■「リアル意識(感性・知性)Vs 実在(自然)」での地球誕生ら「メイヤスーの祖先以前性」の覚醒と、「リアリズム倫理」即ち“理由の空間”の展相(ポテンツ)の二点を喚起するのが“原因の空間”たる数学!∴ コンシリエンスこそが必須!
■「リアル意識(感性・知性)Vs 実在(自然)」での地球誕生ら「メイヤスーの祖先以前性」の覚醒と、「リアリズム倫理」即ち“理由の空間”の展相(ポテンツ)の二点を喚起するのが“原因の空間”たる数学!∴ コンシリエンスこそが必須!
・・・Claude Monet『The Magpie』c.1868-1869. Oil on canvas. Musée d'Orsay, Paris, France.・・・
[前置0] コンシリエンス(文・理両系知“融合”の観念)が不在(@政治・経済)の儘!が元凶では? ∵それこそがゲーデル不完全性定理“理解不能(Cf.↓♨)”、i.e. 核(&非人道)戦争の淵源! →ロシア的価値と侵略、崩れた二大近代主義:米国文明とソ連社会主義/佐伯啓思326朝日https://twitter.com/tadanoossan2/status/1507630774484598784
♨ ・・・省略/∵内容=当記事!・・・
[前置1] 特に「当内容と関連性がある過去記事(note版)」は下記(■)。
・・・■科学と倫理の距離は近い!/大格差、人間の壁がDX肥大症化!「リーン高度生産性Vs伝統労働力」はAI構造災に非ず重力・変分原理ら科学「知」に関わる根本的な誤謬 or 作為(Pseudo)の人災! https://note.com/toxandoria2/n/n7f729d5bf46c
・・・
[前置2] 小さな渦巻銀河が正面衝突し其の銀河が通過した時から数百万年後の光景(まさに『メイヤスーの祖先以前性/ancestral』の可視化!/委細後述)らしいが愚かしいプーチンの殺戮戦に因る世界の大擾乱で観測者たる地球が直ちに消滅せぬよう願うばかりだ! →死にゆく恒星に彩られた天空の車輪、欧州南天天文台が画像公開20220309sorae
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1502091729750880261
[前置3/関連↓[前置4]] これをリアル実在性の普遍的な破れ(安倍晋三ら“せん妄”or カルト趣味派が最も喜びそうな?w)の証明!と短絡する向きもあるが? ミクロン以下での重力の破れの可能性の問題(↓♨1)と関連?鴨?→超伝導磁束量子ビットを用いた巨視的実在性問題の実験的検証に成功/NTT先端技術総研https://twitter.com/tadanoossan2/status/1502091729750880261
《注》ミクロン世界(1ミクロン=0.001ミリ、1ナノメートル= 0.001ミクロン)での重力(おそらく非常に小さい?)の実像は殆ど未知! 電子デバイス、微細加工、分子生物学らでは1nm(ナノメートル)領域の技術が実用化しているが、実はミクロン以下の世界の重力(厳密に言えば重力に準ずる未知の相互作用?orそれは時空連続体?)の影響は殆どが未知となっている。Cf.↓★
★重力に準ずる未知の相互作用の探索/重力に準ずる未知の相互作用の探索は、微視的スケールにおける時空構造や重力理論の理解へむけた糸口となる可能性を秘めている。/神谷 好郎(東京大学素粒子物理国際研究センター 助教)駒宮 幸男(物理学専攻 教授、東京大学素粒子物理国際研究センター センター長)https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2015/20.html
♨1/■科学と倫理の距離は近い!/大格差、人間の壁がDX肥大症化!「リーン高度生産性Vs伝統労働力」はAI構造災に非ず重力・変分原理ら科学「知」に関わる根本的な誤謬 or 作為(Pseudo)の人災!https://note.com/toxandoria2/n/n7f729d5bf46c
♨2「リアル意識(感性・知性)Vs 実在(自然)」での地球誕生ら「メイヤスーの祖先以前性」の覚醒と、「リアリズム倫理」即ち“理由の空間”の展相(ポテンツ)の二点を喚起するのが“原因の空間”たる数学!∴ コンシリエンスこそが必須!https://note.com/toxandoria2/n/n4ea0f2eba0e6
参考0/当論は真にメイヤスーの「祖先以前性、ancestralと原因の空間たる数学の意義/↓◆」と共鳴する! →カルロ・ロヴェッリの科学とは何か(河出書房新社)/「ループ量子重力理論」のロヴェッリはアナクシマンドロスの「実在=虚空を浮遊する有限の物体」を科学の源流と見つつ過剰な文化相対主義を戒め混交(共鳴?)の重要性を説く!
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1505333992245309443 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784309254418
◆「リアル意識(感性・知性)Vs 実在(自然)」での地球誕生ら「メイヤスーの祖先以前性」の覚醒と、「リアリズム倫理」即ち“理由の空間”の展相(ポテンツ)の二点を喚起するのが“原因の空間”たる数学!∴ コンシリエンスこそが必須!
・・・↑ループ量子重力理論、関連参考/“時間”の再解釈:天才カルロ・ロヴェッリが指南する“クオンタムネイティヴ”へのマインドセット20200319wireedhttps://wired.jp/2020/03/19/quantum-gravity-will-shape-the-world-carlorovelli/
・・・
参考1/物質を構成する基本粒子(の寸法):物質を細かく割って行くとどうなるのだろうか? https://bit.ly/3wcpUaL
参考2/電子を単なる粒子と見なすラザフォード・モデルは、原子の本当の姿ではない。電子は、「粒子性」と「波動性」の二重性をもつので太陽の周りを惑星が回るような軌道で描くことができず、電子雲の確率分布で表現される。http://winmostar.just-size.jp/nebula/introduction.html
[前置4]【古典物理学的な局所実在論は不十分であるとする古典物理学への批判の台頭、およびそれが安易にスピリチュアルやカルト( i.e.安倍晋三 一派)風の思考へ短絡する風潮(特に昨今の!)の問題】
・・・無論、これには我われが日常で意識するリアルな自然現象においても「量子力学的な非局所性/非局所実在論的な観測結果」が実証された!(但し、ナノメートル(nm:10の(−9乗)m)の水準で↓★)など、量子力学関係の新たな知見に関わる報告が出始めている(ここ十数年来!)のは確かだ(https://bit.ly/3CET2IF)。しかし、それがスピリチュアルやカルト的な考え方へ安易に直結する如き昨今の風潮には疑問符がつく(Ex.↓☆)。それは、コンシリエンス(委細後述)の観点から認識論的な意味での展相(Potenz)こそが必須の時代(委細後述)へ入りつつあると考えられるからだ。
★1 「不可解な遠隔作用」の検証に成功/アインシュタインらの問題提起にこたえて:量子力学的に絡み合った陽子対を人工的に生成し、そのスピン相関測定により、ベルの不等式を実験的に検証した。測定結果は量子力学を支持するもので、アインシュタインらが「不可解な遠隔作用」と忌み嫌い、量子力学を批判する根拠とした「非局所相関」が、陽子対において初めて確認された。20061012プレスリリース酒井英行(東大大学院理学系物理学専攻・教授)、矢向謙太郎(同・助手)https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2006/14.html
★2 量子力学が創り出す不思議な世界ー量子テレポーテーション!ー(及び、『量子力学の解釈問題』)について:京都産業大学・工学部/情報通信工学科・外山政文教授、https://www.kyoto-su.ac.jp/project/st/st04_04.html
☆カルトっぽい?文体wが気になる!量子振動↓♨、未知の重力効果ら、より広角かつ科学的に見るべきでは? →MITが重力波検出目的のLIGOで、初めて人サイズの物に量子的ゆらぎを観察!?ゆらぐ幅の調整も可能に??本物の壁抜けやテレポートが可能に!? 20220127ナゾロジーhttps://nazology.net/archives/63812
♨絶縁体の量子振動の観測に成功 ‐金属でも絶縁体でもない前例のない電子状態を発見‐20180906京都大学・研究成果、https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2018-09-06-0?utm_medium=twitter&utm_source=dlvr.it
そもそも、「量子力学的な非局所性」の問題に限らず、古典物理学の世界(今まで我われが住み慣れてきたリアル日常の環境)においても、R.ペンローズが以下のサンプル(◆)で示すとおり、我われの周囲には量子力学を用いて説明できる現象(事象)が満ち溢れており、それは何ら不思議なことでも、ましてや超常カルト現象の発見などとはまったく無縁なことである(w)。
◆我われの周囲に偏在する量子力学を用いて説明できる現象・事象のサンプル)・・・これは、R.ペンローズ『心は量子で語れるか‐21世紀物理の進むべき道をさぐる‐(講談社)』、https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2019/09/01/165255に従ってポイントをまとめたものである。・・・
【原子の安定性】・・・古典的な説明(Maxwell の理論)では、電子が原子核に落下するはずであり、安定した原子(原子が構成する物質)は存在するはずがない。/Cf. 『原子の安定性』大阪大学核物理研究センター、保坂淳・助教授https://bit.ly/3MXlwC7
【スペクトル線(量子化されたエネルギーの可視化)】・・・原子の中には量子化されたエネルギーが存在し、その準位間で電子が遷移すると、正確に定義された波長を持つ輝線が観測される。/なお、輝線は原子中の電子が2つのエネルギー準位の間を遷移するときに生じる(Cf.天文学辞典、https://astro-dic.jp/spectral-line/)。
【量子力学に因る化学的な力(ロンドン分散力)】・・・分子を統合させる力には、量子力学的な性質も貢献している。/量子力学による励起双極子を原因とするファンデルワールス力〈分子間の引力〉はロンドン分散力(物理学者Fritz Wolfgang London に因む/Ex.接着剤がくっ付く原理)と呼ばれる。https://study-z.net/100129053/2
【黒体放射(Planck の黒体放射公式の理解は量子力学で補完される)】・・・黒体放射(https://blogs.yahoo.co.jp/karaokegurui/68303163.html)のスペクトルは、その放射自体が量子化されるときにのみ理解される。因みに、黒体は外部から入射するあらゆる波長の電磁波を完全吸収し、また熱放射できる物体モデルであるが、常温で真っ黒に見える物は黒体に近い。/換言すれば、古典物理学によるPlanck の放射公式の理解は、量子力学で補完される。量子力学の歴史 1:大阪医科大学・化学教室、https://bit.ly/36jKSt9
【遺伝(遺伝子)の信頼性は量子力学に依存している!】・・・無論、オミクス生命論の観点から見れば、それは「理由の空間」たる内外環境(内=分子内における量子力学の分担、外=個体体内、自然界らの外部環境)との多様な相関性に因るとも考えられているが、遺伝の信頼性の基本はDNAの分子レベルにおける量子力学に依存している。Cf. 量子生物学とは「量子技術を用いた新しい生体観測手法の開発、細胞中における量子力学的効果の探索」を意味する。量子技術と生命科学:横谷 明徳(量子科学技術研究開発機構)、https://bit.ly/3IhnMk2
【光の量子的性質に依存するレーザー】・・・レーザーの働きは、分子の量子力学的な状態間における励起した量子遷移の存在と、光の量子的性質に依存している。https://www.jstage.jst.go.jp/article/lsj/38/1/38_13/_pdf
【超伝導と超流動】・・・これらは非常な低温で起こる現象だが、様々な物質中に存在する電子と電子の間(および他の素粒子との間)の、遠距離量子間相関に関係している。http://cond.scphys.kyoto-u.ac.jp/img/2018_cond_poster.pdf
(プロローグ)生命を育むのは“コンシリエンス”空間
◆【やはり自然の多様性こそが究極の生命持続戦略!?】栄養足りてる?イネ(地下茎で繋がった野生のイネの植物株、ラメット/補、水のイマージュ)が地下で情報やりとり、名古屋大らのチーム研究.0206MIT.Rev
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1490591714352168961
・・・関連/【地下茎形成遺伝子を同定する社会的意義】地下茎を持つイネO. longistaminata、多種多様な形態を持つ生物が存在し独自の生存戦略・繁殖戦略を駆使している、動物に限らず植物も様々な形態を示し動物以上に多様な戦略を持つ。名古屋大学 生物機能開発利用研究センター・芦刈研究室、http://motoashikari-lab.com/intro/longi/
【関連情報0/リアル“コンシリエンス”視点の精華!】「宇宙は99.99%プラズマでできている!(その中で、人間はどうして生きられるのか) 天岸祥光 先生(物理学,元静岡大学理学部長,元静岡大学学長) サイエンスカフェ in 静岡 第100話 - 静岡大学、https://youtu.be/UsJHHMR5SeA
<注>コンシリエンスとは、人文・科学知の融和的統合(consilience)のことだが、それは只の接合を意味するに非ず!委細は後述(@第4章)。プラズマについては下記(↓★)を参照乞う。
★プラズマとは?…京都大学大学院工学科・原子核工学専攻・核エネルギー物理工学研究グループ、https://p-grp.nucleng.kyoto-u.ac.jp/plasma/
【関連情報1】ご同慶ながら「宇宙プラズマに繋がる数学」Vs「数学洗浄AI‐DL」の溝は埋まるのか?(加えて、核融合“起動原子炉”併置、残留放射性物質、放射線放出らの諸問題も残る!https://cnic.jp/150 アルファベット(グーグル系のコングロマリット(“持株会社”)こと、ネオリベ≪傘下≫の≪核分裂(起動原子炉)と核融合≫の融合での311フクシマ“過酷事故”再現だけはご勘弁乞う! →核融合炉におけるプラズマ制御を実現するAIを開発、AIでの核融合≪制御≫発電へに新たな1歩! 218ZDN.J 218ZDN.J https://t.co/w9nWXN9zwG」
【関連情報2】プーチン・安倍晋三・トランプ・維新ら「せん妄」型異常権力の出現と市場原理“暴走”(地球生命環境破壊)の超リスク(リチウム資源&高濃度残留放射性物質マター)には敵わぬ!先ず“コンシリエンス&リアリズム倫理に因る意識と人知のPotenz(展相)”が必須! →レーザー核融合、実用化へ光 米LLNL(ローレンスロバモア研究所)で歴史的成果、投入エネの7割出力/ 一方、日米EU露中韓印が協力の25年に稼働・予定のトカマク型、磁場閉込核融合炉(ITER)が仏(南部、サン・ポール・レ・デュランス)で建設中! https://twitter.com/tadanoossan2/status/1500245907170013184
関連資料1/核融合実験炉ITER日本国内機関・QST | ITERの本体とは?https://www.fusion.qst.go.jp/ITER/iter/page1_7.html
関連資料2/【パブリネット】核融合発電のデメリットほか/「核融合発電」の概要 https://bit.ly/3pF97c0
関連資料3/【しかし、核融合炉が軍事攻撃されれば矢張り危ういのでは?/補記、水のイマージュ】/核融合炉の廃棄物の放射能は速やかに?(100年で?!)減衰する – NPO法人 国際環境経済研究所 https://bit.ly/3KenVWW
関連資料4/【Attention!/補記、水のイマージュ】世界一の規模を誇る核融合実験炉「ITER」の建設が始まっているが、核融合は人類を救うわけじゃない!| ギズモード・ジャパン https://www.gizmodo.jp/2020/08/nuclear-fusion-will-not-save-us.html
関連資料5/量子科学技術研究開発機構 https://www.qst.go.jp
関連資料6/国際機関、フュージョン(核融合)|南仏の国際機関から考える|World Voice|ニューズウィーク日本版
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/omae/2020/08/post-2.php
関連資料7/【太陽プラズマの画像は、参考マデ/補記、水のイマージュ】核融合エネルギーに関する講演会を開催 (2021年11月11日 No.3521) | 週刊 経団連タイムス
【関連情報3】その(↓◆)うえ、【QT】テロ・戦争らの攻撃リスクに加え、そもそも海水ら環境を温暖化する原発はその全生産課程に必須の電力がCO2を排出する! →落合栄一郎『放射線被ばくの全体像、人類は核と共存できない/原爆・核産業・原発における被害を検証する』(明石書店)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-97847503533
◆露軍攻撃理由の真贋はともかく当事態は「原発・核廃棄物・融合炉(起動用原発等)を含む核研究関連」の諸施設が“異常せん妄”型権力者らの格好の攻撃TG(ターゲット)になる!という実に由々しき現実を見せつけている! →ロシア軍、核の研究施設にロケット攻撃か 「敷地内に着弾」との情報307朝日https://twitter.com/tadanoossan2/status/1500622173169647616
・・・
<補足>高エネルギー加速器研究機構(KEK)のHP(https://bit.ly/3p4LKsi)は、「宇宙全体(ビッグバン後の宇宙全体)における各々のエネルギー密度の量を詳しく測定することができるが、それによればダークエネルギーは約73%、ダークマター(暗黒物質)は約23%、原子などの普通の物質はたった約4%である!」となっている。なので、ここで言う「宇宙の99.9999…%はプラズマである」とは、より厳密に言えば「たった約4%の普通の物質の99.9999…%がプラズマである」と言い換えてよいだろう。とすれば、いずれにせよ我われヒトの住む地球も太陽系も銀河もが、その約4%という“ミクロな世界の更なる一角(『100%‐99.9999…%』の残余の極小世界の更なるほんの片隅の極微の存在)”であることに改めて驚かされる!
