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連勤日記143日目 デフォーム

9月27日(金)今日も10キロ走って今日は1時間を切った。喜ぶようなペースではないが、キロ6分ペースで10キロ以上走ると頑張った感じはする。時計の記録で調べたら前回達成できたのは今年1月の高槻ハーフ本番。

2日前からデフォームで工場のラインはざわついている。デフォームとは車体ボディーの凹みの事だ。最終ラインで立て続けに発見し、おとといは各所チームリーダーが集まり原因の特定に躍起になっていた。

昨日の時点で自チームの先頭が原因ではという結論に達した。その作業はトリムといい、おそらくどのメーカーの工場でもキツイ作業の筆頭格だ。ボディーに体を当てて作業する際につなぎのボタンで凹ませたらしい。

そもそも、ボディーを傷つけない為のつなぎで、ボタンはフォーマルなコートのように表面からは見えない。ボタンを隠す布もスプリングコート並みに厚い。人の体で押した程度で車体が凹むものか甚だ信じがたい。

不具合探査は三現主義(現場、現物、現実)が基本だ。だからリーダーたちは凹みの現物を見て現場をくまなくチェックしている。それでも見つかるとは限らない、そうなると経験から仮説を立てて再発防止にシフトする。

3つ目の現実とは、現実的な仮説を立てろという意味だ。今回のボタンもリーダーたちが立てた仮説の中で最も現実的だったんだろうが、素人目にはナンセンスだ。みんなそう思っているから各ラインでチェックは継続する。

そのチェックのお鉢が今日私に回ってきた。低い場所なので屈んで見る、1分に1回スクワットするような感覚だ。トリムの彼は濡れ衣で報告書のための人身御供、助けてあげたいが今日はただ足腰鍛えただけだった。


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