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新横浜駅の「南口」が未開発の理由

北口の開発に比べ南口が未開発なのはなぜ?

新幹線の新横浜駅ができるまでは何もなかった土地

東海道新幹線新横浜駅

新横浜駅は、1964年に東海道新幹線が開業した際に開業しました。つまり、2024年に開業60周年を迎えることになります。

新横浜駅が建設される以前、現在の位置には農地や住宅地が広がっていました。新横浜駅周辺の開発は、東海道新幹線が開業することを見越して計画され、周辺地域が急速に開発されました。新横浜駅の建設に伴い、周辺地域には高層ビルやホテル、商業施設などが建設され、現在では国内外から多くの人々が訪れるランドマーク的なスポットとなっています。

新横浜駅北口における開発の代表的なものは、「新横浜ビュータワー」や「新横浜プリンスホテル」、「ラーメン博物館」、「日産スタジアム」などが挙げられます。

「新横浜ビュータワー」は、高さ296mの超高層ビルであり、地上標高252mにある展望フロア「スカイガーデン」からは360度のパノラマビューが楽しめます。また、「新横浜プリンスホテル」は、約1700室の客室を有する巨大なホテルであり、国内外から多くの観光客やビジネスマンが利用しています。

「ラーメン博物館」は、日本各地の有名なラーメン店が集まっており、様々なラーメンが楽しめる施設です。また、「日産スタジアム」は、プロサッカーチームの横浜F・マリノスのホームスタジアムであり、多くのサッカーファンが試合を観戦するために訪れます。

ところが、南口は昔から変わっていません。

開業当時、こだましか止まらない駅だった新横浜駅にひかりが止まるようになった訳


こだまは、開業当初から新横浜駅に停車していましたが、一方でひかりは当初、新横浜駅に停車しない「通過」列車として運行されていました。しかし、新幹線利用客の増加に伴い、1992年にひかりが新横浜駅にも停車するようになりました。

この背景には、新横浜駅が東京都心に近く、首都圏のベッドタウンとして急速に発展したことがあります。

今年3月18日には相鉄新横浜線・東急新横浜線の駅が開業。

2008年3月15日、すべてののぞみ、ひかりが新横浜駅に停車することになりました。
今年、相鉄、東急が新駅を開業し乗り入れを果たしました。

なぜ、新横浜駅南口は開発から取り残されたのか?

再開発計画がこれまでになかったわけではなく、「新横浜駅南部地区」として37ヘクタールにおよぶ大規模な土地区画整理事業計画があり、1994年に都市計画が決定しています。

しかし、地域住民の合意形成ができずに頓挫。土地区画整理の事業計画は2003年に廃止されました。

その後、地域との話し合いを重ね、2010年に「新横浜駅南部地区の新たなまちづくりの考え方(案)」を策定。2018年に駅前約3.5ヘクタールの範囲を対象に、地権者による市街地再開発準備組合が設立され、駅前再開発の検討が行われてきました。

その検討がまとまり、2023年2月1日に「新横浜駅篠原口のまちづくり計画(案)」として公表されました。

規模は小さくなりましたが、遅れている道路の整備などがこれから進められるようです。

新横浜駅篠原口(南口)・横浜市港北区篠原の今後の発展に期待したいと思います。


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