・・・
トランプ・安倍晋三&石原慎太郎ら、あのナルシスティックに驕り高ぶる異常権力者 i.e.<リアル多様性を嫌悪>する権力者たちが“≪せん妄≫の如きハードコアポルノ”を語るや否や、即、それが遍く健全な「善政or神聖」視の対象化する!という、実に奇っ怪な“忖度・同調”の風潮!今やこれは日米共通の病理と見える!が、そのtrickle down aggression(仮訳:権力侵襲性トークン異常/政治関連“主客”意識の混濁!)は、そもそも民主or独裁?の体制如何を問わぬ現象ではなかったのか?そして、何より問題なのは、その先に覚醒(or展相/Potenz)が些かも見られぬことである! ∵↓♨ https://twitter.com/tadanoossan2/status/1489692722210705408
・・・関連/[引用ツイート]水のイマージュ2@tadanoossan2/山口二郎@260yamaguchiさん/今、Jan-Werner Muller, Democracy Rulesという新刊本を読んでいる。トランプが石原同様の差別発言をまき散らし、それに白人至上主義者など差別主義者が刺激され、ヘイトスピーチや暴力をふるうのを、trickle down aggressionと呼ぶそうだ。これは日米共通の病理。午前5:09 · 2022年2月5日·Twitter Web App https://twitter.com/260yamaguchi/status/1489512067162062848
<補足>ヤン=ヴェルナー・ミュラー(プリンストン大学政治学部教授)は「人民を代表するのは自分たちだけだ」という反多元主義的な語りに注目しポピュリズムの明確な定義づけを試みるドイツ出身の気鋭の政治理論学者(↓画像はウイキより)。https://politics.princeton.edu/people/jan-werner-mueller
Jan-Werner Müller『Democracy Rules』(Macmillan、07062021)
<関連情報>【Müller, Jan-Werner [著]/板橋 拓己 [訳](岩波書店)】・・・そもそもポピュリズムとは何を意味するのか。民主主義とどのように区別できるのか―。「人民を代表するのは自分たちだけだ」という反多元主義的な語りに注目して明確な定義づけを試みるポピュリズムへの対処法に関し示唆に富む一冊。
https://kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784000247962
1 D.デイヴィッドソン「トークン同一説」/非法則的一元論)の再評価
[↑“Ⅾ.ディヴィドソン”に関わるブログ記事のカバー画像(ハイデガー)の出典]https://note.com/toxandoria2/n/nfc58c11fea2d
<注>【ハイデガー哲学“慧眼”の核心】ハイデガーの「現存在」の眼から見ると、人間はその存在の方「現(Da)」を向くという開け(あけ:意識化の始まり/補、toxandoria)であり、このような「現で-在ること(現-存在/Dasein)と」とともに、「存在者の全体への進入」という事態が生じている。従って、このような「現-存在」は、それが<存在理解に基づいてのみ可能だとの意味で有限性>のあり方である。(↓◆より部分転載)
◆『ハイデガーにおける「現存在の形而上学」の理念と気分の問題-佐々木正寿・高知工業高等専門学校 ソーシャルデザイン工学科 准教授』、https://bit.ly/3gvQySP 補足/・・・しかもこの伝統は、「志向性」という概念の根本性をハイデガーがその現象学から学んだとつねに認めていた、ほかならぬフッサールをも支配していたのである。・・・/脱自としての心的生―ハイデガーとマクダウェルの「特異」な外在主義―荒畑靖宏・慶応大文学部教授、https://editor.note.com/notes/n4ea0f2eba0e6/edit/
♨ 原因の空間と理由の空間は米国の「心の哲学」の哲学者、Ⅾ.ディヴィドソンの用語(Cf. →D.デイヴィッドソン「トークン同一説」/非法則的一元論):関連論文/行為とその合理化――共感・共同行為への問いの根底にあるもの―川瀬和也(宮崎公立大学・准教授)https://bit.ly/3orxREh
・・・それは、先ず「原因の空間(エトノス環境1/厳然たる客観としての環境(気付いていないか、或いは気付いた瞬間に既に其処に存在していた自己を含む諸個体と諸事象の射影の集合と言える)=数学と三人称の言語をベースとして理解する、おもに自然科学の対象とされる分野/つまり客観論理の対象の集合」と「理由の空間(エトノス環境2/因果的な連鎖・関係性の拡がり)=おもに人文科学の対象となる、いわゆる皮膚感覚的(Cf.↓★/参考)に理解する分野」という、異相の二つのエトノス環境についての気付きが非常に重要となる、ということが前提となる。<注>ここでのエトノス(ethnos)とは「ヒトの内外に拡がる自然・文化両環境」を指す。
・・・論文「心的出来事」(1970)で「トークン同一説」(非法則的一元論)を発表したD.デイヴィッドソン(Donald H. Davidson/1917 – 2003/米国、W. van O.クワインに師事したネオプラグマティズムの哲学者)は、心的出来事のトークン(心的イメージあるいは何らかの表象/一般的に言えば、夢かうつつかの別を問わず絶えず我々の内面を彷徨い続ける多様な表象)は物理的出来事のトークン(リアルな個々と対応する物象的な、あるいは出来事的なイメージまたはそれに関わる写像的な表象)と全く対等・同一であるとする「トークン同一説」(非法則的一元論)を提唱している。
・・・しかも、我々の内面において前者(心的な印象トークン)と後者(物象的・リアル事象に対応する写像トークン)には優劣や善悪の区別、つまり倫理観らを考慮する優先順位などがない。
・・・換言すれば、主観的な、あるいは無意識のレベルにおいて、多様な両者は全く対等に夫々が自己主張をする。従って、有体に言ってしまえば真に基本的な意味で「ヒトは噓を吐く!」ということになる。だからこそ“原因の空間”と”理由の空間”の『コンシリエンス&リアリズム倫理』(委細後述)による積極的意識化、 i.e.展相(Potenz)の意識化が重要となる。
換言すれば、それは<暴走する「主観的理性」なる一種の狂気/リアルの係留を離れた理性は暴走するの謂い!>から脱出するため必須となる覚醒の謂いである。そして、これこそが「トークン同一説」の核心である。https://oxford.universitypressscholarship.com/view/10.1093/0199246270.001.0001/acprof-9780199246274
<参考1>★ 皮膚は「露出した脳」、あるいは「第 3 の脳」といわれる 。生理学からみると、皮膚と脳の間には共通点が見つかっている。脳は発生の過程で、皮膚と同じ外胚葉から形成される。また最近の研究では、皮膚にも脳にあるものと同じ物質さえ見つかっている。:「皮膚感覚と脳」山口創 桜美林大学教授(日本東洋医学系物理療法学会誌 第 42 巻 2 号)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsop/42/2/42_9/_pdf/-char/ja
<参考2>暴走する維新は【主観的理性なる狂気】のパクリw ∵「9条と侵略」同次元化の議論吹っかけるのは<プーチン・ヤクザ・暴力団・≪Abe≫Phallus…>らに通底する「“主客”意識の混濁」(@D.ディヴィドソン)なる“政治的(比喩!)”病理!i.e.せん妄の類い!https://twitter.com/tadanoossan2/status/1497071167605460992
・・・参考2/補足:引用ツイート・金子勝さん@masaru_kaneko・・・【EUの団結】EUのフォンデアライエン委員長がEU議会で行った演説です。自由と民主主義の価値に毅然とした姿勢に心を動かさない人は少ない。アベやハシモトのマツイのような恥ずかしい政治家たちと比べものにはならない。サハリンから撤退を急げ。youtube.com
★「ヨーロッパに戦争が戻ってきた」EUフォンデアライエン委員長 EU議会での演説
午後5:34 · 2022年3月4日·Twitter WebApp https://twitter.com/masaru_kaneko/status/1499664463628099586
参考3/自力で守る力が不在では国民の命は守れぬ!の其の力の正体は何か?二回の核被曝の悲惨な経験が、又そこで得た平和のリアルに関わる奇跡的な覚醒が其の力では?その無視はプーチン型“せん妄”↓♨の病理!→高市氏「核持ち込ませず」議論を 有事の際は例外に 306共同https://twitter.com/tadanoossan2/status/1500306349485608960 <注>“せん妄”関連では、[第4章‐「『原因の空間』と『理由の空間』の役割分担」なる覚醒の重要性]も参照乞う!
・・・
(関連)/[Twまとめ情報:岸田政権は政治意識トークンの混乱、i.e.«権力侵襲性トークン異常(trickle down aggression @Müller, Jan-Werner)»による視野狭窄!]/水のイマージュ2@tadanoossan2/【安保】理由の“恣意的権力”暴走(罰則&命令強制)が民主的決定(手続&国民主権)を排除する“自(壊)滅的”な超リスク化、i.e.「aオミクス生命論 & b経済論的『変異の閾値』(a、bの委細は後述)」圧殺!なる<戦前型>暴政化、の恐れ!
→(社説)経済安保法制 限定的制度にとどめよ:0205朝日/「経済安全保障法制」について内閣が設置した有識者会議が、提言をまとめた。政府は今月中にも法案を国会に提出し、成立を目指すという。法制の柱は(1)供給網の強靱化(2)基幹インフラの安全…午前7:54 · 2022年2月5日·Twitter Web App https://www.asahi.com/articles/DA3S15195167.html
(関連)/1 水のイマージュ2@tadanoossan2/政府自身の[不都合と無作為/改竄・隠蔽]は棚上げて“無謀太平洋戦“の一因ともなった「臨機調事件」(↓◆1)風の自閉“経済安保”であるのが(青木有識者会座長は宇宙法の権威とか)笑止!(続、2~へ) →経済安保、最大懲役2年 4項目全てに罰則 政府原案0206朝日 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1490144531693862914
関連/2 せめて“米国チャイナイニシアティブの真意”↓◆2 or松本城(戦国大名・石川数正:平城(ひらじろ))の“思慮”深い安保思想↓◆3”でも参照し学ぶべし!w →経済安保、最大懲役2年 4項目全てに罰則 政府原案0206朝日 https://www.asahi.com/articles/DA3S15196458.html
◆1『臨機調事件』(http://www.lib.kobe-u.ac.jp/kichosyo/shibuya/rinkityo.html)を端緒として“戦前〜戦後(高度成長期)〜現代(3.11フクシマ第一原発過酷事故)”へと引き継がれた『日本型テクノストラクチュアの欠陥』/何ら恥じることもなく、岸田内閣は、「安保法制」の名の下で、再び、その愚かな「日本型テクノストラクチュアの失敗」を再現しつつある! https://toxandoria.hatenablog.com/entry/20180307/p1
<参考>松本三和夫[著]『構造災』(岩波書店)・・・「人災」とされる福島原発事故(松本氏は当著書でそのルーツに『臨機調事件』を見据えている!対策のヒントは、エトノス環境(≒ 自然に救済される“プシューケー(or ハイデガー『ゾルゲ』/Cf.↓☆)の論理に近いオミクス生命論“)、“変異の閾値”、そして“真のイニシアアティブ意識”についての覚醒、など!/補、toxandoria)。「人災」対「天災」という分類は、未曾有の大災害の真実を尽くしきれているだろうか。本書は、戦前から連綿と続く,日本社会に根をおろした「構造」にあえて眼を向ける。その「構造」から,科学技術と社会のあいだの危機のメカニズムを解明する。そして、問題克服の道筋をさぐる(以上、“補記”以外は 紀伊國屋書店ブックWeb、https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784004313861 より部分転載)。
・・・(補足)[引用Tw]青木美希『地図から消される街』(講談社)8刷に/新刊『いないことにされる私たち』@aokiaoki1111福島第一原発1号機で燃料デブリの可能性がある塊を初確認。11年近くたってやっと。 今回計測された内部の放射線量は、1時間あたり1シーベルトから2シーベルトと、いまだ、人が近づける値ではなかったということです(日テレ)。・・・
終わりが見えない廃炉。再稼働を進める政府。news.yahoo.co.jp燃料デブリか…“塊”を初確認 メルトダウンの1号機 福島(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース福島第一原発事故でメルトダウンした1号機で行われている内部調査で、燃料デブリの可能性がある塊が初めて確認されました。 9日、1号機の原子炉格納容器の内部で行われた調査では、水中ロボットが泳ぎながら午前8:50 · 2022年2月11日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1492061418786791424
◆
2 松本城|家康から秀吉に寝返った男・石川数正が作った名城(長野県)(画像はWikiより)http://rexi.blog.jp/archives/8624526.html ・・・【立
地(自然・文化)、エトノス環境を視座とする名城、松本城】・・・前、省略・・・松本は信濃の中心に位置し、千
国街道や野麦街道により日本海側と繋がり、中山道により江戸や京都にも通じ、北国脇往還善光寺道は城下町を貫いている。このように松本は中部高地の交通の要衝の地にあり、1593年から94年にかけて秀吉配下の石川数正・康長父子により三重の堀に囲まれた松本城天守が築造された。・・途中、省略・・・豊臣秀吉は1590(天正18)年、「小田原の戦」後に石川数正を松本に入封させ、関東の徳川家康を監視する5重6階の松本城天守(天守・渡櫓・乾小天守)を1593(文禄2)年から1594年にかけて築造させた。・・・途中、省略・・・松本城天守は、女鳥羽川と薄川の複合扇状地の先端の軟弱地盤に平城として築造された。石垣を低くし、天守の重量を均等に地面に伝えるために天守台内部に16本の栂の土台支持柱を埋め込んである。さらに、天守台の石垣を積み上げるために堀底に松の丸太を筏のように敷き詰め、石垣の沈下を防止する筏地形(いかだじぎょう)の工法が採用されている。・・・後、省略・・・[松本市「松本城/提案のコンセプト、https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/miryoku/siro/sekaiisan/saiteian/sisanmeisyogaiyou.html」より部分転載]
☆Fiduciary(リアリズム倫理)の土壌&環境と見るべきハイデガー「ゾルゲ」(思い遣り)の源流、クーラ(ペルセポネー)寓話 (関連参照↓■)https://toxandoria.hatenablog.com/entry/2021/11/23/042723
・・・
◆3 安倍も菅も岸田も“イニシアティブ”(和製に非ず英語オリジナル)の“本来の意味”(オミクス生命論、i.e.プシューケーの論理(or ハイデガー『ゾルゲ』/Cf.↑☆))に近い概念)を理解せぬ儘であれば、いずれ近々のリアル戦争で多数の国民(#日本会議 麾下の日本政府だけが)を死の窮地に追い込む!https://www.technologyreview.com/2021/12/23/1043106/china-initiative-charles-lieber-trial-2/
(「原因の空間、理由の空間、数学の本来性」の関係から理解できる、<文系・理系なる分断>の誤り)
・・・『変異の閾値』(委細は、第3章で後述)の場、即ち地球環境が絶えず求め続けるのが展相(Potenz)であり、そのベースは数学の「本来性と言語性」なる無限のエルゴン! 又、[ヒトの意識(知性 )Vs 実在(incl.自然)]の構図で[ビッグバンら『祖先以前性(ancestral)』と『リアリズム倫理』(文系知、i.e.多様性の深化に必須の“理由の空間”)]を覚醒させるのが”原因の空間”(科学知の核心)たる数学の役割!・・・
◆[引用ツイート] 文系と理系の分断は誤謬!(∵多様な両者の繋がり or “只の高階論理(Higher-order logic)”を超えた止揚(アウフヘーベン)にこそ重要な意味がある!)だから、例えば「宗教学≒広義の文系」と見たてれば0と1の間でなく(0と1の間に止まらず)、内外(ミクロ⇔マクロ)のリアル生命環境としての自然トータルの理解こそが肝要! →0か1でないを知る宗教学(理工系の教養改革はいま…)0119朝日https://twitter.com/tadanoossan2/status/1484911614378004486
<注>展相(Potenz)とは?・・・ドイツ語の原義は掛け算された数のことだが、内在する力が持続しつつ徐々に高まることも意味する。ここでは、政治的な意味での健全な共同体の生命力が徐々に自律的なパワーを高め、ゼロサム「赤の女王」に辛うじて抗いつつ、更に、持続し発展することを意味する。https://note.com/toxandoria2/n/n71729a662785
<注>エルゴンとは?・・・前稼働態・抽象的死生態(この段階では善悪の判断を伴わない)とも呼ばれる、潜性イノヴェーションの在処の一つ。ヒトの『日常』(i.e.日々のリアル生命活動であるエネルゲイア(energeia)=現勢態・稼働態)は、「エルゴン(ergon/前“稼働態・抽象的死生態”(もう一つの潜性イノヴェーションの在処はエネルゲイア))⇒デュナミス(dunamis/プレ・エネルゲイア/可動態)⇒ リアル・イノヴェーションたるエネルゲイア(現勢態・稼働体)⇒ エンテレケイア(entelecheia/未生態/理念・理想 or 純粋抽象観念のフェーズ)」のプロセスに支えられている。https://note.com/toxandoria2/n/n7f729d5bf46c
補記1/残念ながら、0か1かの理系思考(だけで)はカルトと親和性あり!(東工大・弓山達也教授/https://bit.ly/3sFW6Q6)∵心の哲学のディヴィドソン「心的&物的トークン同一説」に因れば意識内では妄想(Ex. ≪Abe≫型“せん妄”/↓★)も知性も同値! ∴ リアリズム倫理が重要!・・・ <注>カルトは、「統一教会・オウム等がその典型だが、与党の政治権力者の一部(大物!Ex. ≪Abe≫Phallus Paternalism↓★/https://note.com/toxandoria2/n/n30da1612a781)らにおける“感染”事例」で見られるとおり、宗教の問題というより「リアリズム倫理の欠如、ないしはリアルな生命論理に関わる無知」の問題!https://twitter.com/tadanoossan2/status/1484911967219613697
★弱者いびりのゲス野郎、トランスルーセント i.e. ≪Abe≫Phallus Paternalism権力(政治的病理)と対峙し、正当な生命論理(オミクス生命論&潜性イノヴェーション)の普遍化を可能とする「真に有意な科学的スケルトン(外殻)」、アラカルト https://twitter.com/tadanoossan2/status/1484912201609916417
・・・トランスルーセント i.e. ≪Abe≫Phallus…権力(政治的病理)の肖像
補記3/数学を一回性の命を含む存在(事実)の根本と見る森田真生(https://www.shinchosha.co.jp/writer/4869/)の視座は宇沢弘文、メイヤスーに重なる希望!Ex. CO2等は悪者に非ず変異の閾値での協働の意義を看過するヒトの文化こそが尚未熟!→生命の網に生きる自分 体内微生物~大気まで、依存への感謝を 森田真生1217朝日https://twitter.com/tadanoossan2/status/1484916177646534658 ・・・・・(参考資料)森田 真生・著「数学する身体」-新潮文庫-、https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784101213668
補記4/CO2は只の悪役に非ず!「“変異の閾値” 型」調整の意義を見落とす未熟な環境・文化・経済意識が問題!Ex.急進的“脱炭素”仕掛け人は欧米の金融界(↓★)。(続、2へ)→生命の網に生きる自分 体内微生物~大気まで、依存への感謝を 森田真生1217朝日https://twitter.com/tadanoossan2/status/1484917940122419201
補記5/(日曜に想う)「地球冷却化」を懸念する人々 ヨーロッパ総局長・国末憲人 0116朝日、
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1484918284458033153
補記6/「AIネット等の科学技術<高度化>でも“一旦”自然が掌を返すや、その影響の複雑さは人知を超えるので我々は一瞬で吹き飛ぶ!」 ∴ 矢張り<“変異の閾値”に基づく限定合理>こそが重要!→(その地球環境への影響は限定的との見方もあるようだが↓*)トンガ 現地被害は不明 大規模噴火でネットや電話つながらず0116NHK https://twitter.com/tadanoossan2/status/1484918794648973320
*トンガ噴火、地球寒冷化へ影響「限定的」、二酸化硫黄の放出少なく20220120日経、https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79367480Z10C22A1CM0000/
2 カンタン・メイヤスー『祖先以前性』と、そのための『数学の役割』が意味すること
[参考資料]カンタン・メイヤスー(Quentin Meillassoux/1967‐ /仏の思弁的実在論(新実在論のジャンル)の哲学者)【著】/千葉 雅也/大橋 完太郎/星野 太【訳】有限性の後で―偶然性の必然性についての試論(人文書院)https://kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784409030905 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1484919967963557888https://
・・・画像↑は、http://tomohisa0001.seesaa.net/article/427082010.htmlより
(1)AI&Data2vec、いまやメタ仮想空間の時代?だからこそ、益々、重視すべきカンタン・メイヤスー『祖先以前性(ancestral)』の視点
(参考)Data2vecとは?
・・・◆Data2vecと「リアル日常の触覚・感性&時間の矢を含むアナログ暗黙知(アナログモーダル意識/広義のリアル生命環境)広義のリアル生命環境)の場」との同一視は傲慢では?! →ザッカーバーグ氏は、data2vec(高度なメタ実現のための単一アルゴリズム)はヒトと同じ視覚・聴覚・言葉のセットで世界を理解できると言明!→Meta研究者が画像・音声・文字を単一アルゴリズムで同時学習のAIを開発0122TCJ https://twitter.com/tadanoossan2/status/1486118263142891522
ポスト・カント哲学(ポスト・モダン思想)が「相関主義correlationism/委細、後述」に支配されていると批判するフランスの新実在論(↓注2)の哲学者カンタン・メイヤスーは、上掲書で「数学は物体の知覚において表れる二次性質ではなく一次性質そのものに達することができる」という興味深い主張をしている。
また、宇宙論あるいは“物性物理、又は数学論としての「余剰次元」(具体的に言えば三次元+時間という4次元以上の余剰次元、およびタイヒミュラー空間等の数学的・抽象的・異相的な低次元トポロジー空間らとの関連等からすれば、あまりにも閉鎖(独善?)的とも見える?”人間原理(https://astro-dic.jp/anthropic-principle/)のアポリア(Aporia/解決の行き詰まり? or 新しい宇宙論へのPotenz(展相)?)の問題を、一旦、置くとすれば、カンタン・メイヤスーの『祖先以前性』(ancestral)は特に注目すべき考え方である。
<注>余剰次元(extra dimensions)は、時間を含めた4次元よりも高次(5次元以上)の時空を表す理論物理学の概念。https://www2.rikkyo.ac.jp/web/jiro/index.html
(関連情報)
★【人間原理が健全な自然科学の説明となるチャンス鴨?/Cf.↓★】復活した「宇宙項(宇宙定数)」は、空っぽの空間を満たし、宇宙の加速膨張を引き起こす謎のエネルギー、暗黒エネルギーの存在を示している!/残された謎 宇宙定数の正体を追え一般相対性理論L.M. クラウス、M. S. ターナー:日経サイエンス、https://www.nikkei-science.com/page/magazine/0412/sp_05.html
★必読資料/戸谷友則著『宇宙の果てになにがあるのか』(ブルーバックス)
・・・
★「加速膨張する宇宙」2011年ノーベル物理学賞の意義・後編 ・・・宇宙の成分、真空エネルギー、ダークマター、ダークエネルギー、人間原理(@デカルト?)ほか/高エネルギー加速器研究機構
https://www.kek.jp/ja/newsroom/2011/12/28/1700/
・・・2001年にNASAが打ち上げた観測衛星WMAPは、宇宙の背景輻射を20万分の1度という精度で測定し、ビッグバンから約40万年後の「宇宙の晴れ上がり」と呼ばれる時代の宇宙の温度分布を精密に測定した/画像提供:NASA/WMAP Science Team・・・
・・・現在では、例えばNASAのWMAP衛星による宇宙マイクロ波背景放射(CMB、https://www.astro-th.phys.nagoya-u.ac.jp/c-lab/research/particular/CMB.html/↓“参照、(C研)”)の非等方性の観測などを組み合わせることにより、宇宙全体における各々のエネルギー密度の量を詳しく測定することができる。ダークエネルギーは約73%、ダークマター(暗黒物質)は約23%、原子などの普通の物質はたったの約4%となっている!・・・
・・・
★マルチバース(多元宇宙論/<メタバースのことではない!w/補記、toxandoria>)、人間原理.../宇宙が急速に膨張したのは真空にもエネルギーがあったから - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部/佐藤勝彦・教授(インフレーション宇宙論の提唱者) https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/story/rigakuru/nbp/research/11.html
・・・
★特集:宇宙論にほころび/真空エネルギーと暗黒エネルギー(ダークエネルギー)は折り合えるかC. モスコウィッツ(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)202104日経サイエンス
・・・宇宙の加速膨張が約20年前に見いだされ、斥力を及ぼす暗黒エネルギー(ダークエネルギー)が宇宙に満ちていることが明らかになった。暗黒エネルギーは[一般相対論ではアインシュタインが導入した「宇宙定数」として、量子力学では理論的に存在が予想される真空エネルギーとして説明される]が、いまだによく(詳しく)わかっていない。暗黒エネルギーの正体解明に向け、様々な理論研究や天文観測、精密実験が進んでいる。https://www.nikkei-science.com/202104_048.html
・・・
因みに、「時間の矢」の破れ(一方向に進むのが当然視される時間の流れが反転すること)は(仮に超ミクロの世界に重力が存在しないとすれば)3次元(厳密に言うと、時間が加われば4次元)を超える異次元空間、つまり4次元(ditto、5次元)以上の余剰次元の、又は数学的、抽象的・異相的な低次元トポロジー空間の存在を示す鍵となる可能性が高く、実験的な検証が注目されている。https://note.com/toxandoria2/n/n7f729d5bf46c
(参考情報)
小さな物体にはたらく重力の実験で、4次元以上の異次元空間を探すacademist journal、https://academist-cf.com/journal/?p=6131
重力に準ずる未知の相互作用の探索:東京大学大学院理学系研究科・理学部、https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2015/20.html
・・・ここで、「新実在論」の概要について述べる代わり、[ジョスラン・マクリュール(Joceran Maclure/ラヴァル大学教授/1973- /Ethics、Philosophy of Artificial Intelligence)による<マルクス・ガブリエルの「新実在論」>についての説明を以下(…~…)に転載する。・・・
…「たとえ人間が不在であっても実在する世界」という問いを発したカンタン・メイヤスーの「思弁的実在論」(その最も基本と見るべき『祖先以前性』の考え方については以下で詳しくふれる)にほぼ続くタイミングで登場したのがマルクス・ガブリエルの“新しい存在論”である。ガブリエルの著書『新実在論』(岩波新書)の序章を書いたジョスラン・マクリュールによれば、かつてガブリエルは“今こそ新しい存在論(新実在論)”が求められている」と論じたが、当著書でガブリエルが言う「新実在論」は、我われの現実(日常的な)をかたちづくる対象領域―すなわち「意味の場」そのものという“実在”についてのことである。…
<補記>この「ガブリエル-意味の場」の解釈については、それこそ既述の<原因の空間”と”理由の空間”の『コンシリエンス(人文・科学知の融和的統合/委細後述)&リアリズム倫理』による積極的な意識化”>に相当するものだと考えられる!(関連で、“(プロローグ)-<補足>D.デイヴィッドソン「トークン同一説」/非法則的一元論)について”を参照乞う!)
