リャマの着ぐるみは抜け毛との戦い ~SCP-1545 リャマラブラリー製作ログその①~
「今年のゴールデンウィークは、リャマの着ぐるみと千葉の幕張に居ました」と、長期休暇明けの挨拶に説明を求められては理解を諦められる日々も遠くに過ぎ去りましたが、他のサイトも見つからなかったので、今年作った「リャマの着ぐるみ」にまつわる色々をまとめておこうと思います。SCPFoundationイベントにおける「体験型展示」についてのアレコレも一緒においておくので、来年、もし「俺はウナギを投げる祭りのシミュレータを展示するぜ!」というステキなお方が現れたとき、きっと役立つ記事になるでしょう。
~事のはじまり~
2017年12月24日、「SCP財団のオンリーイベントやります!」という告知があり、さらに1月14日の第二弾情報解禁にて「ニコニコ超会議の併催イベント」としての開催が発表された頃。
5年前は「そのうちロフトプラスワンでトークイベントが開けりゃいいっすよね~ガハハ」みたいな”世迷言”レべルのヨタと思われていた「イベント開催」が現実のものとなり、勝手に一人浮かれていたところ「二日間もやるイベントに何もなしで行くのは手持ち無沙汰感がある」という疑惑に気が付いてしまい、何か「私やってますよ!」感を出す必要に駆られました。
「〆切を守ったことがない」という理由で1本も映画を撮ることが許されないままに映画部を卒業してしまった身としては、残り3カ月で”はじめての同人誌”を完成させるビジョンがどうしても浮かばなかったのと、「展示参加」枠は「2日間」が前提なのが魅力だったこともあり、展示参加にすることは決めていましたが、内容が決まらないまま参加〆切の当日を迎えたため、ヤケクソで過去のツイートを探っていたらこんなことをつぶやいていました。
自分のつぶやきに乗っかることにしました。
もう一個の案で考えていた「Raspberry Pi制御で280-JPの管理ボタンを再現する」を選択していたら、たぶん間に合ってなかったので結果オーライです。
「リャマの着ぐるみ」を手に入れよう。
SCPFoundationにおける「リャマの着ぐるみ」とは、SCP-1545「リャマ・ラブ・ラリー」(原題:Larry the Loving Llama)に出てくるオブジェクトのことを指します。(著者:Salman Corbette)
(上記のマンガが「この着ぐるみがどういうものか?」というのを理解するのに分かりやすいので是非)
この愉快な二人用の着ぐるみを「ご自由に」着れるようにしてみようというわけです。きっとAmazonあたりに上の画像のようなヤツがあるはずなので、それを買ってきて上手いこと改造すればよいのですね。
若干、そんな気はしていました。
妥協してアルパカなどでも検索を掛けましたが、二人用の「こういう感じ」の着ぐるみは需要がないようです。プランB行きましょう。
リャマの着ぐるみを「つくろう」
SCP-1545の画像を元に、それっぽく1から作ることにしました。時間はかかりますが3カ月あればなんとかなるでしょう。
とりあえず、iPadを用いて「スケッチ」を作りました。手探り感と人体デッサンの歪みが伝わってきますね。
また、頭のあたりの作りが想像つかなかったため、以下のサイト群を
参考にしました。(ニコニコ動画はリンク張ると埋め込みになるようですが、この動画はリンク先のライセンスに準じます)
馬の情報ばかりですが、二人用の着ぐるみの大先輩として「張りぼてのウマ」が存在するので問題はありません。誤差の範疇です。
イメージが付いたところで、材料をそろえます。
布地として、大塚屋さん(大阪で大手の布地店)にてプードルファー150cm幅を8mほど購入。
後でわかったことですが、150cm幅と96cm幅とで必要となる布のm数は変わるため、150cm幅なら4mで充分作れます。現在我が家にまだ4m残っている毛皮の処分はまだ完了していません(買い物は計画的に)
また、このプードルファー。切ってる最中にどんどん毛が布地から抜けていく特性があり、裁断作業をしている部屋が毛まみれになったため、5回ほど同居人からクレームが来ました。いわく、「吊るしてたスーツがジャージャービンクスみたいになった」とのことですが、ジャージャービンクスには毛が生えてないのでチューバッカのことだと思います。とにかく、この布地を使う際はこまめに作業スペースを掃除することを心がけましょう。
つづきます。
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SCP-1545「リャマ・ラブ・ラリー」(著者:Salman Corbette)
http://ja.scp-wiki.net/scp-1545
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