就活日記014 埠頭の倉庫
11月16日(土)市川の埋立地に向かう。昨日の晩、就活初期に応募した企業から遅ればせながら面接しないか連絡があった。人生を左右するビッグイベントの可能性はあるが決まった予定は厳守したいので今日はバイト。
初期に応募したということは条件的に不満が無い企業。ドンピシャでは無いが面接はしたい。二股男の気分だ、自然な流れに委ねてるつもりで雑踏に押し揉まれ意図せずこんな事態になってしまうのだろう。知らんけど。
予約済みのバイトと最初の面接が終わる水曜以降で面接をお願いした。こういう時、別でも話を進めてると言った方がいいのだろうか。人類の交渉戦術は永遠にわからん。賭け引けで勝って気分が良かった事など一度も無い。
市川中央埠頭はタイヤの焦げた匂いが立ち込めていた。バイト先の、バースをひとつ潰して作った控え室は部室のような汚さで本棚にドラゴンボールとイニシャルDが並んでいる。今となっては珍しいタバコ吸い放題。
揚げ足ばっかり取って悪いが貼られた業務部目標も子供っぽい。というか貼られているもの全てが古い。久しぶりに作業着を着て椅子に座って気づいた、少し太っている。買ったスーツが入らなかったら洒落にならない。
ここはイベント用の備品会社でレントオールなんかの窓口と提携してるようなイメージ。大イベント用に系列に設営会社も持っているみたい。パイプ椅子を2000脚数えて拭いた、濡れてる椅子は祭りの日の夕立ちか。
途中からマスクを着けた、倉庫はどこもそうだが空気は汚い。特にここは掃除してる気配が無い、ロッカーには2年前のシフトが貼ってある。誰も彼も精彩を欠いている、本社のホームページだけがキラキラしていた。