つまり、「新しい実在論」とは『日常』の多元性・多次元性を中心に据えた実在論のことであり、それはカンタン・メイヤスーも共有しているものと思われる。
また、その「意味の場」は<アナログ暗黙知(個々人の意識のブラウジング/Cf.↓★)の場>でもあり、我われ「ヒトの日常的な生命環境」とも言えるので、地球上の自然については、愈々、本格的にコンシリエンス or エトノス環境論、言い換えれば、それは“この地球にのみ存在し得る、無限の全宇宙内における、一回性の奇跡とでも言うべき自然・文化環境”論的な視座から再重視すべきことになるだろう。
無論、抽象知・AIデジタル知も、それは徒に貶められるべきものではなく、本格的なコンシリエンスの時代であるからこそ、むしろ我々はそれらをより一層、“この地球の「全宇宙の中で非常にユニークな自然・文化環境」”を少しでも末永く持続させるため、より賢く活かし続けるべきと考えられる。
★1 時間の空間化の営為/ブラウジング(browsing)を分断する『AI=GAN型フェイク』等の問題!/Google、FBらネットワーク・ビジネスモデル&仮想空間への疑義、https://toxandoria.hatenablog.com/entry/2021/11/23/042347
★2 余計なお世話?w むしろ『リテラシーのリテラシー』Ex.↓♨”でも勧めたら?∵DI「情報操作」対策が「政府主導ファクトチェック機関/@笹川財団」とは是如何に?朝日がDI対策で国家<検閲>を推奨?→国の規制や教育、社会成熟度も鍵:編集委員・藤田直央221朝日
https://twitter.com/tadanoossan2/status/1496358323461189633
(補足)この「生命あるヒトの意識のブラウジング」は、生物学者ヤーコプ・フォン・ユクスキュルが、1909年に提唱した「環世界説」(正確に言えば、ここでは“ヒトの意識の環世界説”ということになるが)に近いものと見るべきかもしれない。(Cf.→『ユクスキュルの環世界とは』、https://revolver.co.jp/CEO/17213737)。
(2)メイヤスー『思弁的実在論』による、ポストモダンら『相関主義』の呪縛からの解放
繰り返しとなるがポスト・カント哲学が「相関主義」に支配されてきたと批判するカンタン・メイヤスーは「数学は物体の知覚において表れる二次性質(観念)ではなく一次性質(実在)そのものに達することができる」という興味深い主張をしている(上掲書、『有限性の後で―偶然性の必然性についての試論』(人文書院)より)ことに再び注目したい。
メイヤスーが相関主義(correlationism)と命名し、厳しい批判の対象としてきたのは、バークリー(George Berkeley、1685 - 1753/アイルランドの哲学者)の「存在するとは知覚されることだ/To be is to be perceived」が代表する、かの<知覚される外部の存在>を完全に否定する「素朴実在論」の亜種とも見える、カント以降の近代哲学の流れそのものである。
つまり、カンタン・メイヤスーの「思弁的実在論」(Speculative Realism)は、上掲の著書(原著/2006年刊)でカント以来の殆どの近代哲学(現象学も、分析哲学も、ウィトゲンシュタインの言語論的展開(i.e.平たく言えば日常言語重視主義)やポストモダン思想ら)の中心概念の悉くが相関主義(correlationism)の囚人になってきたという斬新な洞察を展開する。
ところで、その“意識の囚人”とでも見るべき「相関主義」が嵌り続けている「相関」とは何か?それは、[我われ人間は、“我われヒトの意識”と“その外部にあり直接的に不可知な対象世界(物的・事象的世界)”との間における何らかの相関的、ないしは共有“印象”的な関係性(いわば思考とモノとの表層的な相関関係だけ)でしか、個々の対象を真に知る(認識し理解する)ことはできない]ということだ。
例えば、「言語論的展開」で言えば、共有ルールである言語表現という何らかのレトリック(結局は、“同義語反復“的で“隔靴掻痒“的(つまり不明瞭)な“印象”表現の共有)で理解するしか我われには、対象世界へのアクセスの術がないことになる。
そして、そのような意味での「相関主義」の罠を回避しつつ、その呪縛的な思考から独立した「ヒトの外部にある存在」へ直接的に向かう新たな道筋を拓くためメイヤスーが提起したのが事物それ自体に関わる「思弁的実在論」(Speculative Realism)と呼ばれる、<新しい実在論>であり、そのための前提となることの一つが『祖先以前性』という概念である。
有体に言えば、それは数学者や自然科学者らが不断に広く共有しつつ、かつ容易に展開している思考法(三人称的な意識表現)に殆ど重なると思われるのだが、そう簡単に割り切れぬ部分もあるので、些か長くなるが、その『祖先以前性』(ancestral)について詳細にふれた“くだり”を、上掲所『有限性の後で―偶然性の必然性についての試論』(人文書院)の“訳者解説(代表:千葉雅也氏、p220.L.10~221.L.3”)より、以下に部分転載しておく。
・・・転載開始・・・第一章「祖先以前性」においてメイヤスーは、相関主義の外部を言いあてている場合として、思考(と世界の相関性)がまったく発生していない世界すなわち、人間や他の生命の発生以前、=「祖先以前的ancestral」な世界について記述する自然科学の言明、たとえば「地球は45億6千万年前に形成された」のような推定言明に注目する(これは、放射性元素を用いた研究で『その頃に隕石の大量落下も漸く終わり地表のマグマが固まり始め、やがて今とほぼ同じ地球の形が形成された』と科学的に推定できることを意味する/【QT:↓URL『今日のはてな』/部分転載】・・・宇宙から地球に落下してくる隕石は、地球の材料となった物質を当時のままとどめています。そうした隕石に含まれている鉱物は、最も古いもので、約45億6700万年前に固まったことがわかっています。一方、地球上でマグマが固まってできた鉱物の中で一番古いものは、約44億400万年前に固まったことがわかっています。ということは、地球はこの間にできたと推定することができます。https://www.kodomonokagaku.com/read/hatena/5160/)。
(参考)地球そして生命の誕生と進化 【最新版】https://youtu.be/-mKu5dIns4c
・・・
こうしたもの(三人称の表現/補、toxandoria)が「祖先以前的言明」と呼ばれる。通常、この言明「地球は45億6千万年前に形成された」によって科学者は、実際にそうだったと考えているはずである。ところが、カントの衣鉢を継ぐ相関主義者は、それはあくまでも現在の私たちにとってそう考えられるということであって(そうでしかないのであって)、という但し書きを付けようとする。
メイヤスーによれば、相関主義者は祖先以前的言明を文字通りに理解することができない。現在の私たちの思考から私たちが決して出られないとすれば、私たち(人類)の誕生以前=相関性以前という過去の出来事に思考を及ばせることは不可能だ。しかし、自然科学は、それを難なくやってのけている(補記/既述のとおり、その相関主義の主要な環境条件はヒトの意識と言語!)。
だが、この『祖先以前的言明』は、何でもって可能となっているのか。根本的には、それは数学を信頼することによってである。
数学を根本的な方法とした物理科学が、祖先以前性へのアクセスを可能にしている。放射年代測定などの技術によって、技術データを解析することで(ビッグバンでは数学を根本とする相対性理論・宇宙物理・物性物理・天文学らの演繹的理論と可視光を含めた電磁波および宇宙線(高エネルギー粒子)らの観測と解析で/補、toxandoria)、無人の世界=相関性以前という過去の世界(つまり、そのビッグバンなる祖先以前性/補、toxandoria)のリアリティを示すことができているのである。・・・ここで転載終わり・・・
なお、これはtoxandoriaによる余談だが<全宇宙の中の、この「天の川銀河」の中の地球という実に希少な奇跡的存在たる自然と生命環境の中で、いま“リアルに生きている、言い換えれば“生”ある今でしか生きられない!というリアルで生々しい生命意識>を持つ”からこそ、それと同じ意識を絶対に持てないAIアルゴリズム(≠数学)と異なり、我われヒトは「数学」に助けられて“相関主義者が疑うところの『第三人称の言明の不可能性』”を難なく乗り越えていると言えるのではないか?
しかも、我われは数学そのものさえも客観的に理解することができているが、AIは「自らのAIアルゴリズム」をヒト並みに冷静に客観視できないため、例えば『数学洗浄』の如き「致命的な欠陥(ヒトの『社会と意識』から見た場合の)」の呪縛(自己言及の異常)から絶対に逃れることができない!と言えるのではないか?(参照↓/★×2)
★時間の空間化の営為/ブラウジング(生命あるヒトの意識の)を分断する『AI=GAN型フェイク』等の問題!/Google、FBらネットワーク・ビジネスモデル&仮想空間への疑義、https://toxandoria.hatenablog.com/entry/2021/11/23/042347
★「数学洗浄」(MATHWASH)による「AI万能批判」の問題 https://toxandoria.hatenablog.com/entry/2021/11/23/042347
★巨大「投資&IT」化でもVRクロスモーダルインターフェースの限界↓♨1は不可避!i.e.過去&現在のリアル経験、アナログで人間的な生活・歴史経験の有無がAIクロスモーダルに影響する!のと同じ! →AIは万能か?人工知能バイアスを見逃すな:スプツニ子!502日経https://twitter.com/tadanoossan2/status/1521673866854400001
(3)カンタン・メイヤスーが重視する『数学の役割』の<背景放射>と見るべきものとは?
・・・それは、リアル現象の本性(本質)を語るという比喩的な意味であるが!・・・
(参考情報)
◆初期宇宙探索の観測量とは?/宇宙マイクロ波背景放射(CMB)は、太陽、月の次に大きいエネルギー総量を持つ電磁波を地球に降り注いでいる光源でもある!/宇宙科学の最前線「我々の起源の探索の果てに」宇宙科学研究所・研究員:松村智岳、
・・・宇宙観測では、遠くを見れば見るほど昔の状態を見ることになる。では初期宇宙を知るために遠くを見れば、宇宙の始まりが分かるだろうか?星も銀河もなるべくない空の領域をミリメートルの波長で観測すると見えてくるのが、ビッグバンの残り火である<宇宙マイクロ波背景放射(Cosmic Microwave Background:CMB)>である。「宇宙年齢」38万歳時の火の玉宇宙の光が、現在でもCMBとして観測可能である。普段は気付かないが、CMBは太陽、月の次に大きいエネルギー総量を持つ電磁波を地球に降り注いでいる光源でもある。全天のどちらの方向を見ても我々はCMBに囲まれている。つまり、我々は宇宙年齢38万歳時に設置されたスクリーンに囲まれているような状態なわけである。・・・以下、省略・・・https://www.isas.jaxa.jp/j/forefront/2015/matsumura/02.shtml
<注>現在(今、我々が生きている宇宙)の「宇宙年齢」は、従来から考えられてきたより約1億年長く、138億歳であることが分かっている。https://s.nikkei.com/3gyCVCj
・・・
まず、上(2)と同じく[『有限性の後で―偶然性の必然性についての試論』(人文書院)の“訳者解説(代表:千葉雅也氏、p221.L.4~221.L.14”)]より、以下に部分転載する。
・・・転載開始・・・上掲書の第一章でメイヤスーは、近代科学は数学によって事物それ自体に絶対的にアクセスできている、と認めることから議論を始める。こうした数学の特権性は、もちろん、あくまでも仮定的に承認されている。事物それ自体・世界それ自体への旅は、数理的な自然科学を今改めてどのように基礎づけるか、という大きな課題に一致せざるを得ない。
しかし、読者を迷わせないために、本書の最後までジャンプして明言しておくと、実のところ本書では、数学の科学をどうするかについて決定的な結論には至らない。メイヤスーの議論は、数学の哲学に直行するのではなく、その前提としてなされるべき、数学がそこに触れるだろう「絶対的なもの」の概念の明確化に注力するのであり、これは論理的な問い詰めとして遂行されるのである。
哲学史をふまえ、論理的に「絶対的なもの」を確保する。その過程で、ある特定の数学の哲学が、論理的な要請に促される形で浮上してくる。それは、カントールの無限集合論に「存在論的」な射程を認めるという立場である。けれども、この立場は間接的に支持されるに留まり、本書は幕を閉じる(Cf.↓★)。・・・ここで転載終わり・・・
★メイヤスーの説明は「カントールの無限集合論を使うと、世界の変化の可能性をうまく捉えられる」というレベルに留まっており、「世界の変化の可能性を記述するためには、カントールの無限集合論を使わねばならない」という説明はされていない。メイヤスー解釈における次なる課題は、カントールの「集合」とメイヤスーの「世界」との間の結びつきの問題になるだろう。/@ブログ・らりるれろ:『有限性の後で(メイヤスー)』要旨・要約、感想とレビュー|事物それ自体の存在へ http://online-library.site/?p=1356
ここで、「ブログ・らりるれろ」さんが指摘する[カントールの「集合」とメイヤスーの「世界」との間の結びつきの問題]の検討に立ち入ることは到底できないので、その代り独創的な進化学者である古沢 満氏の『変異の閾値』の問題と絡めつつ日本の最も優れた数理経済学者である宇沢弘文の『数学の本来性』と関連付ける形で、以下の第3章で取り上げることとする。
(参考)◆宇宙は「観測可能な宇宙の果て」より遥か彼方へ拡がる!「宇宙の果て」の距離は138億光年でなく光が通過した領域を含む計算上は約464億光年!で、その先へ更に拡がる![(コレは、まさに『祖先以前的ancestral』な世界について記述する自然科学の言明、の典型! <注>[関連する『ミンコフスキー時空』の数学論についは後述する!/補、toxandoria]@戸谷友則・東大教授:宇宙論↓♨ →次世代宇宙望遠鏡が150万km先の観測地点に到達 NASA125AFP https://twitter.com/tadanoossan2/status/1486496990842486787http://a.msn.com/01/ja-jp/AAT6LRw?ocid=sthttp://a.msn.com/01/ja-jp/AAT6LRw?ocid=st
・・・参考動画・・・
♨1 戸谷友則著『宇宙の果てに何があるのか』(ブルーバックス)―1http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56603
♨2 戸谷友則著『宇宙の果てに何があるのか』(ブルーバックス)―2
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784065124994
関連/カンタン・メイヤスー著『有限性の後で:偶然性の必然性についての試論』(人文書院)が連…想させる、[数学・物性物理的な余剰次元]又は[低次元トポロジー空間]らが「宇宙の果て」の外にある空間と接合するのか?は不詳であるが… Cf.↓■
https://note.com/toxandoria2/n/n7f729d5bf46c
関連/【時間と空間の起源】現代宇宙論の欠点は、時間と空間がどこから生まれてきたかを説明できていないことだ。この難題を解決しないかぎり、物理学は完成しないと多くの研究者が考えている。Nature ダイジェスト Vol. 10 No. 11 https://go.nature.com/3su8PVY
3 “変異の閾値”の問題と宇沢弘文『数学の本来性』について
(生命環境と“変異の閾値”の問題)
・・・以下は、【不均衡進化理論とカオスの縁 - 京都大学学術情報リポジトリ:古沢 満】からの部分転載・・・
変異率が上がると"カオスの縁 "に至り、生物は最大限適応進化する。 「変異の閾値」を越すと情報は "融解 "し、死に至る。生物は非常に際どい存在だと言 うことになる。一方、変異率が上がる場合には"カオスの縁 "に至りながらも、生物は最大限適応進化する。 「変異の閾値」を越すと情報は "融解 "し、死に至る。生物は非常に際どい存在だ(環境の影響をも受けつつ、ある程度は自己変容し得る/補、toxandoria)と言 うことになる。過激な表現をすれば、平衡状態において、熱湯の中に浮かぶ氷が消えたり現れたりしているのである。生物は自ら変異率を調節して、秩序とカオスの世界を自由に移動できるしたたかな存在であると(も/補、toxandoria)言える。生物はカオスを乗り越えて進化するのである。https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/97847/1/KJ00004705863.pdf
・・・
・・・ このDNA次元での『不均衡進化(Disparity Evolution) 』仮説を正確に理解するには、古澤満氏が種の進化過程における遺伝情報の流れ方について想定した二つのモデル、「均衡変異モデル(従来型ダ―ウイニズムのセントラルドグマ/近年までの分子遺伝学では、専ら遺伝における情報の流れはDNAを翻訳して形質が発現する一方通行であるとされていたことを指す)」と「(諸環境との双方交流の影響をも伴う)不均衡変異モデル(Disparity Evolutionの根幹)」の違いを知る必要がある。
・・・また、古澤満氏が『不均衡進化(Disparity Evolution) 』のことを「元本保証された多様性の創出」とも称していることに注目すべきだ。平たく言えば「保守すべき価値(価値観)およびヒトとして最低限必要な権利・歴史・文化・自然・生態・生命環境・モノ・情報などは確実に守りつつ、大きな環境変化にも耐え得る革新性を何時でも発動できるよう、常時、アジャイルな姿勢でスタンバイすべきであり、又そのようなスタンバイを可能ならしめる知恵と制度をメンバー間で共有し、かつ子供・若者・子孫等へ確実にそれを継承するためのリアル経済制度(宇沢弘文『不均衡動学』、or エネルギー通貨モデル(https://bit.ly/3gNx4cg/↓)など)と、そのためのポピュリズム教育こそが肝要」だということになる。
<補足>"カオスの縁 (edge of chaos)"についてのトリビア
・・・そもそも"カオスの縁 "という用語は、クリストファー・ラングトンが発見し、ノーマン・パッカードが名付けた「セルオートマトン」( cellular automaton/ 格子状のセルと単純な規則による、離散的計算モデル)において「振る舞いが秩序からカオスへ移るようなシステムで秩序とカオスの境界に位置する領域のことを指す。
・・・この問題は、複雑系や人工生命、生命の進化などの研究分野で注目されてきた。また、理論生物学においてはスチュアート・カウフマンによる、生命の発生と進化には自然淘汰の他に自己組織化が必要であり(『イリヤ・ブリゴジン:“ゆらぎに因る散逸構造論”』の自己組織化論もあるhttps://kamakura.ryoma.co.jp/aoki/paradigm/prigogin.htm/補記、toxandoria)、進化の結果、生命は「カオスの縁」で自生するという仮説が知られている。(以上、https://www.weblio.jp/content/%E3%82%AB%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%B8%81 より部分転載)
関連/コノ(異議あり)に異議あり!w いきなり制度解体!論は、強かな≪Abe≫Phallus“せん妄”派の思う壺となるだけ!オミクス生命論に因る“変異の閾値”観念が全不在の暴論! →(異議あり)生活保護は機能不全、制度解体しかない 貧困問題を研究してきた第一人者、岩田正美さん211朝日 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1495670537737367553
(宇沢理論(不均衡動学)を支える数学の考え方)
◆関連/AIディープラーニング時代の数学の役割/宇沢理論(不均衡動学)を支える数学の考え方:それは、数学が[不均衡動学(i.e.『変異の閾値』たる社会的共通資本を調整する経済理論の)ための必須ツールである]ということ https://note.com/toxandoria2/n/nf096813b8e66
『宇沢弘文の数学』(青土社)の著者・小島寛之氏(宇沢弘文と同じく東京大学理学部数学科・卒の経済学者)は、「数学は人間社会にとって最も基本と見るべき社会的共通資本の要である」と述べている。
又、このことを宇沢が「インネイト/Innate」と呼んでいたことを紹介している。Innateは、「人間には、先天的な生まれつきの能力(本来性/そもそも、これはハイデガーの用語)として、言語能力とともに数認識・図形認識・論理操作の能力が備わっていることを意味する。
ところで、『無限のパラドクス』(講談社ブルーバックス)の著者・足立恒雄氏によれば、現代における「無限」論では、無限を数学的無限(空間)、物理的無限(空間)、哲学的無限(空間)の三つに分け、これらは異質なものと考えるのが一般的である(数理論理学(記号論理学)は曖昧な点があり、これらの区別をつけ難いが)。
また、現代の数学は非常に厳密で誤りのない学問だが、物理学などの科学(理論と技術)も絶対的に正しいとまでは常に主張できるわけではなく、絶えず、個々の理論につい演繹的な論証、又は実証によって修正されたり、場合によっては否定されたりすることもある。
そのため『宇沢弘文の数学』(青土社)の著者・小島寛之氏が指摘するとおり、まず数学こそが、「その本来性」(当然これはカンタン・メイヤスーの数学こそが≪科学的な祖先以前性の支えである≫という考え方とも重なる!)によって(が、あるから)こそ、それは地球上の自然環境・生命・文化および人間社会の持続にとって非常に重要だ!ということになる。
つまり、数学はそのような意味で「社会的共通資本」の安定的な維持に、換言すれば「地球の自然環境と全生命の安定的(安全)な持続」のためにも必須のツールと見るべきなのである。その意味で、数学は人文と科学の両領域に跨る偉大さを持つとも言えるだろう。
しかしながら、数学が「その本来性のもう一つの重要な特性である言語性」ゆえ、逆に、人間を「カテゴライズ(分類・区別・差別)」するための危ういツールとして利用されるリスクも同時に抱えていることに留意すべきである。
この「数学の言語性」の側面(それはヒトの側の受け止め方の問題であるとも思われるから)は、「理由の空間」と関わることになるが、この点については、後述する。ともかくも、そのような傾向(数学の言語性ゆえのカテゴライズの問題)はデータサイエンス、AI深層機械学習(ディープラーニング)、統計らで利用される場合にそのリスクが大きくなる。また、小島寛之氏はシグナリング(signaling/ゲーム理論の用語)と呼ばれる「テスター」(TESTER/数学の能力でヒトを一面的に評価する選抜主義ツール)のリスク(両義的、非人道的なリスク)という側面が数学の「技術性と言語性」の中に潜むことも指摘する。
それは、例えば「科学の歴史上、最も強力かつ”危険”な概念のひとつである遺伝子の誕生と成長と未来の物語」(Cf.→★https://bit.ly/338eGrs)と見るべき、[ピュリッツァー賞を受けたシッダールタ・ムカジー(医師、がん研究者/コロンビア大学メディカルセンター准教授)の著書『遺伝子‐親密なる人類史‐ 上、下』(早川書房)]が描写する[19世紀後半にメンデルが発見した遺伝の法則、いわばダーウィンの進化論、優生学による「民族浄化」、第二次世界大戦後のワトソンとクリックによるDNA二重らせん構造の発見。・・・ポストゲノムのエピジェネティクス、さらには山中伸弥氏らによるiPS細胞樹立、そしてゲノム編集の時代へ](Cf.→★同上↑、et ↓URL)の歴史プロセスのなかで、特にその<「ナチス(ヒトラー政権)の優生学による過酷な民族浄化」の事実>としてリアルに彫琢されている。
このような観点からすれば、いよいよナチス礼賛か?とさえ見紛うばかりの昨今の日本の風潮、即ち、<日本の<「超劣後ポピュリズム」社会化>という異常で見られる、与野党および主要メディアらの<「ヒトラー批判」に対する否定的な言説を“積極的?”に自制する>という奇妙な空気の充満、[特に朝日新聞の≪Abe≫Phallus Paternalism権力(政治的病理↓★0)傍観(or当然)視 &その同類の維新に対する“維新愛”?https://bit.ly/3gNS4zU は、不可解である!
