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就活日記001 財賀寺、萬年禅寺
11月3日(日)這う這うの体で豊橋までたどり着き名鉄に乗り換えようとしたが、驚いたことに改札がJRと共通だった。名古屋はまた違う鉄道文化がある。やってきた豪華な特急も乗っていいのか迷う。よそ者は皆そうだ。
国府と書いて「こう」と読む駅から車で15分、財賀寺は由緒あるたたずまいをしながら少し不思議な寺だった。応仁の乱で焼けてしまってから諸仏は蔑ろにされ、やっと観光資源化したのはここ数十年のことらしい。
秋晴れの日曜、登山がてらの徒歩参拝も含め人は多い。本尊の千手観音立像と変則28部衆が目玉だか、調査が入っていないためどの年代を聞いても室町あたりと言われる。仁王だけ奈良で修復されたため平安と判明している。
四天王と風神雷神を合わせてやっと28柱の28部衆は堂内で埃をかぶっていたものに当て推量で名前を振ったものと言う。仏師が彫ったかも怪しい。いずれにしろ見所が多くて予定の1時間じゃ足りない。平安の仁王て。
ダッシュの甲斐なく乗るべき電車には間に合わなかった。こっからは遭遇戦、盛り上がってきた。西へ向かう一番早い電車を乗り継いだ結果、草津へは何故か当初の予定より早く着いた。萬年禅寺まではそこから車で15分。
14時に着くとちょうど法要が始まったとこだった。特別開帳中はよくある事だ。檀家に紛れて椅子に座る、30分経って気づいたが法要中も拝観できるみたいで後から来た人が内陣に入っていく。しまったコースを間違えた。
失礼ながら中座して聖観音の内陣に入った。等身大直立で右手の蓮の蕾がマイクみたいだ。滋賀と言えば十一面だが、ああいう艶かしさは無く実直だ。満足度の高い2寺で今日の分は終わり、明日に備えてさらに西へ向かう。