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【BL都市伝説を作ろう】世界観説明
創作企画『BL都市伝説を作ろう』で共有して使う世界観についての説明記事です。質問いただいた内容の答えも追加していく予定です。
概要や最新情報はこちらから↓
概要
企画管理人であるKiruのオリジナル作品『病ませる水蜜さん』の世界観を流用しています。
基本的に舞台は現代の日本。現実の現代日本の文化、文明レベルですが、怪異の呪いなどの超人的なパワーということであればファンタジー的な現象もアリとしています。しかし多くの霊感の無い人はその存在を知らずに生きています。
◆原作の扱い
当企画は管理人の原作を読んでいなくても遊べる仕組み作りに尽力しておりますが、原作のあらすじを知っているとちょっとニヤリとする要素も入れる予定です(ファンサ的なもの)
ですが原作はR18要素があるし長い小説なので、どなたでも読めるように全年齢向け表現のみで『あらすじ』『人物相関図』をA5フルカラー20ページ弱くらいでまとめたプレゼン資料をクロスフォリオでご覧いただけます(無料)
全年齢版解説本『病ませる水蜜さん』がわかる本1巻
全年齢版解説本『病ませる水蜜さん』がわかる本2巻
企画の世界観で作ったあなたのキャラクターの掘り下げにも何か役立つかも? 原作の内容を丸々守る必要はないため、ネタ出しの資料としてご活用ください。
◆地理、固有名詞など
実在する地名(東京都、富士山など)はすべて存在するとします。著作権などで問題になりそうな名詞は工夫して回避してください。
まったく実在しない創作地名などを作るのもオッケーとします。日本国外も同様の扱いなので『イギリス出身の医者』『母親がアメリカ人』などの設定も可ですし、存在しない架空の国家を作り背景として利用してもいいです。
独自の設定
以下の設定については創作『病ませる水蜜さん』シリーズ内でKiruが考えた架空の存在であり、企画で創作するためのヒントとして用意しましたがガチガチに守る必要はありません。細かい設定についてはご自身のキャラクターに合わせて工夫してください。わからないことがあればお気軽にディスコードの質問チャンネルに書き込んでいただければ直接相談に乗ります!
◆怪異対策課
この企画の世界観の日本には、普通の警察の中に『怪異対策課』という部署が存在するという設定があります。正式名称は警察省霊事課(れいじか)やっていることをわかりやすくするため通称で怪異対策課と呼ばれることが多いです。主に霊感の強い人で構成されており、怪異に関する事件のみを取り扱います。お寺や神社、陰陽師、悪魔祓い、民間の拝み屋など、さまざまな霊能者と繋がりがあり必要に応じて応援要請をしたりします。例えば各地の猟友会の中にも怪異を撃てる特殊技能持ちの方がいたりするようです。怪異専用の機動隊のようなバリバリ戦える人なんかもいるようです。バトル系のストーリー向けの設定です。
こういった組織に所属するという設定のキャラクターを作っていただいても構いませんが、一番偉いなどのいわゆる最強設定以外でお願いします。細かい部分でわからないことがある場合は、ディスコードの質問チャンネルで尋ねると怪異対策課所属の警察官・郷徒羊(Kiruのオリキャラ。当企画の案内人的ポジション)が答えてくれるのでお気軽にご利用ください。
◆新陰陽寮
現実では明治時代に無くなった陰陽寮ですが、この創作世界では『新陰陽寮』として京都を本拠地に組織化しているという設定があります。主に危険な怪異を秘密裏に処理する仕事をしていています。捕まえた怪異を更生させて式神(手下)として働かせることもあります。こちらもバトル系のストーリー向けの設定です。
多くの構成員には表の職業があり、陰陽師であることは怪異対策課のような怪異の存在を知る霊感の強い人以外には明かさないことが多いです。
陰陽師であるというキャラクターを作った場合、新陰陽寮に所属しているということにしてもいいですし、無関係の存在としても構いません。ですが、Kiruが今陰陽師キャラの層を厚くしようと色々創作のアイデアを練っているところなので、積極的に絡みに行くかも……?