また、岸田内閣が「菅直人・元首相の“ヒトラーを思い起こす”とのTwに対し、維新が“これはヒトラーに対する侮辱発言だ!」として撤回と謝罪を求めていたことに関し、令和4年2月15日の閣議で、「(それが)国際法や国内法に違反するか否かについては、具体的な状況等に即して判断されるべき事柄であり、答えることは困難だ!とする答弁書を決定した」とか報じられている(https://bit.ly/3H75t0s)が、岸田内閣を支える自民党内にも(≪Abe≫Phallus Paternalism権力(政治的病理)一派らの、維新に負けぬほどの?)ヒトラー・シンパが存在するらしい?(w)ことを思えば、実に笑止千万なことである。w
★0 弱者いびりのゲス野郎、トランスルーセント i.e. ≪Abe≫Phallus Paternalism権力(政治的病理)と対峙し、・・・、https://note.com/toxandoria2/n/n30da1612a781
関連/“超劣後ポピュリズムの深化”につれ、再び、菅ら【JPNヒトラーシンパ i.e.≪Abe≫Phallus Paternalism“せん妄”権力(政治的病理)一派】が異常増殖! 一見、迂回路ながらその天敵は政治的“コンシリエンス“(此処では比喩!)の複眼とアジャイルさを回復することにある!https://twitter.com/tadanoossan2/status/1495906370763509760
・・・
なお、『第1章: D.デイヴィッドソン「トークン同一説」/非法則的一元論)…』で取り上げた、「トークン同一説」(非法則的一元論)の立場からすれば、<現代日本が「超劣後ポピュリズム化」しつつあるという、この病理現象>が、実は、それを<特異な病理現象として片づける>べきではなく、我われは、むしろこれこそを恐れずに直視すべきだということになる。
それは、常在的に自我意識を提供し続ける、我われ自身に共通する「日常的な“普通”の意識の“ありのままの姿”」の正体が、実は「『善・悪、良・否、正義・不正義らの倫理規範による区別』の彼岸にあり、かつ、それらは夫々が全く対等で二律背反的な、あるいはそれ以上に混迷した不可解な意識が共存する状態(“夢かうつつか?”にも似た混沌の自我意識)である」という恐るべき正体こそが、 D.デイヴィッドソン「トークン同一説」/非法則的一元論)』が意味することであったからだ。
このため、「理由の空間」と「原因の空間」の現実的な役割、および「コンシリエンス」の視点が果たすべき真の役割について、更に少し考えを深めるべきと思われるが、これらの論点については、改めて後述する。
・・・当画像は、読売オンラインhttps://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20180416-OYT8T50019/より。
(数学とAIアルゴリズム関数の違いについての概観)
ところで、特にAI深層機械学習(ディープラーニング)、統計および「経済動学論など数理経済学」で活用される「関数」について、ごく大まかに概観しておく。
そもそも、関数は<例えば「外延性の公理(全く同じ要素からなる2つの集合は等しい/https://unaguna.jp/article/archives/11)=集合はそれに属する全ての数学的対象を指定することで特徴づけられる」などの諸「公理」を前提としている。
その上で、関数は「数の集合で値をとる写像」、つまり世に存在する限りの凡ゆる集合を『フレーゲ流の1対1対応(直感的に集合と集合を対応させる集合算)』(『ペアノ(1858–1932/イタリアの数学者)流の指折りで数えることを基本とする数え主義』の対概念)で類別して生ずる新たな集合(属性)の抽象化の写像と定義される。
なお、フレーゲ(1848-1925)はドイツの哲学者、論理学者、数学者で、現代の数理論理学・分析哲学の祖であり、換言すれば、これは分析哲学で言う個々のトークンに対する、新たなタイプの創造に相当するとも言えるかもしれない?
そして、その単純な事例は一次関数(y=ax+b)、二次関数(y=ax2+bx+c)などである、ということになる。なお、集合の公理系(公理体系)には多数のものがあるうえ、更に微分・積分らのファクターが加わることで非常に複雑な多次元関数の形となる(https://www.komazawa-u.ac.jp/~takai/kougi/AxiomaticSetTheory.pdf)。
因みに、フレーゲ流の集合算(例えば、3+4=7)の方は、より自然数の本質を直感させるため数学の“本来性”および“言語性”と親和力が大きい。一方、“ペアノ流の数え主義”は、やや数学の“技術性”と深く関わる傾向があるため数学的帰納法を介しアルゴリズムやプログラミング言語の基礎となっており、現代のコンピューター・デジタルテクノロジーを支えている。
また、数学的帰納法は一般的な意味での帰納法ではなく、純粋に自然数の構造に依存した演繹論理の一種(つまりその意味で直感主義的、演繹論的である)で、例えばドミノ理論の如く次々と命題の正しさが"伝播"され、任意の自然数に対し命題が証明される過程が"帰納"の様に見えるため、この名称がつけられた/委細の説明はコチラ → https://mathtrain.jp/kinouhou
(数学の「本来性と言語性」の活用は「リアリズム倫理」の良循環をもたらす)
宇沢弘文によれば、そもそも数学の「本来性と言語性」(おそらく此れはヒトの意識の基底部を構成する二本の柱)はヒューマンな“人間の平等”の保障に貢献し得るものである。しかし、既述のとおりであるが、無論、その使い方を誤れば、それが真逆の悪しき効果をもたらすということもあり得る。
例えば、数学が入試・入社試験などで選抜ツール化される傾向があるため、社会一般や企業の生産体制らにおいても差別社会型のヒエラルキー構築、いわば作為的な社会選択(政治・経済・産業・経営の差別化推進)の手段となりがちである(@ボウルズ(宇沢の弟子)&ギンダス(米国の経済学者)のゲーム理論“研究”に因る/出典:小島寛之『宇沢弘文の数学』(青土社)。
<参考>ヒエラルキー分業について(ヒエラルキー分業から対等共食へ転換を急げ!・・・) https://note.com/toxandoria2/n/n28426341adf1
そして、「数学」誤用の最大の弊害は「アダムスミス以来の生産性(イノヴェーション)の意義」に反することである(スミスを市場原理主義の高祖に見立てるのは明らかな短絡である!)。
換言すれば、その誤用による最大の損失は異常に近視眼(目先主義)的な差別化戦略(オミクス生命論&アフォーダンス論らの軽視)による、エルゴン(前稼働態・抽象的死生態)を在り処とする潜性イノヴェーション(持続的な“ヒトの無限の可能性の”の在り処)の放棄ということである(関連参照→[第2章-<注>エルゴン])。
<参考>オミクス生命論について、https://note.com/toxandoria2/n/nba47ae28eff6
・・・
また、トートロジーに聞こえるかも知れぬが、数学の誤用は「数学の本来性であることに因る“ヒトの認知能力の最深部”を分担することになる故の両義性(関連参照→前節の『デイヴィッドソン『トークン同一説』/非法則的一元論』)とも言えるだろう。従って、数学を操作的に応用する時には、特に、人間として十分な心配り(つまり、リアリズム倫理)が必要(むしろ、必須!)になると考えられる(理系・文系の垣根を超えた『数学教育』が最重要である!)。
<補足>【人間原理の復権?】「数学の本来性が“ヒトの認知能力の最深部”を分担する故の両義性」をすら連想させ興味深い! →東大、宇宙はじめの凸凹はなぜ対称に作られたかを解明、凸と凹の分布が対称でない限り量子ゆらぎの振幅が観測から大きくズレる!を発見!210日経、https://twitter.com/tadanoossan2/status/1493421695994310658
・・・(再録)↑関連?/「宇宙は99.99%プラズマでできている!(その中で、人間はどうして生きられるのか) 天岸祥光 先生 サイエンスカフェ in 静岡 第100話 - 静岡大学、https://youtu.be/UsJHHMR5SeA
・・・
因みに、米国の知覚心理学者ジェームズ・ギブソンの「アフォーダンス」とは、「あらゆる情報は生命個体も含めた事物・事象の「存在」自身に内在しており、それをヒトも含むあらゆる生物が知覚的に抽出(情報処理)して、それらの多様な情報を常在的に受けとりつつ活動している」という考え方である(https://note.com/toxandoria2/n/n28426341adf1)。
・・・
見方にもよるが、これら両者(オミクス生命論、アフォーダンス論)の立場は傲慢化(独善的抽象観念化、表層的言語化)しがちな自由原理主義(Ex.Ⅿ.フリードマン:重力力学援用(ハッキリ言えば誤用!)の市場原理主義(↓参考))など)の天敵となり得るオミクス生命論(環境生命論)的 orフレーゲ『概念記法/↓』的な、換言すれば<深遠な「人間の精神」に対する“表層的な言葉”の支配>を些かでも打ち破り、“数学の本来性と言語性”を復権し続けるための優れた着眼点である。 http://fomalhautpsa.sakura.ne.jp/Science/Murata/cantor-math-utf.pdf
<参考>★経済理論における「科学知の誤用的“援用”」の典型と言えるのはミルトン・フリードマン『重力理論の援用による市場原理主義理論』の問題である。https://note.com/toxandoria2/n/n4cbaaffb577a
[関連資料1/書評論文@佐藤雅彦(メディア・クリエーター、東京芸術大学教授)]野本和幸著『フレーゲ哲学の全貌を読む』…<数学研究の意義=「言語>プログラミング言語」=「プログラマーの仕事の“重要性と責任”」の訳(∵『AI・コンピューター≠人のための万能の神器』!)>を知る!Cf.バートランド・ラッセルのパラドクス(https://bit.ly/3uDE57K)、ゲーデル不完全性定理(https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/story/newsletter/keywords/15/04.html) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpssj/49/1/49_67/_pdf
[関連資料2/タイプ理論(高階・トポス論も同様?/補、toxandoria)は、論理主義プログラム実現への歩みのなかで、ラッセル・パラドクスをブロックする論理体系としてラッセルにより考案された。/京都大学学術情報リポジトリ―、https://bit.ly/3HA0FSp https://bit.ly/33btGEZ
[関連資料3/ラッセルのパラドクスから派生した二つの流れ。(1)ラッセル自身のタイプ理論、(2)フレーゲ論理によるポテンツ(展相)的な制御=述語論理記号(命題論理記号 et 量化記号):一階述語論理、二階述語論理 https://bit.ly/3gCB8fq
(社会的共通資本(ヒュレー)と不均衡動学(エイドス)の関係について)
宇沢弘文の「社会的共通資本と不均衡動学」はヒュレー(質料/hylē)とエイドス(形相/eidos)の関係とも言える。つまり、両者は表裏一体で引き離せない関係にあると見るべきだろう。生命個体(個々の生命のリアル循環)にせよ、機械構造物にせよ、社会制度にせよ、それらに共通する、最も核心と見るべき基本要素も、大きく捉えればエイドスとヒュレーである。
・・・
そもそも、これは全ての存在(者)は〈エイドスeidos〉と〈質料=素材hylē〉の結合体と見立てる、古代ギリシアのプラトンに由来する考え方である。そして経済活動といえども、あの『理由の空間』というリアルの場において、それは持続的に漸進し、かつ常に展相(Potenz)すべき宿命にあるリアル循環である。
だから、健全な「国内のマクロ経済・財政」と「世界とつながるオープン・エコノミー」を
着実に支え続ける土壌と基盤が<社会的共通資本(ヒュレー)>であるとすれば、そのために必須の円滑な機能を日々に担うのが、高度な数理論を活かす<不均衡動学(エイドス)>の役割りだということになる。更なる、両者の具体的な関係については、下記★を参照乞う。
★日常を凝視するスウェーデンモデルへの宇沢弘文の貢献とFiduciary(リアリズム倫理)に無知なスガ「Kook権力」(アベ・維新らも同ジャンル!)の玩具と化し不幸のどん底に嵌る日本国民!https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2021/02/02/022035
(リアリズム倫理、Fiduciary(フィデューシャリー)があってこそ『展相 (Potenz)』が実現する)
・・・それが本格的な「良循環の時代への期待」ということ!・・・
「リアリズム倫理学」とはジョン・マクダウエルが“露骨な自然主義と居丈高なプラトニズムの共犯関係、およびその克服”のためのもの、と表現してみせた、新しい視点の倫理学(Fiduciary)である。つまり、それはモラル・道徳観など旧来の「プラトニズム(“机上の空論”化し易い、只の抽象的な理念としての倫理)と「リアリズム」に係わる理解の混乱」を克服するための新しい倫理観(学)の提起である。
因みに、旧来の法律用語との関連で「リアリズム倫理」の概念を説明するには、先ずFiduciaryを取り上げなければならない。それはFiduciary Dutyという形で米国の法律では非常に頻繁に出てくる用語だが、それには日本語の統一的な訳語が存在しない。そして、そもそもFiduciaryとは「Duty of Care」と「Duty of Loyalty」という2つの意味が併存する(法的な概念)である。Duty of Careは「同様のポジションにある場合に、委任された人の職業・専門家としての能力・社会的地位などから考えて、通常期待される善良な義務を負うべき立場の方の人が、より選択すべき可能性がある方法で奉仕すべき義務」ということなので、これは既成の「善管注意義務」(善良な管理者の注意義務)の訳語が対応する(日本では民法644条にある)。「Duty of Loyalty」は、「自分の利益を後回しにしてでも忠実に、当然あるべき義務を果たす」(言い換えれば、大きな自然環境の下で、たまたま希少な生命でもあるヒトの親という立場に置かれた自分として、当然果すべき役割と考えられる親としての義務を果たす、ということ)である。例えばFamily Lawの世界では、親は未成年の子にFiduciary Dutyを負っているので、自分の身の危険をかえりみず子の安全を守るべきだ、ということになる(参照:山本法律事務所HP)。]ということになる。出典:https://yamamotolaw.pro/fiduciary-duty/]
・・・
また、それが「道徳的実在論」とも呼ばれているのは、マクダウエルが旧来の自然と対比的に、それを「第二の本性(自然)」と位置付けているので、それは明らかに「実在としての倫理学」でもあるからだ。
繰り返せば、マクダウエルがここで言う“露骨な自然主義”の対象となるものは、ごく普通の地球上の自然(環境)だけを指すのではない。だからこそ、マクダウエルは普通の意味での自然を「第一の本性、あるいは第一の自然」と呼んでいるのである。
従って、その「リアリズム倫理」が対象とするのは、[いわゆる唯物論・物的還元論の世界(ヒトの客観意識と科学観察に基づく経験論の条件下で対象化し得る凡ゆる次元)、即ちその意味での「物質世界」(宇宙と世界に内包されるPhysical World/カンタン・メイヤスーの概念で言えば“自然・生命個体も含む全ての実在、i.e.観察し得る全ての物象自体(旧来の観念で言えば数学・科学が対象とする実在も含む)”]と理解すべきであろう。
更に、このことから我われが特に強く意識すべきは、「政治・経済、法学、生命科学、物理学、情報科学(AI‐Web・アルゴリズム)」らも、この「道徳的実在論」(リアリズム倫理)の<厳しい審級(倫理・哲学・人道的評価の意味での)>の対象になる、新しい時代に入りつつあるということだ。
だから、今や政治権力者らは無論のこと「法学者も、経済学者も、政治学者も、医学者も、情報科学者も、物理学者らも、自らの『仕事』欲や『知識』欲に従いつつ、ひたすら担当業務(仕事)ないしは研究へ没入すれば良いというだけの時代ではなく、その頭の片隅には、必ず、常在的に「リアリズム倫理(Fiduciary)/ヒューマニズム、自然・地球環境らのリアルに関わる観念」を強烈に保持し続けるべきだということになる。
◆ジョン・マクダウエル/John McDowell(1942‐ )とは?・・・ピッツバーグ大学教授. オックスフォード大学講師を経て 1986年より現職/研究分野は多岐にわたりプラトン・アリストテレスに代表される古代ギリシア哲学, 倫理学, 言語哲学, 認識論, 心の哲学,ヴィトゲンシュタイン研究などで大きな影響力のある論考を発表している。.カント, ヘーゲル研究でも知られるが、日米および欧州などで跋扈するマイファースト・自己責任論・多様性否定主義あるいは表層的なAI万能論が囃される昨今であるからこそ、そのユニークな「リアリズム倫理」(道徳的実在論/自然と対比的に、それを第二の本性(自然)と位置付ける)が注目されてきた。つまり、ジョン・マクダウエルは、かつてヒト(人類)が理解していた筈の【根源的かつコンシリエンス的な“想像力”(人文・科学知の融和・和解的統合)に因るリアリズム/コンシリエンス・リアリズムとでも呼ぶべきか?】の自覚(復権)こそが、愈々、必須になると警鐘を鳴らしていることになる(マクダウエルのイメージはウイキより)。
・・・
そして、<メイヤスーにも通じる[数学の本来性と言語性の活用は「リアリズム倫理」の良循環をもたらす(@宇沢弘文)]>ということを肝に銘ずるとすれば、数学には、紛れもなく[机上の空論どころか表題にも掲げたとおり「リアリズム倫理(Fiduciary)自体を弛まず育む(・・・リアリズム倫理→原因の空間(数学・言語空間の選択)→理由の空間(リアル日常で生起・連鎖する凡ゆる事象についての再解釈)→リアリズム倫理の再生(展相(Potenz化)して、より充実した倫理のステージ)→原因の空間→理由の空間・・・)」という良循環のサイクルをもたらす重要な役割があることになる。
なお、更なるリアリズム倫理(Fiduciary)の委細については、同じく、この(↑[★日常を凝視するスウェーデンモデルへの宇沢弘文の貢献とFiduciary(リアリズム倫理)に無知な...]を参照乞う。
<参考1>リアリズム倫理(Fiduciary)が欠落する日本の悲惨な現状
◆日本政府は今や米Qアノン系共和党も驚く!?「#日本会議(国家神道)系一派の既得権を巡る内ゲバ状態? ∵安倍復活の胎動すらアリとか?w → 一人10万円超も NTTが山田前広報官と谷脇総務審議官に高額接待#菅正剛 #菅義偉 #スクープ速報 #週刊文春 311週刊文春編集部https://twitter.com/tadanoossan2/status/1367755556245577728 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1367755556245577728
<参考2>目的限定性(@レイモン・アロン)だけでは殺戮公認の恐れ!
