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連勤日記 72日目 遥かに照らせ

暗きより 暗き道にぞ 入りぬべき 遥かに照らせ 山の端の月
大江さん家の天才少女が10代で詠んだ歌説を唱えてみる。ドツボにハマろうとしている私を助けてという歌だ。10代で詠めるのか親は心配するぞ。

百人一首には定家先生その人その歌なんですかシリーズがあって、和泉式部の「あらざらむ」もそうらしい。いい歌だと思うが、じゃあ何がベストオブ和泉式部なのか調べたときにこの「暗きより」に出会った。

姫路圓教寺の性空上人にあてた手紙の中の歌だそうだ。圓教寺に行った時のパンフレットを引っ張り出す。確かに逸話がある。和泉式部と中宮彰子が圓教寺を訪れたが、俗世との交わりを避けるため上人は居留守を使った。

そこでこの歌を和泉式部が柱に書き留めると上人は思うところあり返歌したのち仏法を説いたそうだ。だいぶ嘘っぽい。京都から姫路は結構遠い。私は大阪だが2回とも新幹線で行った。帰りは座れるから新快速で大丈夫だ。

ウィキを頼ると歌の和歌集初出と性空上人没年が合わないらしく、上人に宛てた手紙説も間違いみたいだ。そして冒頭の婚前、娘時代説となる。ウィキ掲載は誕生978、初婚999(21歳)なので10代かもという訳だ。

一般には20代30代説が有力で私もそうあってほしい。彼女は今の世に生まれても焼けつくような人生を歩むのだろうか。連勤生活していても自分は安定志向なんだと思えてくる。遠い先は見えないがライトは持っている。


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