連勤日記153日目 牛後中の牛後
10月7日(月)自動車工場での余生をつつがなく過ごしたかったが、また一つやらかしてしまった。前の人がつないだ3つのカプラーをチェックしているのだが、1台つながっていないものが流れていったらしい。
カプラーとは細い電線をワンタッチでつなぐ四角いプラスチックのあれだ。電線はつなげるほど抵抗面で不利になるが、組み立てやすさやメンテのしやすさを考えるとカプラーは必需品。今の車はカプラーだらけだ。
ちゃんとつなげていない前のおっさんが悪い、とはならない。あえてチェック担当を据えてるのだから重点箇所なのだ。自分が100%悪いという思いでこの話を聞いていた。思い当たる節もある。
暗い場所のカプラーで普段は私物のLEDライトで照らして見ていたが今日は朝イチから電池切れだった。仕方なく手で触って接続を確認し、これは理にかなった方法で傍から見れば自然なのだが、それが悪かったらしい。
もともと正式な工程ではないためやり方などは決まってなくて、普段私がどうやっていたかも誰も気に留めていない。だから普段と違うやり方でミスしたという黄金パターンであることには気付かれなかった。
いや、気付いていたのかも知れない。チームリーダーは鋭いし、どのみち怒られないのだから言えば良かったかも知れない。もしくはもっと前、電池が切れたと時にそう騒いでいたら必ず別の解決策をくれたと思う。
結構へこむ。準備不足で、それを黙っててミスした。鶏口となるも牛後となるなかれ。牛後中の牛後でこんなミスをしていて新しいチャレンジなんてできるものだろうか。月曜だけど求人誌を見る気がしない。