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リャマの着ぐるみはライブ感との戦い~SCP-1545 リャマラブラリー製作ログその③~

前回までのあらすじ

作業の時間配分とフォントサイズの確認、大切。

ラリーくん、はじめての収容違反

前日にホテルで頭と胴体をくっつけ、何とか完成しました。後ろの壁の落書きの具合などを見るに、開場直前くらいの写真です。直前に思い出したため、朝ご飯を買うついでにもらったコンビニの段ボールにライセンスを表記しており、これがまた「文化祭」感を加速させていますね。時間があればもっとちゃんと作ることもできたかもしれませんが、あとの祭りです。

計画はきっちり、されど柔らかく。

前日までに来場者向けの「リャマ体験の流れ」を作っていたのですが
会場に来て初めて分かった事などもあり、その場その場で計画をちょこちょこ変更しつつの運用となりました。

・「体験者1名+介添えのDクラス(ツナギを着た製作者)+後ろ足のDクラス(ツナギに新聞を詰めたモノ)」で、「おしりがおとなしい」リャマを体験してもらう

コスプレクロークが遠く、開場までに行って戻ってくることは難しい

自分で着る予定だったツナギは、抜け毛著しいリャマの内部において服に毛が付かないようにする上着として体験する人向けに貸し出しへ。

「これ二人で入れないんですか?」という声に応じて、後ろ足のツナギも貸し出し。中身を詰め戻す労力が大きすぎたので、後ろ足のツナギも「貸与」へ変更。

「体験者1名~2名+介添えの人(普段着)」で、「おしりがおとなしかったり」「完全体だったりする」リャマを体験してもらう。

現場で見てみないと分からない要素などもあるので、事前に計画を立てるにしても「替えが利く」ようにしておいた方がスムーズに回ります。
他にも、隣が「超音楽祭」「超ゲーム実況スペース」で、介助の声掛けが全く体験者に聞こえていなかったり、「ツナギだけ貸してほしい」というお願いが来たり、スペースを離れている間に「着ぐるみ修復用」の荷物を開けられてしまったりと色々ありましたが、特にこれと言って大きなトラブルになることはありませんでした。

一人で着ると、こんな感じです。

2人で着た時の着用感は、着用者の体形に大きく左右されます。自前で取った写真はこれくらいしかなかったのですが、Twitterなどにはもっと別の写真がアップされてるので、気になった方は調べてみてください。

体験型展示をやってみようかなという人向け情報

・「離席中」の表示ボードがあると便利
     展示物の種類によっては隣に人が付いているタイプと、そうでないタイプとがあります。来場者には「作者が離席しているのか」「そういう展示形態なのか」を判別する情報がないので、離席していることを知らせる何かがあった方が良いです。

展示物の傍に私物を置いてその場を離れない
 
貴重品管理の原則でもありますが、特に「展示の一部だと思われてしまう」と、その場で来場者が鞄を開けてしまったりという事が発生します。トラブル防止のためにも私物類は持ち歩くのをおススメします。

・展示物から適度に離れたところで待機する
うっかり製作者が写り込んだ状態で撮れた写真がSNSに上がって、エゴサーチのたびに自分の姿を見ることになったりします。

・元ネタの説明用のチラシがあると便利
 皆さんが皆さん元ネタをご存じの状態で体験される訳でもないので、
「この展示物はこういうストーリーが基に存在しています」みたいな、簡単なペーパーやボードがあると導入がスムーズです。持ち帰れるペーパーだとお土産にもなりますね(展示に関しての配布が認められるかは主催側と要相談です)

・水分、食料、休憩はこまめに取りましょう
「しゃべるだけ」「ちょっと動くだけ」と思っても、意外と疲労します。
アドレナリンが出ているうちは元気ですが、切れ始める前に回復するに越したことはありません。

最後に

体験希望の人が居なければ自分で着て踊るしかない」とか、不安がよぎりつつの参加表明でしたが、いざ当日となればそんな暇がないくらい色んな方がリャマのヘルパーに立候補していただき、かつそれを写真に撮っていただいてSNSに上がりの連鎖で、大いに盛り上がった体験展示となりました。とても良い経験でした。

もし、次の機会(いつになるかはわかりませんが)に「自分も体験型の展示がやってみたい!」という方がいらっしゃれば、ぜひチャレンジしてみるだけの価値はあると思います。私は2日間付きっきりでしたが、会場にはほかにもQRコードをうまく利用した展示など、様々な工夫を凝らした展示物があったので、自分の事情に合わせた「やり方」を探っていくだけの余地があるのも「展示参加」の魅力ともいえるのかもしれません。悩みがあるという方で、もし私でよければ何かお力になれるよう相談に乗ることもできます。
是非、ご検討ください。

最後に、当日体験していただいた方、写真を撮ってくださった方、収容違反インシデント運営スタッフの皆様、ブースにお越しくださった方(ゆっくりお話が出来ずに申し訳ありませんでした)。ありがとうございました。
次あるときは。ぜひ、よろしくお願いいたします。

おしまい

この記事内の文章と写真は、クリエイティブコモンズ
 表示-継承3.0ライセンスに従い公開します。
SCP-1545「リャマ・ラブ・ラリー」(著者:Salman Corbette)
http://ja.scp-wiki.net/scp-1545

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