なお、新陰陽寮の陰陽頭(長官。一番偉い人)は決まっているため『新陰陽寮で一番偉い』という設定はNGとします。
◆『神』の定義
色々な怪異がいるこの企画の世界では、特に『人間にはコントロールすることのできない強大な力を持つ怪異(霊)』を『神霊』と呼びます。よって『神様』扱いされる怪異は複数、各地にたくさんいることになります。特に強い神霊は神社を作ってもらって祀られている(待遇を良くして人間の味方になってもらう)ことが多いですが、まれにはぐれの神霊もいます。また、人間では歯向かうことが困難なため、陰陽師が式神にするなど手下にするような行為も、かなり熟練の霊能者でないと難しいです。でもBL創作企画ですし、一目惚れとか愛の絆とかでなんとかなることもあるかもしれませんね。
なお、神霊の中で一番偉いとか強いとかは、設定上はっきり決めないようお願いします。例えば特定の新興宗教の最高神ですとか、私のキャラはこの怪異と唯一神と信じているんですとか、そういう感じのは大丈夫です。
質問コーナー
以下にこれまであった質問と、その答えを記録していきます。
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※世界観なりきりの形式で郷徒が、メタ的な内容は水蜜が回答しています。
世界観全般
Q.有名なホラースポットとかありますか?(メタ:シナリオフックになりそうな場所があると話が浮かびやすいかもなのであれば教えてほしいでーす)
A. 有名な場所……あるにはあるのですが、本当に(霊的に)危険な場所は概ね怪異対策課が手を打った後ですね。そうでないと私達が仕事していないことになってしまうので。
ホラースポットではありませんが、複数の方から共通する内容の奇妙な噂が寄せられたので調査に向かったら怪異案件だった、ということはよくあります。デマも多いですが。そういうのを全部見て回るのは私の仕事でもあります【郷徒】
ネットの書き込みとか、噂話とか事件の記事をきっかけに動画撮りに行ったりしたら面白いんじゃない? シナリオのネタになりそうだから定期的にそういうのやろうか〜。『噂ちゃんねる』っていうチャンネルを作ったから、覗いてみてね♡【水蜜】
怪異対策課について
Q.郷徒さんは怪異対策課所属とのことですが、警察官の制服を着る機会はあるんでしょうか? 同期の警察官から怪異の相談をされたら答えてくれるのでしょうか?
A.怪異対策課は霊能力が無いと仕事ができない特殊な部署です。ほとんどスカウトされた人で構成されていまして、普通なら警察官の制服を着て交番勤めの経験もある方がほとんどでしょうがそれも無いです。制服は一応支給されていますが、普通のお巡りさんとして頼られると少々困るので、普段はスーツで出勤しています。警察官という身分が明らかなほうがやりやすいときには着ることも、ありますが……中学生の職場体験みたいだと笑われたのであまり着たくありません。
怪異についてのお困りごとは、たとえ怪異かどうか確証が持てなくてもお気軽にご相談いただければ幸いです。【郷徒】
郷徒くん、署内じゃ幽霊なんじゃないかって言われてるけど、ちゃんとお仕事はしてるし怪異の知識は気持ち悪いくらいあるからどんどん情報提供してあげてね〜【水蜜】
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Q.怪異対策課には世襲制で代々所属しているエリート霊能者もいるそうですが、寺烏真家と墨洋家(※現作『病ませる水蜜さん』の登場人物)もそうですか?
A.怪異に対抗できる力がある人は希少なので、血筋で霊能力を受け継いでいる人が積極的に勧誘されることはあるようです。
ただ、結構危険な仕事ですし、正直、霊感の無い人からは胡散臭い部署と思われているので「子供にはもっと安全な(堂々と言えるような)職業についてほしい」と思う親御さんも少なくないようですね。ただうまくすれば警察省の上の方への出世コースに乗れるらしいので、そういう目的で子も怪異対策課に入れるという方もいらっしゃいます。霊感のある人は一生怪異に付き纏われるリスクを背負っているので、怪異退治のプロである怪異対策課に入った方が自衛の手段を学べて安全という考え方もありますね。
さて質問の回答ですが、代々霊感の強い住職さんがいらっしゃる禎山寺(ていさんじ)の寺烏真家、民間の拝み屋である墨洋家は怪異対策課の『協力者』というポジションであり怪異対策課の警察官ではありません。禎山寺は普通のお寺ですし、墨洋家は個人営業でお祓いを請け負ったりする一族でした。しかし怪異対策課との関係は密接なので、お寺を継がない次男や三女であるとか、民間のお祓いで生計を立てるのは今時限界があるということで拝み屋は廃業し安定した公務員の収入を求めたり……とかの理由で怪異対策課の正式なメンバーになる人がたまたまいただけです。
つまり『世襲制で代々所属しているわけではないが、代々ご縁はあります』という感じですかね?
