就活日記002 三原、福山、倉敷
11月4日(月)福山市松永の快活クラブを予定より早く出て三原に行く。郊外の快活を選んで正解、リクライニングが空いていて合計4時間寝れた。ナポレオンは3時間睡眠というが戦場で6時間寝る奴なんていないだろう。
特別開帳の情報だけを頼りに佛通寺に行ったが古仏が目的なので見所はあまり無い。川も木々も石垣もきれいだから一度は来ても損はないが、拝観料500円に対し駐車場で申し訳無さそうに千円取られた。紅葉はまだ青い。
福山に戻って33年に一度の開帳をしている明王院に行く。駅から歩けば30分バス停からも10分歩く半端な場所にある。芦田川に掛かる神島橋の端でバスを降りた時にあれだと思って見えたのは豪奢な草戸稲荷だった。
明王院に着くと様子がおかしい、200人程並んでいる。御朱印待ちだと信じたいが拝観の列だった。1日から4日間の開帳で1日は平日、2日は大雨、昨日と今日に集中したのだろう。1時間並んだ、みんな後に引けない。
明王院だから秘仏は不動と思っていたら十一面だった。平安後期の稀に見る美人、1時間待った甲斐があった。感動のあまり小冊子を買ったが写真映りは普通だった。こういう事があるから現地のお堂に来ないとダメなのだ。
等身大だが小柄で細身で物憂い視点を下に向け、着こなしも差し出す右手の長さもおとなしい。左足の親指だけを浮かして救いに向かう姿勢がいじらしく、白かった肌の名残がある。次逢えるのは33年後、倉敷に向かう。
安養寺は貞観の毘沙門天が沢山いて、無料なのが申し訳ないボリュームだ。丹波の達身寺を思い起こす。何故ここに沢山いるかはパンフに載ってない。行きも帰りも倉敷は渋滞していた。連休最終日だからか、そんな街なのか。