っていましたが、むちゃくちゃ過ぎるかなぁと思って控えたんですが、皆がそう言ってくれて、
設計がスタートしました。

「町工場の人大したことないってなるのは良くないやん。ここは(技術を見せる)チャンスでもあるんやからええもん作ろ。」

ここから毎日打ち合わせが続きます。

何度もテストしてました。

今回の1番のテーマは天井に綺麗に絵が映し出されることでした。
デザインパンチングもほんと緻密で絵の出かたや見え方も変わってくるので何枚も作ってテストしてました。
天井に映すとなるとライトとの距離感も大事で、その調整にもかなり時間を要しました。

カラーが決まったのは3日前

パンチングで本体作るまでは出来たものの、外観のいろをどうするか。
この製品はアルミでできていて、アルマイト処理もしくは塗装で色をつける事ができます。
初めは塗装でいこうと考えていましたが、パンチングメーカーさんから
「それではアルミの良さが出ないからアルマイトにしよう。でも単色だと面白味が無さすぎるからグラデーションアルマイトはどう?」
と提案を受けます。

海のイメージと空のイメージが表現できて良い。

という事で色が決まったのが収録の3日前。
ダッシュで動いてくれて、無事ランプが出来上がりました。

販売する?

出来上がってから販売するかどうか、その話が出ました。しかし、販売するにはまだ改良点があるのと、同じデザインでは出せないのでデザインを変える必要があります。
何より皆さんが気にされている価格。
単品で一個作るとなれば金額が合わず数がそれなりに
出ないと合わないなぁという話に。

イメージでいうと
たい焼き一個を鉄板なし、手作りで作った状態が今。
この状態で販売するとなれば一個作るのに大変過ぎて300円では販売できません。

たい焼きの鉄板作る事で一気にたくさん作れる。
鉄板を作ると一気にたくさん作れるので300円で
販売ができる。

それと同じことになります。
バイヤーさんからある程度のロット数でオーダーを
頂くなどすればまとめて作る事ができるので価格も
落とせるし、販売できる状態になる。
もしくは欲しいという方がある程度の数集まれば実現可能。そんな感じです。

ブラッシュアップさせて商品化したいという考えでは
いるので前向きにいきたいところです。

作れないものはない?

私たちの仕事はモノづくりのマネジメントです。
作りたいモノを必要な町工場の技術者と共に形にします。
普段は今回のような雑貨だけではなく工業部品なども
製作していて、設計から完成品まで作り上げる事が得意な会社です。

ムチャブリでも一緒に取り組んでくれる、技術者が
いてくれるのでこれらが実現しています。
私自身が金型を作る会社で17年モノづくりしていましたが、MACHICOCOを始めたことで技術の幅が大きく広がりました。

まだまだいろんなモノを作っていきたいですね。

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