・・・ ∴リアリズム倫理(↓♨)に因る生命論「変異の閾値」重視 i.e.リベラル共和へ展相(Potenz)こそ必須との覚醒と共有が先決! →(寄稿)プーチン氏に抗う力、問う時代 自由社会が独裁と似ぬよう目的つねに自問を 遠藤乾0301朝日https://twitter.com/tadanoossan2/status/1499137647985704960
関連/安倍が得意げに騙ったニュークリア・シェアリング(米の核に関わるNATO核抑止政策上の概念)は冷戦期の遺物! ∴そこでシェアの対象となる核弾頭も“陳腐化&削減プロセス”途上のもの! →安倍元首相 “同盟国で「核共有」 タブー視せず議論を”227NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220227/k10013504311000.html
♨ 「リアル意識(感性・知性)Vs 実在(自然)」での地球誕生ら「メイヤスーの祖先以前性」の覚醒と、「リアリズム倫理」即ち“理由の空間”の展相(ポテンツ)の二点を喚起するのが“原因の空間”たる数学!∴ コンシリエンスこそが必須!https://note.com/toxandoria2/n/n4ea0f2eba0e6
参考資料1/レイモン・アロン研究のルネッサンス : 国際政治学のもう一つの始源へ、池嵜, 航一 Citation 北大法学論集, 71(2), 89-123 https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/78971/1/lawreview_71_2_04_Ikezaki.pdf
参考資料2//レイモン・アロン、フランス国際関係論の源流20191023:宮下雄一郎(法政大学法学部国際政治学科教授、https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/post-13238_1.php
参考資料3/【アロンの重要性は人間の意識のリアル“展相(ポテンッ)”の無限の可能性を説いた点にある!】Ex. 1940年代後半に彼が核の抑止力やNATOの意義で述べたことが、今も変わらぬ真理として通用するわけではない!・・阿部十三(あべ とみ)さん=HMV店頭誌the music masterなどの編集者・・ http://www.hananoe.jp/culture/bouken/bouken121.html
・・・
(関連“重要”情報1)
◎条件付バイオマス発電 ♨1が最注視ながら膨大なトレードオフ&未知数があり金融主導のCOP26脱炭素目標↓♨2の如き投資先導では手遅れ!科学的“変異の閾値” 型の調整への真摯な取り組みが急務!→国連 IPCC 最新報告書、温暖化防止のカギは炭素除去テクノロジー、
https://cdn.technologyreview.jp/wp-content/uploads/sites/2/2022/01/20180110/MITTR_eMook_Vol39_2k1zdds.pdf https://twitter.com/tadanoossan2/status/1484769859305373698
♨1 回収・貯留付バイオマス発電(BECCS)とは?
https://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=4606
(再録) ♨2 CO2は只の悪役に非ず!「“変異の閾値” 型」調整の意義を見落とす未熟な環境・文化・経済意識が問題!Ex.急進的“脱炭素”仕掛け人は欧米の金融界(↓★)。(続、2~へ)→生命の網に生きる自分 体内微生物~大気まで、依存への感謝を 森田真生1217朝日 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1484774206755971073
参考/「持続可能な発展」からみたネガティブエミッション 植林とBECCSについて:http://rite.or.jp/news/events/pdf/IPCCsymposium2016_onuma_ppt.pdf https://twitter.com/tadanoossan2/status/1484775397535653888
(関連“重要”情報2)
◎興味深い活動!が、ダイハード(@自然界)の主役が“a⇔b倒錯”とならぬ工夫を! ∵↓◆ →「a生物多様性を守る取り組みをbビジネスに!」バイオーム藤木氏/MIT.Rev主催「I U 35 J. Sum.‘21」から、㈱バイオーム・藤木社長・プレゼンの要約&紹介。by K.M.011
https://www.technologyreview.jp/s/266252/iu35-japan-summit-2021-shogoro-fujiki/ https://twitter.com/tadanoossan2/status/1485149516504657928 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1485149516504657928
・・・[㈱バイオームのビジョン]生物多様性の保全が人々の利益につながる社会をつくる:生物多様性の保全が経済的に価値のあるものになれば自ずと保全が進むという考え方のもと、事業を行っています。事業内容のメインは、生物のデータベースづくりです。https://biome.co.jp/ https://twitter.com/tadanoossan2/status/1485149693953064961
関連(水のイマージュ)◆1 凡ゆる生命の日常は不均衡動学での視覚(形相/eidos、その対語(質量)はhylē)的な柔軟性に限らずアジャイル(生きた子ネコの様に触覚的に柔らか!)なリアル、(◆2へ続く)
https://note.com/toxandoria2/n/n7f729d5bf46c https://twitter.com/tadanoossan2/status/1485150458599854081
補足1/生物の保全がビジネスになる未来へ!前例の無い事業に挑戦する起業家を突き動かす危機感と使命感:株式会社バイオーム 代表取締役 藤木 庄五郎 https://kyotostartup.jp/interview/305/
補足2/藤木 庄五郎(起業家・経営者・研究職)
https://creww.me/ja/account/%E5%BA%84%E4%BA%94%E9%83%8E-%E8%97%A4%E6%9C%A8
補足3/大規模バイオマス発電の問題点/国際環境NGO、FEO‐Japan代表・満田夏花(みつた かんな)
https://www.foejapan.org/forest/biofuel/pdf/210124_Mitsuta.pdf
補足4/FoE(地球規模での環境問題に取り組む国際環境NGO)について、
https://www.foejapan.org/about/organization.html
4「『原因の空間』と『理由の空間』の役割分担」なる覚醒の重要性/地球環境のリアリズム、i.e.そこにおける生命存在の意義
(有害な文系・理系の分断を克服する『真のコンシリエンス時代』到来への希望)
コンシリエンスは人文・科学知の融和的統合(consilience)のことだが、そもそもはエドワード・ウィルソン(Edward Osborne Wilson/1929-2021/米国の昆虫学者、社会生物学者)が、1998年の著書『コンシリエンス:知の総合』(邦題:知の挑戦―科学的知性と文化的知性の統合‐角川書店‐)で、C.P.スノー(Charles Percy Snow/1905-1980/英国の物理学者、小説家)が提唱した「自然科学と人文科学の統合」の考え方を深化させたものである。
その後、このエドワード・ウイルソンを含めヒューバート・ドレイファス(人工知能に対して鋭い哲学的批判を続ける米国の哲学者、チャールズ・テイラー(同じ立場、カナダの政治・分析哲学者)、ツヴェタン・トドロフ(仏の文芸批評家・記号学者・社会思想家)、又は『文化進化論/ダ―ウイン進化論は文化を説明できるか』の著者アレックス・メス−ディ(英国の文化進化論学者)、ハーバート・ギンタス(米国の行動心理・経済学者)らは、
<現代人の意識の特徴である「因果(連続するリアル)と論理(リアルを法則化・抽象化する能力)」、言い換えれば、これら両者を峻別(自覚的に区別)する近・現代における分断化したアカデミズム意識、あるいはそれに因り固定観念化した自然・文化両科学に関わる一般常識」の分断された意識は有害なので再統合こそが必須であると考えるようになった。それがコンシリエンスの現在位置である。
ところで、既に第1章で見たとおりだが D.デイヴィッドソンの「トークン同一説」(非法則的一元論)によれば、「人間の意識の主成分は“自由意思”(そもそもソレは善悪の区別とは無関係な生々しくドロ臭い情念の因果 or 多様なアクシデント事象と表裏一体のもの!)だが、
同時にそのヒトの意識なるもの(主に人文系の知が受け皿となる)は、それが民主主義の意識に支えられてさえいれば、“原因の空間“(日常リアルの連鎖たる現実の流れの根本にあり、個々人が屁理屈や力づくでは到達できない、科学的な(数学が代表する)無限の抽象論理)と“理由の空間”(個々人の自由意思を支える現実的で因果的な論理)”を絶えず区別して観察できるはずである。
一方、上で見た意味での“自由意思”(その“理由の空間”の典型が自由原理主義!)と“民主主義意識”(冷静で客観的・科学的な”原因の空間”の統制下にあるべき!)の両者は対立するもの、との理解で止まる(諦める)のは決定的な誤りと思われる。
それは、同じくD.デイヴィッドソンの「トークン同一説」(非法則的一元論)によれば、<この両者が合わせ鏡の如く密接に結びつき、あたかも「量子もつれ」と似た“もつれた(entangle)”状態であることが人間の意識の正体と見るべきだから>である。
因みに、E.O.ウイルソンは『ヒトはどこまで進化するのか』で、前者(原因の空間)について「連続性の視点で究極的説明が理解できる能力/なぜ、その機能(例えば、手・足・指など)があるのか?」、後者(理由の空間)について「機能的視点で至近的説明ができる能力/その機能をどのように使うのか?」であると述べている。
そして、その先に見据えるのが両能力を更に生かせる“より高度で多元的な意識”の誕生、つまり新たな人文・科学知の融和的統合(コンシリエンス)による啓蒙主義ルネサンスの時代、換言すれば「“AI‐Web社会化、オミクス生命論、数学的宇宙論”時代の新たな教育&リテラシー体制」が必須の(地球環境のリアリズム、i.e.そこにおける生命存在の意義の覚醒を不退転の覚悟で実践すべき)時代へ入ったということである。
(相対論的量子力学(本格的AI時代)とオミクス生命論の対比)
数学者にして、かつ合理主義哲学の祖ともされるデカルト(René Descartes/1596 - 1650)は、著書『方法序説』において神の存在証明を試みた。しかし、同じデカルトが、かの「我思う」の中に、言い換えれば“自らの“合理精神”の中核に、意外にも実は神を“観念”している。
一方、認識論における批判哲学の提唱者である、カント(Immanuel Kant/1724 - 1804)は、“合理”の観念を実践理性(宗派宗教ならぬ純粋な神の下における実践理性(実践理性批判))と純粋理性(純粋理性批判)に分けて考えたが、18~19世紀から科学の水準が遥かに進んだ現代の眼で見れば、前者は「リアリズム倫理」(orオミクス生命論)に、後者はピュアな「科学合理性」にそれぞれ対応するとも理解できよう。
因みに、「その“合理精神”」の中核に実は神を“観念”していたとされるデカルトは、天文学・宇宙論・量子論・一般相対論・重力理論らに関わる“観測と理論研究”が、益々、深化しつつある現在において、宇宙の加速膨張(1980年ごろ、佐藤勝彦(委細、後述)・アラン・グース(米国の宇宙物理学者)らが提唱したインフレーション理論)の“からくり”を解決するための最後の手段ではないか?との観点から再認識されつつある「人間原理」委細、後述)に気付いた最初の人物とされる(@高エネルギー加速器研究機構https://www.kek.jp/ja/newsroom/2011/12/28/1700/)
また、この宇宙膨張論に先立つ1927年に、自ら作り上げた美しい一般相対理論方程式に<静止した永遠不変の宇宙が成立するため/静的な宇宙モデル(アインシュタイン宇宙)を得るため>として、アンシュタインが新たに追加した項が「宇宙定数(宇宙項)」であったが(宇宙項は微小なため宇宙論以外では無視できる)、後にそれは撤回(インフレーション理論を認め)されている。
しかし、近年、この「宇宙定数」もダークエネルギーの説明のため再認識(やはり、その定数は極めて微小な斥力ながらゼロではないらしい?として)されつつある(@戸田友則『宇宙の果てに何があるのか-ブルーバックス-』)。
ともかくも、同じ近代合理性の出発点を画した偉大な哲学者とされるデカルトとカント(カンタン・メイヤスーによる批判対象の出発点とされる、あのカント!)ではあるが、カントの方が、進化論と相対論的量子力学、そして本格的なAIの時代ともされる現代において、換言すれば本格的コンシリエンスの現代において、再び、それ自身が画期的な展相(Potenz)を果たすための大きな可能性を秘めた哲学として、いわゆる本格的な「新しい哲学“誕生”」の中核となり得るのではないか?とも考えられる(メイヤスーの意に反して?/苦w)。
補足的に、ここで少し「オミクス生命論」についてふれておくと・・・
オミクス生命論の核心となる「情報分子トランスオミクス(多階層オミクス情報研究)/東京大学・黒田真也:大学院理学系研究科教授、https://bit.ly/3I3seDH」は、古澤満の『不均衡変異モデル(Disparity Evolutionの根幹となるモデル)』のカギでもある「DNA次元での内外諸環境(マクロ・ミクロ)との双方交流の影響を重視する」という仮説と共鳴する、非常に重要な研究である(関連参照 →既述の『第3章: “変異の閾値”の問題と宇沢弘文『数学の本来性』について』)
従って、このことを考慮すれば(これは、カンタン・メイヤスーに注目する観点からすれば、まったく逆説とも言えるが/苦w)、愈々、今後はカント哲学の重要性(その画期的なPotenz可能性という意味で)が再認識される時代にになるのでは?とも考えられよう。
(カント哲学の画期的なPotenz可能性の核心)
(1)前提となるのは、リアルな「原因の空間」の核心に“潜む”のが抽象的でソリッドな数学(いわゆる観念論、i.e.相関主義の論理を支える只の抽象性ではなく、Q.メイヤス-『祖先以前性』なる新しい実在を保証する絶対的エビデンス)であるということ
・・・即ち、ここ(上)で見たオミクス生命論、ないしはメイヤスー「祖先以前性」、又はマックス・テグマーク「数学的な宇宙」らの先進的な知見を参照しつつ、真逆の観点から推し量れば、「理由の空間」に“潜むそれ”はリアルとの接点たる「感覚(特に皮膚感覚 or 触覚)」ではないか?と思われる。・・・
ここで再認識すべきは、「原因の空間1(エトノス環境1/厳然たる客観としての環境(厳然たる客観としての環境)=数学と三人称の言語をベースとして理解する、おもに自然科学の対象とされる分野/つまり客観論理の対象の集合」と「理由の空間(エトノス環境2/因果的な連鎖・関係性の拡がり)=おもに人文科学の対象となる、いわゆる“おもに皮膚感覚的(Cf.↓★/参考)に理解する分野”」という、異相の二つのエトノス環境についての気付きが非常に重要となる、ということである。<注>エトノスは、ヒトの内外に拡がる自然・文化の両環境のこと。
しかも、我々の内面において前者(心的な印象トークン)と後者(物象的・リアル事象に対応する写像トークン)には優劣や善悪の区別、つまり倫理観らを考慮する優先順位などがない。それは[D.デイヴィッドソン「トークン同一説」(非法則的一元論)のとおりである!/関連参照 →第1章]
換言すれば、主観的な、又は無意識のレベルにおいて、多様な両者は全く対等に夫々が自己主張をする。従って有体に言ってしまえば、真に基本的な意味で「ヒトは噓を吐く!」存在だということになる。https://bit.ly/3H2fuvU
(2)量子力学的“空間”(というより量子力学的“時空”)と「原因の空間」の数学的・科学的な関係
因みに、特に今までふれてきた“量子力学の視点”とも絡めつつ、これら“原因の空間”と“理由の空間”の二つが意味するところを新たに整理し直すと、以下のとおりになる。
[原因(論理)の空間]
・・・それは、量子空間・宇宙空間を含む最広義の自然、地球上の外形的な生命(生命個体)などの「組み合わせ」と「結合」により無限に創生される(というより我われ人類が“メイヤスーの祖先以前性に類する新たな科学的・客観的知見”を学び続けることによる)多様な物象的・物理的・抽象的世界の集合的な射影、またはそれを補足しつつ果てしなく拡がる数学的・物性物理的・量子理論的・宇宙論的なイメージ空間(これはパースの脳内表象のタイプの一部にほぼ対応する)を意味する、と理解できる。
[理由(因果関係)の空間]
・・・それは、無限の多様性に満ちたリアル生命の個体内環境(および内外環境との関係性)、言語、文化、一般的な広義の科学知、司法・行政、公共選択(社会制度)、社会的共通資本、企業、その他の社会構造など、いわば生命・技術・制度らの因果関係が無限に創成する、ヒトの日常に関するミクロ・マクロの実在的多様性の世界の集合的な射影、or それに関する“ヒトの自由意思”と繋がり易いリアル・イメージ(パースの個別対象のイメージを意味するトークンにほぼ重なる)である。
<補足>「原因(論理)の空間」に関する、量子ワールドの観点からの解釈の問題
・・・「波動(空間分布パターンなる一定の抽象性が伝播する物理現象)」と「粒子(実は、これ自身が“抽象性と物性”との狭間の問題である)」に関わる「量子もつれ」についての一応の基準点は、コペンハーゲン解釈だが、「その観測による波束の崩壊(収縮)を認める立場」において、「量子もつれ」が<原因>と<理由>の両空間で、その何れに属するのか?ということは中々悩ましい問題と言える。・・・
参考/「量子もつれ」の現象を英大学の研究チームが画像に記録するの成功した!・・・確認のため使用された「ベルの不等式」は古典的に説明できる粒子の相関関係の[上限]を示す数式である。ベルの不等式の上限が破られると実際に2つの粒子が量子もつれの状態にあることが示される。SCIENCE2019.07.16 https://wired.jp/2019/07/16/quantum-entanglement-photo/
・・・
しかし、「マルキシズムの原理と見るべき唯物論」(生命をもその一部の属性と見なす?)とは異なる立場を採る当記事では、一応、バーク流”正統保守”の立場(https://bit.ly/3I1ZPOt)から浮上する”認識論的解釈はヒトの特性であると見る生命の論理”を、新たに創生され続ける「第三の空間(展相/Potenz)」のために必須の論理と見立てつつ、<原因>と<理由>の両空間と同等に重視する「第三の相」への持続的な「展相」こそがベストという立場(マクダウエルのリアリズム倫理に近い!)を採る。
以上から“原因の空間”と”理由の空間”についての『コンシリエンス&リアリズム倫理』による積極的意識化、 i.e.展相(Potenz)の意識化こそが重要になると、考えられる。そして、それこそが「D.デイヴィッドソン「トークン同一説」/非法則的一元論)」(参照 →第1章)の真の核心でもあることが理解できた。
(D.ディヴィドソンの「トークン同一説」/非法則的一元論)]によれば、ヒトの意識世界は疾うに初めから“量子もつれ”もどき」であった!?/苦w)
C.H.パース(or D.ディヴィドソン)によれば、生命にとっての現実(時間の矢に沿った個々のリアル意識の共時態)に関わる意識とは「a共有(タイプ表象)とb独善(トークン表象)が“同格・対等・共時”的に混在している」ことである(Cf.↓注記)。
<注>パースのタイプとトークン・・・パース(Charles Sanders Peirce/1839 – 1914/米国の哲学者、論理学者、数学者、科学者/プラグマティズムの創始者)が提唱したタイプ(脳内で自由に浮遊し、かつ変容する可能性がある概念そのもの、いわば個々の脳内表象であり、共有と独善の両性質が混然化している)とトークン(その概念と対応関係にあるが、確固たる実在としての因果の連鎖に縛られる特定・個別の対象のイメージ)の区別(Type-token distinction)という考え方がある。
いずれにせよ、それら両者は脳内表象の意味では同質(同格))なので、aとbを区別せず何れも“トークン”と表現する場合がある)だから此の観点からすれば、<『量子もつれ』における観測問題>といえども、それはヒトのリアル意識におけるaとbの葛藤(認識問題=堀田昌寛氏(東北大学、理学研究科・助教)が言うところの“波動関数(量子状態)に関わる”実在論的解釈(ontological intepretation)ならぬ認識論的解釈(epistemological interpretation)の問題、https://bit.ly/367Vyel)に外ならないことになる(『隠れた変数理論』などの解釈もあるようだが/Cf.→https://event.phys.s.u-tokyo.ac.jp/physlab2021/articles/1hk-9xt23/)。
従って、<リアル実在性の普遍的な破れ(安倍晋三・プーチン・トランプらが最も喜びそうな?w)の証明>に関するアポリア(リアル実在の世界においても、もう一つの現実(Ex.可能性の数だけリアル世界が存在するという多世界解釈)など)への回答は、もし「仮に、それがあり得る」としても、それをストレートに真顔で主張するのは「カンタン・メイヤスーの祖先以前性/ancestral」が存在する!と、もっと分かり易く言えば、“もう一つ”の、否、もっと言えば複数の我われが住む此の宇宙を作ったのと同じビックバンが他に存在し、そこには我々の日常のアナザー・ワールド(非局所的な別の在り方の世界)が複数の此のリアル世界に存在すると声高に主張するに等しい、文字どおりの狂人かカルト信者のそれに他ならない!ということであろう。