今でも大変お世話になっていますよ【郷徒】
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Q.拳銃の取り扱いについて
A.怪異対策課も正式な警察官なので、交番にいるお巡りさん同様拳銃を取り扱うことができます。ただ、普通のお巡りさんもそうですが自由に持ち出せるわけではありません。訓練を受けたり、持ち出す際は手続きをしたりと安全のための決まりはあります。
銃弾が効く怪異もいるにはいるので、怪異と戦える方は武器として携帯して出動する場合もありますよ。私は実物を見たことはありませんが、特定の怪異に効く特別な銃弾とかもあるらしいです。【郷徒】
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Q.怪異対策課っていつ頃発足しましたか?寺烏真礼くんのおじいちゃんの頃はどのような形でしたか?戦後と戦前で有り様は違ったりしてたのでしょうか? 気になります!🙏✨
A.現在の霊事課(通称:怪異対策課)の前身は明治時代に生まれました。
陰陽寮が廃止され、霊能者の集団は表向きには政治に関わらなくなります。しかし怪異の脅威がなくなったわけでもないので、当時の月極家当主が東京から京都に本拠地を戻して『新陰陽寮』を発足させました。
その際、東京(明治政府)での政治的権力に固執し京都に移動することに賛成しなかった陰陽師一族も存在しており、彼らは東京で『霊事呪禁局』という怪異専門の実働部隊を結成しました。東京警視庁との繋がりを持とうとしたのです。警察との関係はその頃から緊密だったそうですが、まだ正式な警察官ではありませんでした。
なにぶん近代以降の社会ではオカルト扱いされている分野ですので、今のような組織が完成したのは戦後しばらく経ってからなんです。
中央集権的な警察制度を改め、警察力の分権化が図られた新警察法の施行により都道府県にも警察署ができ、各都道府県の署内に霊事呪禁局の支部が設置されました。これが実質今の霊事課なのですが、しばらくは霊事呪禁局の呼び名と体制は残りました。
陰陽寮がルーツであることから、新陰陽寮の現陰陽頭である月極紫津香さん(現在七十七歳)が十代後半〜二十歳ごろ短期間東京の霊事呪禁局に在籍していたことがあったそうです。お家を継ぐ前の修行だったのだとか。その時期、たまたま民間のお寺からの協力者として、寺烏真礼さんのお祖父様である礼寛さん(月極紫津香さんとは同い年)と出会い、二人組で怪異捜査をした青春の思い出があるとか……あっ、この話はあんまりすると月極さんに怒られてしまうのでこのへんで。
しばらくして法的にちゃんと整備しようとなり、霊事呪禁局は正式に警察省下の霊事課となりました。月極さんたちはその辺りで個々のお家に帰ったそうです。ちょうど切り替わりの時期にいらしてたんですね。
『霊事課って何?』と言われがちだったのと、呪禁とか言うと『呪われるの?』とか言われたりしたので、現代の感覚で何しているのか分かりやすくと『怪異対策課』という通称が生まれたらしいです。
私が知る限りではこんな感じですかね。このくらいは霊能者に縁がある方が調べれば簡単にわかる情報です。新陰陽寮と霊事呪禁局の関係については秘匿されていることが多く、当事者一族である月極さんくらいにならないと全貌はご存じないと思います。確執があった、なんて噂もありますが定かではありません。現在、新陰陽寮と怪異対策課が仲悪いってこともありませんからね。京都特有の『いけず』なオーラはどうしても……いえ、すみません。私は月極さんに個人的に大変お世話になっておりますので、これ以上は……【郷徒】
うーん、私が首斬られて山奥の村に引きこもってる間にそんなことが。勉強になるねー。
ていうかこれ、原作でもまだ話してなかったことない? 今連載中の原作『病ませる水蜜さん(3) 陰陽師・月極紫津香』の重要な背景になるって? え、個人作の宣伝? ここは企画だよお〜【水蜜】
※水蜜さんの首が斬られた(深雪との痴話喧嘩)事件は江戸時代後期。深雪は強い神霊だったので水蜜でもなかなか傷が癒せず、その後戦後しばらく経つまで地元の村に引きこもっていました。昭和後期ごろ復活、たまに出歩いてはいましたが、村の外で暮らすのは礼くんにひっついて令和の世の中に出た今回が超久しぶりなのでテンションが上がっています。
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