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ベントレーレジデンス

ベントレーモーターズは、ベントレーブランド初のレジデンスタワー「ベントレー レジデンス マイアミ」を発表

ベントレーモーターズとデザーデベロップメント社が共同で建設を進める「ベントレー レジデンス マイアミ」は、サニーアイルズビーチのオーシャンフロントに位置する、地上62階建て・216戸の高級コンドミニアムです。この物件の最大の特徴は、ベントレーの象徴的なデザイン要素を取り入れた建築とインテリア、そして革新的なカーリフトシステム「デザーベーター」の導入にあります。ラグジュアリーな都市型生活と車を愛する居住者のニーズを融合させた、次世代型レジデンスとして大変注目されております。

特に目を引くのは、各住戸内に設置できる3台~4台用の「スカイガレージ」です。ガラス張りの空間に愛車を展示しつつ、安全に保管できるだけでなく、EV充電設備や水上バイク、オートバイの収納スペースも備えており、車愛好家にとって理想的な住まいを提供しております。この仕組みを支えるのが特許取得済みの「デザーベーター」です。住民は車に乗ったままエレベーターを利用し、自宅の玄関先まで直行することが可能です。タワーマンションの理事長として管理面を考えますと、このような車両移動システムは、一般的な駐車場管理よりもセキュリティとプライバシーの向上に寄与すると思われます。しかしながら、高度な設備である分、メンテナンス体制の確立や技術支援の確保が重要な課題となるでしょう。

さらに、建物全体にベントレーのブランドアイデンティティが反映されている点も魅力です。たとえば、ベントレー車のドアパネルに施されている象徴的なダイヤモンドキルトのデザインが、レジデンスの内装や共用部にもふんだんに取り入れられております。これにより、単なる高級物件ではなく、ブランドの世界観を生活空間に落とし込むという、ラグジュアリーレジデンスの新しい方向性を示しているといえます。ブランド価値を長期的に維持するため、内装の定期的な保守管理や修繕計画の策定が必要となります。

物件価格は560万ドルからとされており、販売とマーケティングはデザー プラチナ リアルティ社とダグラス エリマン デベロップメント マーケティング社が共同で担当しています。こうした高価格帯のラグジュアリー市場では、投資目的の購入者も多いことが想定されるため、転売時のルール整備や、住民同士の良好なコミュニティを維持するための方針策定が求められます。

ベントレー レジデンス マイアミは、車を愛する富裕層にとって革新的な住まいになると期待されます。しかしながら、高度な設備とブランド価値を長期的に維持するためには、入居後の管理体制が重要です。先進的なシステムの運用・保守、住民間のコミュニティ形成、そして資産価値の維持という3つの視点を意識しながら、計画的かつ柔軟な運営を行う必要があると考えます。

ベントレーモーターズ(Bentley Motors)は、イギリスの高級自動車メーカーであり、豪華で高性能な自動車を製造するブランドとして世界的に知られています。1919年にウォルター・オーウェン・ベントレー(W.O. Bentley)**によって設立され、長年にわたり、卓越したクラフトマンシップ、洗練されたデザイン、そしてパワフルなエンジンを備えた車両を生み出してきました。

ベントレーモーターズの特徴

  1. ラグジュアリーとパフォーマンスの融合

    • ベントレーの車は、高級感あふれるインテリアと卓越した走行性能を兼ね備えています。

    • 熟練の職人が手作業で仕上げるウッドパネルやレザーシートなど、細部にまでこだわりが詰まっています。

  2. 代表的なモデル

    • コンチネンタルGT(スポーツカーとしての走行性能と豪華なデザインを両立)

    • フライングスパー(エレガントなデザインの高級セダン)

    • ベンテイガ(ベントレー初のSUV、パワフルな走行性能と快適性を備える)

  3. モータースポーツの歴史

    • 1920年代にはル・マン24時間レースで活躍し、1924年・1927年〜1930年に優勝。

    • 「ベントレーボーイズ」と呼ばれるエンスージアスト(熱心なファン)たちが支えた伝統があります。

  4. フォルクスワーゲングループ傘下

    • 1998年にドイツのフォルクスワーゲン(VW)グループの傘下に入り、最新技術を取り入れながら伝統のクラフトマンシップを継承しています。

近年では、持続可能な高級車づくりにも注力し、電動化戦略「Beyond100」を発表。2030年までに全車EV(電気自動車)化する計画を進めています。

ベントレーモーターズは、単なる自動車メーカーにとどまらず、ラグジュアリーライフスタイルの象徴として、住空間にまでその世界観を広げています。今回の「ベントレー レジデンス マイアミ」もその一環といえるでしょう。


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