それは(概要は既述のとおりであるが)、他でもなく[D.ディヴィドソンの「トークン同一説」/非法則的一元論)]によれば、我われのリアル意識(脳内)には「a共有(タイプ表象)とb独善(トークン表象)が“同格・対等・共時”的に混在している」という現実(生命論的リアルに関わる真理)があり、これは見方を変えれば、我われのリアル意識は「わざわざ量子論など持ち出すまでもなく、初めから疾うに“量子もつれ”もどき」であったとも言えることになるからだ。
ただ、我われの意識は時間の矢の流れから外へ決して脱出することはできないので、以下に述べる『我われが日常で意識するリアルな自然現象においても「量子力学的な非局所性/非局所実在論的な観測結果」が確認されたという報告も出始めている』という事実があるにも拘わらず、時間の矢の流れのなかで生き続ける我われの日常においては、換言すれば因果に支配される此の「理由の空間」においては、所定の確定した「結果」が古典物理学的(局所実在論的)に根底から覆ることはないし、その意味で時間の矢が破れる(時間が瞬時に逆転し、もう一の局所実在のリアルが目前に出現することなどはあり得ないからだ(大ウソが大好きな安倍晋三・プーチン・トランプ氏らに対してはお気の毒なことだが!w)。
もし、それでも安倍晋三シンパやプーチン・トランプ支持者らが、そのことを頑強に主張するのであれば、それに対して言えるのは『それでも、それを言うならば、もう一つの此の宇宙のビッグバン“そっくりさん”』が実現可能であることを科学論的にパーフェクトに証明してからにして欲しい!ということになるだろう?(w)
ところで、ここまでの論述に関連し避けることができない問題の一端にふれておけば、まず「量子エンタングルメント」の問題がある。
それは、粒子間の遠く離れた相関(例えば “量子もつれ”状態にある二つの粒子間の夫々の“もつれた”位置がリアルな観測(行為)で必ず瞬時に確定すること)を予言する量子力学の特異な(古典物理から見た場合の)性質のこと、即ち「量子力学の非局所性」(Cf.↓★)に由来するものである。
また、これは[前置]でもふれたのだが近年の話題として注目されるのが、今までの古典物理学的な局所実在論は不十分であるとする強烈な古典物理学への批判の台頭の問題がある。無論、我われが日常で意識するリアルな自然現象においても「量子力学的な非局所性/非局所実在論的な観測結果」が確認されたという報告が出始めていることがあるのは確かである(https://bit.ly/3CET2IF)。
★量子力学が創り出す不思議な世界ー量子テレポーテーション!ー(及び、『量子力学の解釈問題』)について:京都産業大学・工学部/情報通信工学科・外山政文教授、https://www.kyoto-su.ac.jp/project/st/st04_04.html
しかし、それがスピリチュアルやカルト的な考え方へ安易に直結する如き昨今の風潮には疑問符がつくのであり、その訳は[前置]で述べたとおりである。
(3)カントの「“情念統制理念”、“論理構成理念”」と「リアリズム倫理」のシンパシー
カントによる“情念統制理念、論理構成理念”の考え方とは、下記a、bの意味である(委細は下記↓★を参照乞う)。
あるいは、このカントに因る「“情念統制理念”、“論理構成理念”」という考え方は、互盛央氏(思想史学者/講談社勤務・元岩波書店『思想』編集長)が指摘する"二つのエス"の問題(↓◆)という前意識に関わるバランス統制の問題に重なると言うべきかもしれない。
無論、それはカントと互盛央氏の"二つのエス"の考え方が重なるという単純な意味ではなく、特に“原因の空間”と”理由の空間”をカントおよび"二つのエス"の問題と絡めつつ、更なる分析を試みるべきだろう!と思われることだ。この点については、改めて別稿を立てて考えてみることにsしたい。
a情念統制理念 :たとえ実現の可能性から離れているとしても、一定の統制された情念に基づく、持続的に目指すべき“方向性”
b論理構成理念 :確固たる科学的な理念の下で計画されたか、あるいは実現可能性が高いので、論理(実践計画)と実践(戦略プロジェクト)によって徐々に実現されるべき内容
★カントの「情念統制、論理構成」の峻別は、「普遍」観念を培地とするリベラル共和主義の理解と深化に必須の条件、https://toxandoria.hatenablog.com/entry/20180307/p1
◆重要な思想論の系譜であるとともにアナザーファクト(ポストトゥルース)を煽る内なる病巣とも見える『エスの系譜(二つのエス)』の問題 https://note.com/toxandoria2/n/n817dde72962e
<注>das Es(エス)は“前意識の成分である「相互主観性の拡がり」の系譜”のこと。『エスの系譜/沈黙の西洋思想史』‐講談社‐の著者である互盛央著は、それに二つ(下記)の系譜があることを指摘している。https://note.com/toxandoria2/n/n817dde72962e
(1)【開放的で持続生命論的な光の系譜】リヒテンベルク→フォイエルバッハ→ニーチェ→フロイト、という『オミクス生命ないしはエトノス自然・社会環境(委細後述)と繋がり共鳴する、(2/↓)より❝より深い❞無意識の系譜』
(2)【閉塞的で無限後退(背進・退嬰)的な闇の系譜】リヒテンベルク→フィヒテ→シェリング→ビスマルク→ヒトラー→(リバタリアニズム/自由原理主義)、という『“政治権力の暴走へ従属し易い”という意味での脆弱性(弱点)が伴う前意識の系譜』
(4)文系・理系の分断ならぬコンシリエンスのための前提条件となること
・・・それは、地球環境と人間社会の『変異の閾値』の永続的「展相(Potenz)」に必須の条件となるのが「数学」(宇沢弘文が言う本来性、言語性、そして“固定的な異次元抽象性”に見える物理的実在としての基本的性質(マックス・テグマーク『数学的な宇宙』‐講談社‐)/関連で(エピローグ)参照!)についての正しい理解であるということ!・・・
参考/マックス・テグマークは上掲書の中で、以下のように語る。・・・『異なる数学的根拠に対する具体的な時空は必ず存在する。言い換えれば、抽象的な法則は必ず対応する物理的実体を伴う。それらをマルチバース・レベル4と定義する。』(出典:ビックバンモデルを正しく理解する/東京⼤学大学院 理学系研究科 物理学専攻 須藤 靖・教授 http://www-utap.phys.s.u-tokyo.ac.jp/~suto/mypresentation_2020j.htm)
ともかくも、以上から理解できたのは既述の<『変異の閾値』の場において、地球環境が絶えず求め続けるのは展相(Potenz)ということで、そのベースは数学の「本来性と言語性」なる無限のエルゴンである、ということだ。
これは見方しだいだが、宗教と正義の問題もその意味でのエルゴンの周辺をウロウロしてきたとも言えるだろう。
また、それは[ヒトの意識(知性 )Vs 実在(incl.自然)]の構図で[ビッグバンら『祖先以前性(ancestral)』と『リアリズム倫理』(文系知、i.e.多様性の深化”の場)]を永続的に覚醒させ続けるのが”原因の空間”(≒科学知)の核心たる数学の役割!>だということである。
以下は既述の繰り返しとなるが、ガブリエルの著書『新実在論』(岩波新書)の序章を書いたジョスラン・マクリュールによれば、かつてガブリエルは“今こそ新しい存在論(新実在論)”が求められている」と論じたが、当著書でガブリエルが言う「新実在論」は、我われの現実(日常的な)をかたちづくる対象領域―すなわち「意味の場」そのものという“実在”についてのことであった。
また、<メイヤスーにも通じる[数学の本来性と言語性の活用は「リアリズム倫理」の良循環をもたらす(宇沢弘文、ないしはジョン・マクダウエル)]>ということを肝に銘ずるとすれば、数学には、紛れもなく[机上の空論どころか表題にも掲げたとおり「リアリズム倫理(Fiduciary)自体を弛まず育む(・・・リアリズム倫理→原因の空間(数学・言語空間の選択)→理由の空間(リアル日常で因果的に生起・連鎖する凡ゆる事象についての再解釈)→リアリズム倫理の再生(展相(Potenz化)して、より充実した倫理のステージ)→原因の空間→理由の空間・・・)」という良循環のサイクルをもたらす重要な役割があることになる。
しかしながら、ここで特に留意すべき問題がある。それは、数学が「その本来性のもう一つの重要な特性である言語性」ゆえ、そもそもの期待とは真逆に、人間を「カテゴライズ(分類・区別・差別)」するための危ういツールとして利用されるリスクも同時に抱えていることである。
この「数学の言語性」の側面(それはヒトの側の受け止め方の問題であるとも思われるから)には「理由の空間」が特に深く関わると考えられる。ともかくも、そのような傾向(数学の言語性ゆえのカテゴライズの問題)はデータサイエンス、AI深層機械学習(ディープラーニング)、統計などで数学が利用される場合にそのリスクが大きくなる。
更に、小島寛之氏(『宇沢弘文の数学』(青土社)の著者で、宇沢弘文と同じ東京大学理学部数学科・卒の経済学者)はシグナリング(signaling/ゲーム理論の用語)と呼ばれる「テスター」(TESTER/数学の能力でヒトを一面的に評価する選抜ツール)の両義的、非人道的な危うさが、必ず数学の「技術性と言語性」の中に潜むことも指摘していた。
例えば、あの「科学の歴史上、最も強力かつ”危険”な概念のひとつである遺伝子の誕生と成長と未来の物語」と見るべき、[ピュリッツァー賞を受けたシッダールタ・ムカジー(医師)の著書『遺伝子‐親密なる人類史‐ 上、下』(早川書房)]が描写した問題である。
そして、[19世紀後半にメンデルが発見した遺伝の法則、ダーウィンの進化論、優生学による「民族浄化」、第二次世界大戦後のワトソンとクリックによるDNA二重らせん構造の発見。・・・ポストゲノムのエピジェネティクス、さらには山中伸弥氏らによるiPS細胞樹立、そしてゲノム編集の時代へ]という一連の歴史プロセスの上でこそ、あの<「ナチス(ヒトラー政権)の優生学による過酷な民族浄化」の事実>が明確に位置づけられることを我々に見せつけたのであった。
このような観点からすれば、いよいよ“ナチス礼賛”ニッポンの到来か?と見紛うばかりとなりつつある、現下の日本の「グループ思考への便乗で傲慢と一体化した希望的観測の罠、i.e.「せん妄」型の共同幻想への異様な取り憑かれ!」という風潮は嘆かわしい限りである。即ち、その超劣後ポピュリズム社会と化した今の日本で見られるのは、今や与野党、主要メディアらの別を問わぬ、「ヒトラー批判」に対する否定的、i.e.“せん妄(↓★)”的で、異常に翼賛・同調する幻覚的な«言説»のオンパレードだけである。
◆[必見資料]グループ思考への便乗で傲慢と一体化した希望的観測の罠、i.e.「せん妄」型の共同幻想に取り憑かれ易いとの警鐘!超劣後ポピュリズム化した今の日本も危うい! →書評『戦争の文化』(上・下)ジョン・W.ダワー〈著〉0219朝日、https://www.asahi.com/articles/DA3S15209151.html
★1 せん妄(譫妄)(“闇の系譜”の呪縛なるトークン異常(厳密に言えばタイプ異常/@パース)の病理に因る)型の幻覚とは?https://cococli.com/wp-content/uploads/2019/01/59b1c965b57bd2b8d923ab3b5992e445.pdf …(参考)バルタザール 法医学者捜査ファイル:
・・・補足/【“せん妄/トークン””政治に嵌ったニッポン】まさに<“共同幻想”ならぬ”「せん妄」なる“靖国”こと、弱者いびりのゲス野郎、トランスルーセント i.e.(政治的病理) ≪Abe≫Phallus Paternalism権力のオトモダチ妄想”/↓★2]に取り憑かれた狂人政治権力者の実に不気味な正体>がモロ露出した奇ッ怪な光景!、https://twitter.com/tadanoossan2/status/1495179485603590145
(関連情報)
【QT/注目!】[ハッキングされないインターネット]デルフト工科大学のネットワークは量子技術だけでエンド・トゥ・エンドで都市間で情報を伝送する最初の量子インターネット!絶対ハッキングできない?/@ 20210531 発行,MITTRが選ぶ世界を変える10大テクノロジー:バックナンバー(2020)https://twitter.com/tadanoossan2/status/1484759161120620545 https://www.technologyreview.jp/l/technology/tr10_2020/
量子物理学に基づくインターネットの登場で、まもなく本質的に安全な通信が可能になる。デルフト工科大学のステファニー・ウェナー教授が率いるチームは、量子テクノロジーだけを使って、オランダの4都市を結ぶ量子インターネットを構築している。このネットワークを介して送信されるメッセージは、ハッキング不可能だ。
この数年間で、科学者たちは光ファイバーケーブルを介して伝送する光子のペアを使うことで、符号化された情報を完全に保護する方法を習得している。中国のあるチームは、このテクノロジーを使って北京と上海を結ぶ2000キロメートルの基幹ネットワークを構築した。しかし、このプロジェクトは部分的に従来技術に依存しているため、新しい量子リンクを確立しないうちに定期的にリンクが切断されてしまい、ハッキングの危険性が生じる。対照的に、デルフト工科大学のネットワークは、量子技術だけでエンド・トゥ・エンドで都市間で情報を伝送する最初の量子インターネットとなる。
このテクノロジーは、「量子もつれ」と呼ばれる原子粒子の量子的な振る舞いに依存している。量子もつれ状態にある光子を傍受しようとするとコンテンツが破壊されるためハッキングできない。
だが、量子もつれ状態にある光子を作るのは難しく、長距離の伝送はさらに難しい。ウェナー教授のチームは、1.5キロメートル以上伝送できると実証しており、2020年の終わり頃までにはデルフトとデン・ハーグの間に量子リンクを構築できると確信している。より長い距離を確実に接続するには、ネットワークを拡張する量子中継器が必要になる。
そうした中継器は現在、デルフト工科大学などで設計中だ。最初の中継器は今後5~6年で完成し、10年後には世界的な量子ネットワークが完成するだろう、とウェナー教授は話す。(ラス・ジャスカリアン)
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水のイマージュ2@tadanoossan2 午前10:47 · 2022年1月24日·Twitter Web App/[立憲民主党は連合依存を卒業する好機]にはもう一つ別の理由がある!それは連合が『#日本会議 と共闘する日本労組(連合!)の宿痾、日本型フェルキッシュ/一君万民なる国体論の本義 、ネオ国家宗教体制への道を深く罹患した儘であること https://toxandoria.hatenablog.com/entry/2021/11/23/041843 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1485428973924675584 ・・・引用ツイート:鮫島浩ペン先政治ジャーナリスト SAMEJIMA TIMES @SamejimaH/2022年 1月21日/労働者の価値観が多様化し、二大政党制から多党制へ転換も進む今、全ての連合加盟労組が同じ政党を支持するのは限界。各労組がそれぞれ支持政党・候補者を決めればよい。立憲民主党は連合依存を卒業する好機だ。連合も「労働者代表」を気取るのはやめよう。労働貴族も不要だ。https://asahi.com/articles/ASQ1P5SZ1Q1NUTFK005.html
(補足)『#日本会議 と共闘する日本労組(連合!)の宿痾、日本型フェルキッシュ/一君万民なる国体論の本義 、ネオ国家宗教体制への道』の背景
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水のイマージュ2@tadanoossan2/気候危機と経済を結ぶと同時に「超“ミクロ~マクロ”に及ぶ自然」Vs「ヒトの意識」の“知見”深化を図るべき!∵経済は市場原理に絶えず誘惑される宿命にある!→(寄稿)地球を守るコスト:GDP2%の投資先は新技術とインフラへ!ユヴァル・ノア・ハラリ氏0129朝日 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1487224689881923584
関連/水のイマージュ2@tadanoossan2/【QT】周囲の星やガスを剥ぎ取られた銀河中心核は、過去に起きた銀河の相互作用の詳細を読み解くことを可能にする存在!? →小さな銀河の残骸? アンドロメダ銀河の球状星団に中間質量ブラックホールが存在か0128128sorae https://twitter.com/tadanoossan2/status/1487232192355135489
関連/水のイマージュ2@tadanoossan2/【人間原理が健全な自然科学の説明となるチャンス鴨?/Cf. 戸谷友則著『宇宙の果てになにがあるのか』(ブルーバックス)】復活した宇宙項(定数)は,空っぽの空間を満たし,宇宙の加速膨張を引き起こす謎のエネルギー、暗黒エネルギーの存在を示している!/残された謎 宇宙定数の正体を追え一般相対性理論L.M. クラウス、M. S. ターナー:日経サイエンス、
https://www.nikkei-science.com/page/magazine/0412/sp_05.html
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水のイマージュ2@tadanoossan2/「~aデジタル“民主主義”ディバイド~b格差拡大~a~」なる悪循環からの脱皮が最大の課題!Ex.「憲法=ビジネスツール」視!の「≪Abe≫Phallus…https://note.com/toxandoria2/n/n30da1612a781、への若年層“支持”傾向」はその典型! →「ネット社会と民主主義」 政治的関心の濃淡 格差を広げる0129朝日 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1487265170657521670
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関連/水のイマージュ2@tadanoossan2/倫理対応が必須!あくまで仮想なので犯罪的 or 反社会的なXR(クロスリアリティ)によるリアル信用の崩壊、XRの錯覚に因るリアル事故の多発等で社会不安が増大する恐れある!→メタバース内で素手を使用できるEmerge Homeを発表―超音波で感じる触覚!0129GameS. https://twitter.com/tadanoossan2/status/1487327237473210369
関連/水のイマージュ2@tadanoossan2/注目の「XR」(クロスリアリティ)とは?VR、AR、MRとの違いと最新事例を紹介、https://twitter.com/tadanoossan2/status/1487327333304651779
関連/水のイマージュ2@tadanoossan2【XRどころかリアル錯覚なる深刻な病理(≪Abe≫Phallus…、https://note.com/toxandoria2/n/n30da1612a781式のリアルの完全否定)が蔓延?】驚愕!議会襲撃の矮小化(どころか、あの議事堂襲撃の存在そのものの完全否定!まで)を目論む共和党議員!https://twitter.com/tadanoossan2/status/1487333064577806336
関連/水のイマージュ2@tadanoossan2[↑関連【XRどころかリアル錯覚なる深刻な病理(≪Abe≫Phallus…式の、リアル(現実)の完全否定)が日米で蔓延?]←もし≪Abe≫がコノ乗りで猪突すれば、ヒョットして<安倍晋三・一派Vsトランプ一派>の世界大戦争が勃発する?!et 全世界が大迷惑だが!?w Cf↑&↓★ https://twitter.com/tadanoossan2/status/1487700842350526466
関連/水のイマージュ2@tadanoossan2/★【QT】志位和夫@shiikazuoさん/安倍元首相「歴史戦を挑まれたら戦え」と。 「ポツダム宣言をつまびらかに読んでいない」で、どんな「戦い」をするというのか? 午後5:16 · 2022年1月30日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1487701201626222596
参考/水のイマージュ2@tadanoossan2/安倍晋三の逮捕遅れて被害拡大!河井克行元法務大臣の大規模買収と2100億円巨額詐欺の裏にいる元首相。自民党の中で孤立する安倍の行方。元朝日新聞・ジャーナリスト佐藤章さんと一 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1487705266397544449
重要参照資料/水のイマージュ2@tadanoossan2/ 1億5千万で狂った人生。河井案里氏を自殺未遂に追い込んだ安倍晋三氏に良心はあるか?2022.01.28 新恭(あらたきょう)『国家権力&メディア一刀両断』まぐまぐニュース https://www.mag2.com/p/news/526526
補足/水のイマージュ2@tadanoossan2/【QT】山崎 雅弘さん/安倍晋三ら日本会議シンパは「歴史戦」で中国や韓国に勝ち大日本帝国の名誉を回復すれば満足なんだろうが、岸田首相は日本政府がこんな事に力を入れてる事実が東南アジアで大きく報じられたらどうなる?を考えるべき!今迄築いた信用がゼロになる。https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488331013113921536
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水のイマージュ2@tadanoossan2/EU「ブルー水素&原発/容認論」論争を傍目の短絡的ブルー急傾斜は超リスク!∵リテラシー・メディア両機能不全&ネオリベ優勢!の限り「意識低い系♨超劣後ポピュリズム」が世の常!→脱炭素時代、産油国水素戦略/見据える再エネ由来乍らブルー生産加速0130朝日 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488351650884775936
