発売日なので久保ユリカさんの「VIVID VIVID」を徒然感想
2019年2月13日、本日は久保ユリカさんのコンセプトミニアルバムである「VIVID VIVID」の発売日ですね。おめでとうございます、ありがとうございます、今後も何卒宜しくお願いします。
コンセプトミニアルバムとはなんぞや、など細かいことは置いといて2016年2月(え、もう3年前なの)にシングル「Lovely Lovely Strawberry」の発売から始まった最初のアーティスト活動の一段落から1年半ほど。久々の久保ユリカ名義でのCDとなりました。
今回はその期間のイメージとは少し方向性を変えたという旨の発言を色んなところでされており色んな意味でファンは注目していたのではないでしょうか。その情報との擦り合わせや個々人の感想があるやなしやなところはあると思いますが、「なんやかんや言っても久保ユリカさんのCDが出た」という一点に盛り上がるのがファンでしょう。なんせ発売日ですから。
ということで私も発売日に乗っかってファンの1人として本日全力でitunesで購入した本作に関して徒然なるままにウェブログしておこうと思います。
コンセプトミニアルバム 「VIVID VIVID」
http://shikaco.jp/discography/vividvivid.php
1.VIVID VIVID
表題曲ですね。この曲はPVとセットで告知されていたのでファンの皆さんはよく目にしたのではないでしょうか。私もなんかよく見た気がします。テンポの良いポップで電子音なダンスナンバー(踊ってるしダンスナンバーだろう)です。
しかしこれは罠です。これを視るとどうしてもめっちゃ動く久保ユリカさんに意識を持ってかれがちで曲を聞いてるようで聞いていない事態に陥ります。少なくとも私はそうでした。
ということで今日ちゃんとイヤホンで曲単体で聞いてみたのですが、少し印象が変わりました。声と音の切れ目と拍がすごく奇麗に合ってて自分が思ってるより何倍も丁寧な曲なんだなと感じました。これは暗闇の中テカテカの黒い服で踊る久保さんを前にはなかなか気づけない点です。
「めっちゃ動く曲表題に持ってきたな、なんかすげえな」と思ってたのですが良い意味で期待を裏切られたと今日思いました。曲未購入の方はまず動画を視て、その後目をつぶってイヤホンで聴いてから、もう一度動画を視ると私のアハ体験を感じられるかもしれません。
女性向けの軽自動車のCMなんかに起用するとすごくハマる気がするのでダイハツの広告担当の皆さん、是非よろしくお願いします。
2.Instant@Heart
「Hey! Mr.ロンリー!」とロンリーな世界の久保ユリカファンが「あ、はい、ミスターロンリーです」とドキっとする歌い出しで始まる曲。
「ピエール中野を中心とするクリエイターユニット」ZiNGのANCHORさんが手がけています。打ち込みのズンズントントンしたパリピな感じの曲。きつねのネタを思い出す点において個人的にはなんかグッときます。
言われてみればこういう曲ありそうでなかったなあと思わせる一曲。こういう曲ってどういう曲ですかと言われても西木野真姫のドンウォーリードンウォーリーくらいしか言えない貧相な脳なので忘れてください。
3.しかししかじか
昨年のハロウィンイベントで披露されたこのアルバムで最新先行披露された曲です。
少女終末旅行のエンディングテーマの「More One Night」のヒゲドライバーさんの提供楽曲なので久保さんファンにも馴染みあるコラボ。
初めて聞いた際に実は個人的には最初のアーティスト活動感を感じたので「なるほど今回もこっち方面でいくのかしらん」と思った曲です。
が、今日感じたのは、確かにこの感じの曲が5曲並ぶと違和感なのですが5曲の中に1曲あると一種の緩急なのではという事です。
久保さんの故郷である奈良とおなじみの鹿が存分に使われているので或る意味でのアルバム内の記号パートなんですね。
「安心してください、これ久保ユリカのアルバムですよ(CV.とにかく明るい安村)」という感じなんだと思います。
ただ「しかしかしかししかじか」を若干冷めた感じで歌っているのがキモな気がします、そこに「変化の種は撒かれた!」的なことも同時に感じます。
4.幸せの雲
くぐもったエフェクトがかかった声に静かで分厚い曲の冒頭から始まって軽快なテンポに突入して行く感じがとても気持ちよい曲。Salyuの「VALON-1」やwyolicaの「さあ、いこう」に通じる「聞いていたい声が聞こえてくる」タイプの心地よさがあります。
何と言ってもこの曲は作詞が久保さん。歌詞の解釈は書き手と受け手のコミュニケーションですから存分に愉しむべきなんでしょう。
曲調と言葉の流れから感じる穏やかなポジティブさを「いらない」「隠して」などの表現と「雲」と「雨」で表現するのが久保ユリカさんだなあと感じる素敵な歌詞です。最後には幸せから光が差しますし、おすし。
5.旅風船
アルバム最後の曲ですね。
私はこの曲が1番好きです。(目をつぶって聞くVIVID VIVIDが2番目に好きです。)
センチメンタルでポップなイントロから始まるAメロがなんだか気に入ってしまいそこだけ繰り返して5回くらい帰りの山手線で聞きました。ポップよりのフジファブリックやレミオロメンを彷彿とさせる感じはスムルースコラボした前作と良い意味で対比が効いてます。
爽やかな青春感ではなくもう少し斜に構えた感じの色がついているイメージで個人的にはこっちの方が刺さりました。ベースがなんかいい感じに聞こえてくるなと思って調べたら作曲はベースの方なんですね。ほら!
なにがほらやねん。
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ということで各曲を発売日に仕事の帰りに聞いてのざっくりとした感想です。曲によってバラつきがありますがご愛嬌ということで。
今回まず思ったのは「このアルバムから久保ユリカさんを知る人は楽しいだろうなあ」ということです。めっちゃ踊る表題曲から、奈良県出身である事を過剰に教えてくれる曲から、しっかり聞き込める曲までが揃っていて久保ユリカインターチェンジとしてはかなり良いものになっています。
きっとここから「久保ユリカってどんな人なんだろ、めっちゃ踊ってるけど。。。」となり知識の積み重ねをしていく一連の過程はとても楽しいものだと思います。
これは今日から久保ユリカさんファンになる人だけに許された特権で残念ながら私には体験出来ないピュアなものです。とても羨ましい。
でも今日ファンになった人よりかは少しだけ先にファンになった私たちにもいろんな気付きや欲求を生んでくれるものになっていると思います。
例えば。
私はこのアルバムをサイリウム輝くよくある声優ライブではなくて、芝生の真ん中に作った中くらいのステージ上でアルコールを片手に歌う久保さんとそれをやはりアルコールを片手にゆらゆら応援するファンという構図で見たいと思いました。
だからなんだという話なんですがこれは一つの欲求であり、今日発生した感情です。
欲求は人それぞれでポジティブな表現になるものもネガティブな表現になるものもあるのかもしれません。でもそれは感情の揺れ、それが起こるのはこういった新しい何かを世にポンと投げ入れてくれるからなんですね。感謝感謝。
これからも、ふざけながらも細く長く久保ユリカさんを応援していきたいなと思いました。気がつくと発売日が終わりそうなのでさっさとアップします。気になった人は是非ご購入を。
追伸、私の友人各位サイン当たりまくりですごい。