水のイマージュ2@tadanoossan2/♨留意すべきは<リテラシーetメディアの両機能不全であれば、「意識低い系」を鴨る戦略(Ex.↓★が有利>であること! →(フォーラム)「意識高い系」の憂鬱/大事なのは「高い」より「広げる」、本来と自分のため」行動続ける0120朝日 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488351950169309188
水のイマージュ2@tadanoossan2/★補足/【QT】山崎 雅弘さん/安倍晋三ら #日本会議 系一派は「歴史戦」で中国や韓国に勝ち大日本帝国の名誉を回復すれば満足なんだろうが岸田首相は日本政府がこんな事に力を入れる事実が東南アジアで大きく報じられたらどうなる?を考えるべき!今迄築いた信用がゼロだ!!https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488352891685515271
水のイマージュ2@tadanoossan2/ noossan2さんへ/補足/#日本会議 系一派の「歴史戦」の中核にあるのは<彼らが信ずる神道/靖国信仰>なる錯誤
https://waseda.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=15165&item_no=1&attribute_id=162&file_no=1である。つまり彼らは「古来の伝統神道と、それをベースとする古代天皇制には『天皇⇔人民“平等”』の観念が存在した」という正当な歴史を無視していることになる。(出典↓◆1)https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488428302432112642
水のイマージュ2@tadanoossan2/◆1 伝統神道の原点と見るべき神道書『神令』(@伝:大納言・一条兼良、筆/室町時代の公卿・古典学者/その原点の成立期≒大化改新以前(中国伝来の儒教受容が本格化の前)によれば、「天皇制」草創期の神道は天皇に対し民衆を平等に見る徳治政治を求めた。Cf.↓◆2 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488431309219598337
水のイマージュ2@tadanoossan2/◆2 小山 悳子 (著)「日本人の求めた元神(カミ)―現代科学と神道書『神令』を通して (学術叢書)」 ―学術出版会― http://gaku-jutsu.co.jp/article/13230598.html
午後5:38 · 2022年2月1日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488431604037222405
補強/水のイマージュ2/@tadanoossan2/但し当平等論は #日本会議 と共闘する連合の宿痾(日本型フェルキッシュ)なる国民・立憲の両野党勢力が罹患した「一君万民」型の国体論の誘惑に弱い!∴例えば↓資料1、2らによる科学・人文両知の、i.e.≪原因・理由の空間(全事象に関わる再解釈努力の持続)≫での補強“努力”が必須! https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488606812559802368
資料1/水のイマージュ2@tadanoossan2/量子宇宙論的描像/佐々木節(元・京都大学基礎物理学研究所、カブリ数物連携宇宙研究機構特任教授)
http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~misao.sasaki/qcosmo.files/v3_document.htm
午前5:17 · 2022年2月2日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488607373904482304
資料2/クリス・インピー著『すべてはどのように終わるのか―あなたの死から宇宙の最後まで―』(早川書房)https://e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refISBN=4152091894
資料3/内井惣七著『空間の謎・時間の謎 : 宇宙の始まりに迫る物理学と哲学』(中央公論新社)https://shinshomap.info/book/9784121018298.html
補強情報/水のイマージュ2@tadanoossan2/【未完“量子宇宙論”の素描】…現在物理学の究極の目標はこれら4つの力を統一し「万物の理論」を導き出すことにある。そのために世界中の理論物理学者らが長年4つの力の統合に尽力してきたが、未だそれは完成を見ない。
・・・wired.jp とある理論物理学者の「量子重力理論」への探求:量子もつれには「質量」があるのか? 「量子重力理論」の探求とは、現代物理学に欠けているパズルのピースを探し出す旅のようなものだ。素粒子や原子などのミクロの世界と、われわれの住むマクロの世界の架け橋となる、物理学の未解決問題のひとつである。午前7:36 · 2022年2月2日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488642373001551873
・・・
水のイマージュ2@tadanoossan2/#日本会議 源流の神懸る国家主義「経済安保論↓」♨や過激市場原理が容易に改修・容喙できぬよう基礎理論研究の持続と共に人文・科学両知を総動員するコンシリエンス型の対応が必須? →太陽光遮る温暖化対策(太陽地球工学)、専門家60人が禁止求める1118時事・・・太陽光遮る温暖化対策、専門家60人が禁止求める:時事ドットコム【パリAFP=時事】太陽光を反射する粒子を中層大気に大量散布して地表の温度を下げ、地球温暖化の影響を軽減する「太陽放射管理(SRM)」と呼ばれる気候工学(ジオエンジニアリング)の手法について、60人余りの政策研究者や科学者が17日、潜在的な危険を伴うため政府レベルで禁止するべきだと呼び掛ける公開書簡を発表した。(写真は資料写真)
午前8:30 · 2022年2月2日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488656119958765569
♨水のイマージュ2@tadanoossan2/経済安保、事業者に罰則案 有識者提言 月内にも法案提出0202朝日asahi.com・・・経済安保、事業者に罰則案 有識者提言 月内にも法案提出:朝日新聞デジタル
岸田政権が目玉政策に掲げる「経済安全保障推進法案」の制定に向けた有識者会議(座長=青木節子・慶応大大学院教授)は1日、提言をとりまとめた。政府は今月中にも法案を国会に出し、成立を目指す。先端技術分野…
午前8:31 · 2022年2月2日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488656307196665856
参考/水のイマージュ2@tadanoossan2/主張:「太陽地球工学」の研究を止めてはいけない理由/…実際、太陽地球工学の手法の<「実施」(総科学者の“コンマ以下2桁未満しか支持しない?”)については停止すべき>だろう。しかし、…H.J.BuckQ 0202MitRev.
https://technologyreview.jp/s/267515/we-cant-afford-to-stop-solar-geoengineering-research/?utm_source=MIT%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC+-+%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%BC&utm_campaign=13c9d6cade-NewsLetter_TheDaily&utm_medium=email&utm_term=0_6f0fb6e76b-13c9d6cade-194664932&mc_cid=13c9d6cade&mc_eid=4edab43471 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1488656753177001984
・・・
水のイマージュ2@tadanoossan2/【観念「変異の閾値」の有無が鍵】残念乍ら厳格監視下!のEUタクソノミーと #日本会議 麾下の低意識劣後ポピュリ&強欲市場原理の餌食たるJPN原発政策との差異は歴然!が精々の救いか?苦w →脱炭素へ原発 欧州委決定「原発=クリーンエネ」EU内 温度差も203朝日asahi.com・・・原発は「グリーン」なエネルギー 脱炭素に向け、欧州委員会が決定:朝日新聞デジタル
欧州連合(EU)の行政を担う欧州委員会は2日、脱炭素社会の実現に向けて、原子力発電を地球温暖化対策に役立つエネルギー源だと位置づけると正式に決めた。ドイツから反対意見が出るなどEU内の溝は深いが、電…
午前10:34 · 2022年2月3日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1489049701722640386
・・・
水のイマージュ2@tadanoossan2/我々が毎晩見る夢にも似たメタバースより遥かに有意な技術では?!苦w →東北大(電通研)が量子コンピュータにも耐性を持つ次世代暗号の安全性を数学的に、かつ消費電力や計算時間の変化観測らで物理的に高める技術をNTTと共同で開発&実証!0202
日経、nikkei.com・・・東北大、量子コンピュータにも耐性を持つ次世代暗号を安全に実現する技術を開発・実証 発表日:2022年02月02日 量子コンピュータにも耐性を持つ次世代暗号を安全に実現する技術を開発・実証 【発表のポイント】 ● 量子コンピュータでも解読できない次世代暗号方式(PQC: Post Qua 午後1:15 · 2022年2月3日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1489090133353635845
関連/水のイマージュ2@tadanoossan2/@tadanoossan2
【同記事添付リリース資料】https://release.nikkei.co.jp/attach/626261/01_202202021150.pdf
(エピローグ) 「デカルト」と「メイヤスー(ポスト・カント哲学(ポスト・モダン思想)批判)」の狭間で想うこと・・・
ただの「思う」とは異なり「想う」とは自分の心で考えること(できれば、一人でも良いから愛すべきヒトらのことを意識しつつ)、更に言い換えれば内外のエトノス環境(Cf.→ 『原因の空間』(エトノス環境1)/第1章 D.デイヴィッドソン「トークン同一説」/非法則的一元論、…)らについて深く多面的に考えること。
それは、たとえどれほど優れたアンドロイド・ロボットが実現しても、かりに自分がアバターと化してメタバース(旧フェイスブック製)の中へ入れたとしても(w!)決して再現ができない、この宇宙で一回性の個性的なブラウジングによる<生の実存>である。
(関連)アンドロイドで人そっくりの表情を実現し、心理学実験で検証=理研など ほか20220211宇都宮 充:PC-Watchニュース、https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1387741.html
(関連)・・・カズオ・イシグロの小説『日の名残り』において、貴族の館の執事だったスティーヴンは、伝聞と記憶を含めて一人称で第二次大戦前後のイギリス社会を語る。そこには忘却からくる微妙な矛盾が含まれ、その重層性ゆえに全体としてリアルな世界が描き出されている。物理学は、一人称で語りうるだろうか?…[森田邦久編著『現在という謎/時間の空間化批判』(勁草書房)、“あとがき”の冒頭より転載]https://note.com/toxandoria2/n/n7f729d5bf46c
(関連)Roots 生命起源への旅/2月10日 木曜 22:00 -23:00 NHK BS4K、https://bangumi.org/si/-1?si_type=20&event_id=16547&program_date=20220210&service_id=101
・・・およそ40億年前に地球上に登場したという最初の生命。どのように誕生したのか、壮大な物語が浮かび上がってきた。私たちの真のルーツをたどる。語り 萩原聖人&坂井真紀
・・・地球誕生後、隕石によって、様々な物質がもたらされたと考えられている。そこから生命に必要なタンパク質や遺伝子の材料がどうやってできたのか、どのようにして生命が形作られたのか、私たちのルーツは今もナゾのままだ。太古の地球で何が起きていたのか?日本の研究者たちが、常識にとらわれないアイデアで、壮大な仮説を組み上げていく。「生命繁栄」を支えるのに欠かせないものとは…?普遍的メッセージが浮かび上がる。
・・・[内容の要点/地球生命誕生の“ルーツが判明か?/「生命誕生に関わる“炭素グラファイト鉱物の発見”、そして“アミノ酸~RNA~リボソーム”の自己生成...」(...以降は省略)に関わる強力な仮説が浮上!]
(1)2017年、約40億年前の地層(地球への隕石衝突で月ができた45億年前から約5億年後の地層/カナダ、ラプラドル半島)で直径0.1ミリのルーツ物質(グラファイト“炭素鉱物”の微粒子:現在生きている生命と同成分構成の炭素)を発見(東大・小宮 剛教授/理学部 岩石学)。(2)…タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうち11種類は隕石由来だが、9種類の出来方が謎だった...ので、「隕石に含まれる鉄やニッケルの合金(化学反応を促進!)に着目し「一段式火薬銃/衝撃圧縮装置」で人工の地球原始ガス(窒素、炭酸ガス)と水を注入したカプセルを約20万気圧で圧縮する実験を行った結果、「グリシン、アラニン」の二種類のアミノ酸ができた!故に、より高圧の隕石衝突が多発していた原始地球ではその他の7種類のアミノ酸も隕石衝突で作られた可能性が高いとの仮説が成り立つ(東北大・古川義博准教授/理学部 地学)。(3)タンパク質のRNAの四種の構成単位の間では「二種(核酸塩基、リボース)が共通単位」であること、および「核酸塩基とリボースが原始地球に存在した」のは知られていたが、その四種の構成単位が出来るプロセス解明が困難だったので、先ず原始地球にあったとされる「a水、bリボース、c N‐イソオキサゾリルウエア、dホウ酸」の組み合わせを加熱し、熱した砂上へ一晩放置したところ「e RNAの前段階物質」が形成された。更に、組み合わせ「e+水+鉄(反応促進物質)」を加熱したところ、シチジン(RNA構成単位の一つ)が生成された。そして、残る一つのRNA構成単位の生成方法も判明した!故に、原始地球環境の時にすでにRNAは出来ていたと考えてよいことになる!(岡村秀紀/東北大助教/多元物質科学研究所) (4)そのRNA(原始地球に存在した)とタンパク質の相互作用を見るため、「一つのRNAに対し1兆種類のタンパク質」を組み合わせて反応させたところ、幾つかの「RNAと一体化した構造」が出現し、その内の一つがリボソーム(RNAの情報からタンパク質を合成する装置)であることが分かった。(藤島浩介/東京工業大学准教授/地球生命研究所)...、(以下、省略)
◆[参考画像]水のイマージュ2@tadanoossan2/【QT】NGC1672(南天の「かじき座」の方向およそ5000万光年先にある渦巻銀河)の周囲に写る無数の光点の多くが遥か遠方にある銀河の輝き。NGC 1672の周囲に写る無数の光点、その形態が判別できぬ程小さく写る銀河にも数百億、数千億の星々、それらが夫々の歴史を歩む宇宙の広大さに気が遠くなる!→地球を凝視する「目」の様な渦巻銀河 ダークエネルギーカメラが撮影0209 sorae https://news.goo.ne.jp/article/sorae/world/sorae-sorae-85859.htmlhttps://news.goo.ne.jp/article/sorae/world/sorae-sorae-85859.html
午後5:39 · 2022年2月10日·Twitter Web App https://twitter.com/tadanoossan2/status/1491693217880117251
(果たして時間と空間は実在するのか?)
カントは、著書「純粋理性批判」のなかで<時間と空間は、我われヒトが感性によってアプリオリ(直感的)に理解しているものだ>と説いている(逆説的に言えば、もし感性がなければ(or希薄であれば)オミクス生命論どころか時間も空間も理解できない?)。無論、ここで言う「時間と空間」は、あくまでも“哲学の世界”での「時間と空間」のことだ。
そして、同じく「時間と空間」に関わる<哲学と科学の間における認識の差異/i.e.“メイヤスー・祖先以前性”の問題!>はどう埋まるのか?という疑問が湧いても当然である。無論、見方しだいであるが、これら両者の溝は中々埋まるものではなく、また無理に埋めようとする必要もないだろう。因みに、より厳密に見れば此れら時間と空間に個体生命であるヒトの認識(意識)を加えた三者の間において、真理値の階梯のようなことを考えるべきかも知れぬが、この点については別途に考察してみたい。
ただ、次に触れる「ヒッグズ機構」(ビッグバン以前の宇宙?も視野に入る)と「量子宇宙論」(Cf.→既出↑:(関連情報エトセトラ)量子宇宙論的描像/佐々木節(元・京都大学基礎物理学研究所、カブリ数物連携宇宙研究機構特任教授))らの登場によって、この両者の間の溝の問題が更に新たな展開を見せつつあるともいえるようだ。
一方、橋本純一郎著「空間は実在するか」-インターナショナル新書-によれば、この宇宙に存在する質量を持つ物質は、宇宙の始まりから存在したのではなく、ビッグバン後の<ヒッグズ機構の作動>という後天的な出来事で生まれたとされる。そして、この「ヒッグズ機構」は、2012年7月4日に“CERNの2つの実験グループ”が「ヒッグス粒子」を発見したことによって確実視されることとなった(https://go.nature.com/3BbHrjL)。また、ヒッグス粒子を発見したアングレールとヒッグスは、2013年度のノーベル物理学賞を受賞している。
そこで、この場面では「ミンコフスキー時空(数学上の空間)」を登場させる必要がある。実数と虚数が織りなすミンコフスキー時空は一般相対性理論(発表/1915~1916/演繹的理論)から導入された数学上の空間だが、それは「物理学ではミンコフスキー空間と呼ばれる)もので、アインシュタインの師であるヘルマン・ミンコフスキー(ドイツの数学者)が特殊相対性理論(操作的な実験観測)を定式化する枠組みとして導入した。
そして、それは通常の三次元空間(ユークリッド空間)に時間と光速度を乗じた次元を加えた数学上の四次元空間(つまり時空)である(下図)。また、一般相対性理論で時空は物質の存在で歪むこととなり、この歪みが重力の正体であると説明される。https://mcm-www.jwu.ac.jp/~physm/buturi17/soutaisei/minko.html
しかし、“真空のエネルギー(素粒子物理学における真空のエネルギー、https://astro-dic.jp/vacuum-energy/)が熱(転移熱)を持つ火の玉となり、ビッグバンを引き起こしたというインフレーション理論(言い換えれば、佐藤勝彦・東大理学部教授の『真空の相転移』論、https://bit.ly/3uLz11c、https://astro-dic.jp/phase-transition-of-vacuum/)”によるビッグバン(ヒッグズ機構の作動)より前の「観測可能な宇宙の果て」がどうなっているかは分からないのが現実である。
ただ、その更なる先にはマルチバース(多元宇宙)論らも登場しているが、“質量を持つ粒子も、時間も、空間も”存在しない?という「宇宙論の果て」を考える場面では、益々、従来にも増して数学・量子理論・重力量子論・物理学(物性物理)らの役割が重要となっているのは確かである(↓画像の出典:ビックバンモデルを正しく理解する/東京⼤学⼤学院 理学系研究科 物理学専攻 須藤 靖・教授 http://www-utap.phys.s.u-tokyo.ac.jp/~suto/mypresentation_2020j.html)。
(参考/関連再録)マックス・テグマーク・著/谷本真幸・訳「数学的な宇宙(多宇宙理論) 究極の実在の姿を求めて」(講談社)
・・・いまいちばんオリジナルな物理学者、マックス・テグマークが導く過去・現在・未来をたどる驚異の旅!物理学、天文学、数学をもとに、著者は大胆な仮説「数学的宇宙仮説」――私たちの生きる物理的な現実世界は、数学的な構造をしている――そして、究極の「多宇宙理論」を展開します。人間とは何か?あなたは時間のどこにいるのか?人間は、取るに足りない存在なのか?多くの科学者、数学者から称賛を集めたまったく新しい万物の理論! https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0361240 <注>マックス・テグマーク(Max Erik Tegmark)・・・スウェーデン出身の理論物理学者・宇宙論、マサチューセッツ工科大学教授。
・・・
同時に、更なる「新(素?)粒子」の発見(Cf.→特に下の『ヒッグス粒子の記事』で『今後の展望』の項を参照!)、ニュートリノ、ニュートラリーノ(ダークマター(暗黒物質)の証拠?とされる理論上の粒子)、重力波などの、新たな「宇宙観測」の課題への挑戦が次々と進行しつつある。
(参考)【結局、その答えは“わからない!”が圧倒的に多数派!?/苦w】宇宙の果てには何があるの? 専門家に聞いてみた 2021111ギズモード・ジャパン、https://bit.ly/3gLukfq
(参考)【マルチバースの問題】残された謎[ホーキング博士、最後のセオリー:彼が多元的宇宙について考えた多元宇宙論(multiverse)とは?]…「宇宙定数」の正体を追え:一般相対性理論、L.M. クラウス(ケース・ウェスタン・リザーブ大学) M. S. ターナー(シカゴ大学)/日経サイエンス https://www.nikkei-sci
(時空(時間と空間)はヒトを含めた動物がもつ還世界の幻想、ファンタジーなのか?)
◆(再録)「宇宙の果て」までの距離に通過した領域はその後の宇宙の膨張により(座標軸も)引き伸ばされているので、光が通ってきた経路の長さを今の宇宙(インフレーションで伸長する宇宙スケールの座標軸)で測れば、約464億光年(ミンコフスキー空間における計算上での全宇宙規模の膨張を考慮した絶対時間/(ct=光速×時間 )は138億光年ではなかった?/138億年前の光が更に昔になる!?)東京大学大学院理学系研究科天文学専攻教授・戸谷 友則http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56603
・・・関連参照/膨張宇宙モデルにおけるスケール因子が非線形波動に及ぼす影響について/津田谷 公利 弘前大学, 理工学研究科, 教授(科研)https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K03351/
ところで、一般相対性理論の時空と重力が融合した演繹的な描像は、たしかにその一部がリアル観測で科学的に検証されてはいるものの、未だまだそれがファンタジーであるかも?ということが全否定された訳ではないようだ。
(関連参照)→森田邦久編著「<現在>という謎 - 時間の空間化批判」(勁草書房)・・・[内容紹介]自然科学における時間は、私たちが感じる「ありありとした現在」を否定し、結果的に哲学者には時間を「空間化」しているように映る。時間や現在に対するそうした捉え方の違いはどこにあるのか。好評を博したシンポジウム「『現在』という謎」を軸に、物理学と哲学それぞれの立場からのコメントと応答も盛り込む、唯一無二の時間論集。/https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0902358
<注>「特殊相対性理論、一般相対性理論」について
特殊相対性理論は、操作的な実験観測である「マクスウェル電磁気理論の対称性に依拠した、アインシュタインの『光の交信による現在”時間”』の測定(1905)」に基づく理論なので、「光の速さに近づくと時間が遅れる(速さは光速を超えることができない)」ことは、科学的事実として無視できない。一方、「リーマン幾何(測地線の方程式)+(古典)力学+重力(重力場のアインシュタイン方程式)」に基づく一般相対性理論(発表/1915~1916)は演繹的な理論なので、それが科学的事実であることを確定するため様々な観測が続けられている。
(関連参照↓◆)。
◆アインシュタインはどこまで正しい? 検証が進む相対性理論/真貝寿明(大阪工業大学情報科学部教授)https://www.oit.ac.jp/is/shinkai/nishinomiya/2020nishinomiya.pdfhttps://www.oit.ac.jp/is/shinkai/nishinomiya/2020nishinomiya.pdf
(たとえ時空が“幻想”だとしても、やはりヒトはその奇跡の一回性に生きる意義がある)
[第2章 カンタン・メイヤスー『祖先以前性』と、そのための『数学の役割』]でもふれたが、「生命あるヒトの意識のブラウジングのユニークさ」とは、生物学者ヤーコプ・フォン・ユクスキュルが、1909年に提唱した「環世界説」(正確に言えば、個々の生き物は夫々の個性的な環世界で生きている可能性が高いので、“我われもヒトの意識の環世界”に生きているだけなのかもしれない。
しかしながら、おそらく「この広大な宇宙の片隅にある、とてもちっぽけな?(そう言えるのか?/w)銀河系、つまり太陽系が属すこの「天の川銀河」の中の地球において、つまり「ほぼ同じ時空にいる!」という“幻想、ファンタジー”の環世界の中でほぼ同様に作動し、共感し合えるブラウジング意識(マルチモーダル・ブラウジング効果)を共有しつつ日常を生きる我われヒト(および全ての地球型生命)の存在は、それだけでも奇跡的なことだと言うべきかもしれない。
それは、このようなヒトの生命(ほぼ同様に作動しその気さえあれば、いつでも直ぐ共感し合える意識)の在り方が、言い換えれば「この広大な(おそらく哲学的にも数学論的にも無限と見るべき)ミンコフスキー空間の時空(宇宙空間)において、“ほぼ同じ時空でのブラウジング意識”を同時に共有する生命の在り方」が普遍性を持てる“場”(時空の差異による意識の混乱の影響を受けず奇跡の一回性の日常を送れる”場”)は、おそらく銀河系内に限られる、と思われるからだ。つまり、地球型生命の存在そのものが奇跡と言えるかもしれないのだ。
◆[関連情報]ペンローズの“忘れられた考案”が超ひも理論と結びついて新展開/日経サイエンス2010年8月号 https://www.nikkei-science.com/?p=16197 ・・・以下、関連部分の転載・・・
<注>ロジャー・ペンローズ(Sir Roger Penrose/1931‐ )・・・イギリス・エセックス州コルチェスター生まれの天才的な数学者、宇宙物理学者、理論物理学者。
・・・ 物理学者・数学者として名高い英オックスフォード大学のペンローズは、1960年代後半に物理学の統一理論を打ち立てるための斬新な方法を考えついた。空間と時間のなかで粒子がどう運動し相互作用するかを説明しようとするのではなく、空間と時間そのものが、もっと深いレベルの実在から生まれてくる派生的なものなのだと、ペンローズは提唱した。だが、この「ツイスター理論」が広まることはなく、数少ない支持者も概念的な問題で身動きが取れなくなった。他の多くの統一理論の試みと同様、ツイスターは見捨てられた。
・・・その数カ月後、ウィッテン(E. Witten/超弦理論を提唱した理論物理学者)はツイスター理論とひも理論を結びつけた97ページに及ぶ論文を発表してツイスターを復活させ、ひも理論を厳しく批判する人々にも強い印象を与えた。これをきっかけに、理論家たちは空間と時間とは何かを考え直している。そうした研究から、通常の素粒子物理学では非常に難しい問題を簡単に解く計算手法がすでに生まれた。「人生でこれほど物理学にワクワクしたことはない」というのは、この新分野に集中するためハーバード大学からプリンストン高等研究所に最近移ったひも理論研究者のアルカーニ=ハメッド(Nima Arkani-Hamed)だ。「世界で15人ほどのグループが日夜研究を続けており,この分野はいま猛烈なスピードで進展している」(画像↓『ツイスター理論の可視化(を試みたもの)』は、https://bit.ly/3Jm6svp より転載)。
・・・ペンローズのもともとの狙いは、量子力学の原理を空間と時間にどのように適用するかを再検討することだった。従来の考え方では、極微の量子スケールでは時空の幾何構造が揺らぎ、事象どうしの関係が変わってくる。だとすると、ある事象を引き起こしたはずの事象がもはや原因ではなくなるなど、タイムトラベル物語に出てくるようなパラドックスが生じる。これに対しツイスター理論では因果の順序が第一の基本で、揺らぐことはない。因果関係が揺らぐのではなく、事象が起こった場所と時間が揺らぐ。
・・・[素粒子物理にも恩恵]空間と時間をうまく再構築できるかどうかは別としても、ツイスター理論とひも理論はすでに素粒子物理学者たちから大いに慕われている。単純な粒子衝突を記述する場合でも、何万もの項を含む一連の方程式が必要で、それらの項はかの物理学者ファインマン(Richard Feynman)が1940年代に考案した方法に基づいて書かれている。ほとんどすべての項は最終的には相殺されて消えるのだが、どれが消えるかを前もって知ることはできないので、すべての項をゴリゴリ計算しなくてはならない。
・・・これに対しツイスター理論とひも理論にヒントを得た新方法は、ファインマンの方法が考慮していなかった「対称性」に着目し、計算の重荷となる項を最初から減らす。かつて数学の天才たちもお手上げだった計算が、たったの2~3週間で可能だ。「ファインマンがこれを見たら大喜びするに違いない」とカリフォルニア大学ロサンゼルス校のバーン(Zvi Bern)はいう。
・・・いま生まれつつある時空の新理論は仮説の段階だし、数学的に非常に難解なので、直接関係している物理学者たちでさえ進展状況を追いきれていないと認める。時空が派生構造にすぎないとしたら、それにもかかわらず私たちにこれほど現実的(リアル日常での意味!)に見えるのはなぜなのだろうか。理論家たちはまだ説明できていない。
(補足情報1)
◆ 「自然を通底する重力とプランク定数ℎ」と「超ミクロのドブロイ波長・円運動・粒子質量」、「超マクロ暗黒物質」の連結は面白い。が、更に言えば「"対等共食"人類史の視座でもあるオミクス生命論(リアリズム倫理(Fiduciary)が必然となる!)」へ誘導するヒントも欲しい! →クエスチョン/ミクロ世界と宇宙の関係を考える 暗黒物質に挑む 人類史の視点から 東大入試問題から120朝日 https://www.asahi.com/articles/DA3S14769616.html https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2021/02/02/022035
(補足情報2)トポロジー(位相幾何学)世界の拡がり/超弦理論、n次元多様体、極小曲面、クラインの壺、結び目理論
◆超弦理論とは?・・・点粒子だと思われている素粒子が実はひもであるという仮説に基づく理論であり、時空構造など、大それた予言ができる可能性がある!/『超弦理論の魅力』京都大学基礎物理学研究所/京都大学・ 基礎物理学研究所・杉本茂樹(教授)http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~shigeki.sugimoto/YITP50.pdf(超弦理論との関連から数理物理フィールドで注目を浴びているカラビ・ヤウ多様体空間、そのイメージ画像のサンプル↓はウイキより)
◆n次元多様体とは?/n次元多様体のロマン:境 圭一 准教授(信州大学)https://www.shinshu-u.ac.jp/research/highlight/2020/06/n.html
・・・(注)数学的にはカラビ・ヤウ多様体はn次元だが、超弦理論↑ではそのうち6次元のものが研究対象になる。https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/b3ab2b9875e9a2b81b055153c078439b
・・・
◆二次関数/極小曲面(石鹸膜の数学的抽象化):三次元空間で観察される二次元イメージ(特殊な事例/石鹸幕)https://bit.ly/3metuKW
・・・自然界で観察(実験を含む)される物理法則の多くは,「なんらかのエネルギーが最小または極小となる状態」として表現することができる。これを「変分原理」と呼び、このような最小値や極小値に関する問題を「変分問題」と呼ぶ。変分問題は、数学の理論としても、また自然現象を記述し解明する方法としても重要であり、物理学、工学その他さまざまな分野へも応用されている。
・・・極小曲面は、古典的な三次元ユークリッド空間 R3 内の立体の境界として得られる曲面である。例えば、球体の境界としての球面はそのようなものの例になっている。ユークリッド平面(二次元平面)の円周が三次元球体の表面(三次元球面)であるのと同じことで、三次元球面は四次元球体の表面、四次元球面は五次元球体の表面…ということになり、「n次元超球体の表面=(n-1)次元表面」の関係となる。
・・・このような入子構造の関係は、立方体・錐体・直方体・正多面体など無数に存在することになるが、各n次元多面体と二次元平面との関係、および半径rの場合の各表面積ないしは体積などは数学的に表現できる。また、このことから空間そのものも多次元の入子構造(あるいは結び目による結びつきの構造)、つまり結び目理論で無限に拡がっていることが推測される。
・・・
◆クラインの壺とは?https://kotobank.jp/word/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%A3%BA-56201
・・・
◆数学上の「結び目理論」の科学への応用-プリオン分子モデルとこころのモデルを中心として-河内明夫・名誉教授(大阪市立大学大学院理学研究科/<注>著名な結び目理論の研究家)]・・・数学の結び目理論とは「 結び目、 絡み目、 又は空間グラフ」について“モノとしては同じだが、 配置が異なる場合のその差異を数学を使って研究する学問”である。https://mathsoc.jp/publication/tushin/1404/1404kawauchi.pdf
(補足情報3)“当記事”全体に関わる補足
◆「高橋亀吉の眼差し=ヒト(日常の多様性でこそ生きられる)のための経済、およびロイ・ハロッド(シュンペーターに先行する経済動学化の祖)&ケインズ重視」との理解は慧眼!
・・・(注)高橋亀吉(1891 – 1977/経済評論家・経済史研究者、石橋湛山と並ぶ日本の民間エコノミストの草分け的存在。元・東洋経済新報社編集長など歴任。https://kotobank.jp/word/%E9%AB%98%E6%A9%8B%E4%BA%80%E5%90%89-92705
・・・例えば、ミルトン.フリードマンの市場原理主義(非ユークリッド重力理論の援用)も、or 流行りのAIディープラーニングと雖も、その実態は殆どが「高次元数学空間」の写像であり(但し、AIディープラーニング≠数学、である!)、それは「リアル自然&ヒトの日常」とは異次元!又、人間の思考と断絶するディープラーニングが人間社会&自然の多様性と対極の閉鎖性(分断・排他・差別別主義)の罠に落ち易い性向を持つ危険性のあることがAI研究者自身により自覚されつつある(Ex.↓★)。
★アルゴリズムデータサイエンス機械学習/ディープラーニングの限界、POSTD https://postd.cc/the-limitations-of-deep-learning/
★[深層計算(多層計算)の“ブラックボックス”問題]・・・深層計算ではベイズ統計の帰納論理(多層機械処理の不分明さ)だけでなく、「そもそも所定の母集団の概念がなく、得られたデータから確率を何回も更新する」が思想ベースとなっていることも当問題の一因!・・・に関するエトセトラ、https://toxandoria.hatenablog.com/entry/2019/09/02/125003
・・・故に、同じ経済動学の手法であるとしても、例えば宇沢弘文「不均衡動学」の如く、「経済成長=リーマン幾何学的な多次元空間における巡航速度(必須のベクトル成分)と理解しつつも、同時に、特に日本政府は、格差の是正&抑制への真剣な努力で、それが実際に「日常でリアルに生きるヒト」のため役立つよう、つまり、「Fiduciary/リアリズム倫理」(ベースは社会的共通資本)を最重視することで、たとえば非ユークリッド(リーマン)曲面における接成分0の“曲線”あるいは曲面の測地的曲率ら、3次元空間で生活する一般の人々には中々実感し難い「抽象論理の成果」(or AI機械高度生産性)を、いわば我われが日常的に理解しやすい「“ユークリッド直線”(測地線)等に相当するリアル分配所得(生命論的、つまりエネルギー通貨的な経済価値)」へ読み替え、翻訳できるようにする具体策(ベーシックインカムはそのための基本である!)へ取り組むことで、経済学あるいはAIディープラーニング(膨大な数の高次元関数が連鎖する深層学習による特徴点の算出)など先端科学技術の成果を普通一般の人々が日々の幸福のため本格的に、かつ安心して日々に利用できるような方向へ大急ぎで社会的選択(政治経済)の軌道修正を図るべきである。 → 複雑経済の見方、先人(高橋亀吉)に学ぶ2.13日本経済新聞
・・・
◆宇沢弘文『社会的共通資本』についての補足
<注>(1)「不均衡動学の内容」および(2)「社会的共通資本と不均衡動学の関係」については、下記◆を参照乞う。
◆宇沢弘文「経済学の考え方」-岩波新書-(1)
◆大塚信一「宇沢弘文のメッセージ」-集英社新書-(1)
◆「環境」を分析できる理論に挑み続けた経済学者の遺言=佐々木実 2020年2月24エコノミスト https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200303/se1/00m/020/044000c (1)
◆市場原理主義(ミルトン・フリードマンら)の天敵!宇沢論文「不均衡動学」の理論 https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2021/02/02/022035 (1)
◆宇沢弘文、傑作論文全ファイル-東洋経済新報社-(2)
◆宇沢弘文「経済動学の理論」:1986 -東大出版会-(2)
◆宇沢弘文著作習5「経済動学の理論」-岩波書店-(2)
・・・以上は、下記★より、部分転載/なお、『社会的共通資本』と一体、いわばそれと表裏の関係にあると見るべき宇沢弘文『不均衡動学』(動学経済理論)の委細については、同じく下記記事★を参照乞う。・・・
★日常を凝視するスウェーデンモデルへの宇沢弘文の貢献とFiduciary(リアリズム倫理)に無知なスガ「Kook権力」の玩具と化し不幸のどん底に嵌る日本国民!https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2021/02/02/022035
宇沢弘文は、次のように説明している。まず概念的には、以下の三つに纏めることができるが、数学と言語は、「(3) 制度資本 : 教育,医療,金融,司法,文化」のカテゴリーに入る。
ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような自然環境や社会的装置.
社会全体にとっての共通の財産であり、それぞれの社会的共通資本にかかわる職業的専門化集団により、専門的知見と職業的倫理観にもとづき管理、運営される.
一人一人の人間的尊厳を守り,魂の自立を保ち,市民的自由を最大限に確保できるような社会を志向し,真の意味におけるリベラリズムの理念を具現化する.
具体的には、以下のように類型化できる。
(1) 自然環境 : 山,森林,川,湖沼,湿地帯,海洋,水,土壌,大気
(2) 社会的インフラストラクチャー : 道路,橋,鉄道,上・下水道,電力・ガス
(3) 制度資本 : 教育,医療,金融,司法,文化
・ この分類は必ずしも網羅的ではなく排他的でもないあくまで社会的共通資本の意味を明確にするための類型化である
・ それぞれの社会的共通資本にかかわる職業的専門化集団により、専門的知見と職業的倫理観(フィデューシャリー(fiduciary))にもとづき管理、運営される。
・・・
◆【マックス・テグマーク『数学的な宇宙』と共鳴するペンローズの数学についての考え方】
・・・(関連参照→第4章:「『原因の空間』と『理由の空間』の役割分担」なる覚醒の重要性)・・・
・・・「数学・物理学・ヒトの心」の共通原理の解明に挑むR.ペンローズの「数学」についての考え方(出典:R.ペンローズ『心は量子で語れるか』‐講談社‐/ペンローズの画像はウイキより・・・
「数学・物理学・ヒトの心」の共通原理の解明に挑むR.ペンローズに因れば、これは一般的な常識には反することのように思われるが、最も厳密な科学である抽象的な「数学」(それは生きたヒトの脳内で無限に創生され得る!)は、如何に高度AI化・大容量化したコンピュータ上でもプログラム(化)が不可能であり、このことはゲーデル不完全性定理の変形で証明される。
因みに、巨大量子メモリを持つスケーラブル量子コンピュータ(scalable quantum computer)を夢見る研究者の多くにとって(Cf.↓★)、目下のところ、波動関数(現在では量子論における状態(より正確には純粋状態)を表す複素数値関数を指す)は言わば量子情報(様々な物理量の確率分布の束)そのもののようだ(出典⇒https://bit.ly/3JJg830)。
しかも、R.ペンローズ『心は量子で語れるか』(講談社)は、量子論・数学論の立場からヒトの思考や意識の特色を探り、それらを前提に「物質から精神が生じるさま」の説明を試みるペンローズは意識の生ずる場所として生体中の微小管(microtubule)をその候補に挙げている(参照/↓注:生体中の微小管(microtubule))。しかし、それに止まらず量子力学を用いて説明できる現象が我われの周囲に偏在していると主張している。
要は、数学と量子力学の重要な意義と役割は、我われが生きる日常生活の至る処に偏在しており、決して一般に広く信じられているような意味に留まるものではなく、ましてやそれが「スケーラブル量子コンピュータ/Cf.↓★」計算の専従ツールなどに特化すべきものではない!ということだ。換言すれば、それは[…(主)市場原理主義→(従)『原因・理由の両空間』→(主)AI‐DLコンピュータ→市場原理主義…]なる、主従関係の“固定化”という<ヒトの傲慢>は決して許されるべきではない!ということである。
★量子力学の原理で動くコンピューターを使って、難問を解決する社会(?/補、toxandoria)/量子コンピューター実現の鍵はスケーラビリティの確立:デジタル・イノベーション本部・柴垣和広(三菱総合研究所)、https://www.mri.co.jp/50th/columns/quantum/no02/
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(注)生体中の微小管(microtubule)・・ 微小管は真核生物における主要な細胞骨格の一つ。チューブリン(分子量約5万のα-チューブリンとβ-チューブリンがあり、これらが1個ずつ結合したチューブリンダイマー(d-ダイマー/血管損傷からの止血作用として形成されるフィブリン血栓から派生する作用/なお、ダイマーは化学分子構造的にサブユニットがカップリングしたものであり、3‐ダイマー、4-ダイマーも存在する)が直線上に重合し微小管のプロトフィラメントを構成する)のヘテロダイマーを基本構成単位とする中空の円筒状線維で、外径は約25 nm。重合と脱重合を繰り返す非常に動的な構造物で、細胞の形態維持や変化、細胞分裂、細胞内物質輸送、鞭毛や繊毛の運動等の多様な細胞機能に重要な役割を果たしている。さまざまなタンパク質と結合したり、翻訳後修飾を受けたりすることにより、その構造や動態が調節され、多様な機能を発揮する(当microtubuleの画像は、 https://dev.biologists.org/content/144/17/3012?rss=1 より/出典 ⇒ https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E5%BE%AE%E5%B0%8F%E7%AE%A1)。
(注2) 1nm(ナノメートル)=10の-9乗メートル=10憶分の1メートル=1千万分の1ミリm
(完)