また特定の芸人について話す3

続き。2018年になり、私は大学に無事入学。ゴールデンウィークの期間私は予定がない日にルミネの寄席を観に行きそこで初めてかまいたちを生で観た。ここで観た漫才、確かM-1でもやった「怖い話」(だったはず、あやふやでごめんなさい)何回か観てきたネタだが面白い。何より2人が楽しそうに漫才をしているように見えて、やはりお笑いは生で観ないとななんて改めて思ったりした。

この年から東京進出したおかげか東京の番組でも見る機会がとても増えた。アメトーークやロンハーなどたくさんのバラエティーで見ることが出来て、2017年のKOCの紹介Vで「3位じゃ全然東京の仕事増えなかった」と言っていたので優勝してよかったと。

沢山活躍が見れた年だったがM-1にも出場した。この年の3回戦、私は運よく1日だけチケットを当てることが出来た。出場者が発表されたのはチケットを取った後。私が行く日にかまいたちの名前があった時は凄く嬉しかった。当日。出順はトリから2番目。かまいたちは大丈夫と思っていたが、3回戦というだけありみんな面白かった。そして出番が来た、ネタは「行列」初めて見る漫才。段違いのウケ方。流石ファイナリストとしか言いようがない。3分間の中で盛りだくさんでお腹いっぱいな内容。ああもう確実に受かっているなと確信を持つことが出来た。準々決勝はGyaoで見ることが出来たがそこで披露したのが「UFJ」冒頭の時点で、この漫才するんだ、何で敗者復活戦でも披露した漫才をここでかけたんだろうと思ったが、後半はもう別物になっていてさらにパワーアップしていたように感じた。あーこれで優勝狙いに行く、確実に勝ちにきているんだなあと少しこの時点で感動していた。そのまま準々決勝も準決勝も勝ち上がり、かまいたちは2年連続でM-1のファイナリストになった。

さてM-1決勝。この年の決勝は例年とは違う何かをトップの見取り図の時点で感じた。復活以降の1番手(メイプル、アキナ、ゆにばーす、次の年だがニューヨーク)は出順のハンデはあるもののそれを吹き飛ばすくらいのウケをとっているように感じたが、今回はお客さんがどうにも重たいように感じる。私はテレビの前でそれはもう凄く笑っていたのだが、会場の笑い声がいまいち聞こえてこないのを感じ取っていた。なんで!?こんなに面白いのに!!と見取り図の漫才中に何回も心の中で嘆いていた。さてこんな状況でかまいたちは3番目に呼ばれた。会場が未だ暖まっていないためもう不安しかない。ネタは「ポイントカード」・・・正直、この年のM-1は殆ど見返せていない。(その後のインスタライブ等が過ってしまって楽しく見ることが出来ないのです・・・。)で、実は、アナザーストーリーも見ていない。正直M-1グランプリ2018のことを記しているだけでも辛い。どれだけメンタル弱いんだ自分!ただの1ファンだろ!馬鹿!(一応2018年のM-1について記したものがあるので貼り付けておきます)

というかもう記憶が定かじゃない。ウケていたのか、そうじゃなかったのか、どんな漫才だったか。ただ一つ言えるのが、この時のM-1はかまいたちのファンにとって悔しい結果だったということだ。山内さんがインスタで大会後に「もちろん点数に納得いっていない」と言っていて、ファンですらこんな気持ちなのだから本人はもっとなのだろうなと。

そしてその直後にした、来年のM-1不出馬表明。Twitterのフォロワーさんの中でもかまいたちのファンは多いのだが、もうこの日はお葬式状態であった。本人たちが"納得していない"という状態で終える彼らのM-1。かまいたち自身は「2018年で最後にするつもりだった」と言っていたしもう吹っ切れていたのかもしれないが、まあファンは全くそんな気にはなることが出来なかった。というのも彼らの本来のラストイヤーは2019年。軽率には勿論いうことはできないが、"次でラストイヤーなのに"という気持ちがなかったといえば嘘になる。でも本人たちが決めたこと。とりあえずお疲れさまでしたという気持ちしかなかった。

2019年が始まる。8月、M-1の1回戦が開始した。エントリーの締め切りは8月31日。去年の時点で出ないといっていたが、実はその後に「気持ちが変われば、もしかしたら出るかもしれない」と言っていた。その1%にも満たなかったかもしれない、気持ちの変化が起こってくれと、ファンは祈っていた。祈るしかなかった。正直あの時のM-1をちゃんと消化できた人の方が少ないと思う。だから、何回も言い聞かせたけれどやっぱり出てほしかった。31日が過ぎる。2人はSNSでもM-1のMの字も出していなかった。フォロワーの方も、もう出ないかとあきらめていた。でもやはり本人が出ないと決めたし、去年よりもたくさんテレビで見る機会が増えた。もう売れているといってもおかしくない。だからもう出ないといっても納得だった。よし、賞レースは正式に卒業だからこれからは2人の色んな活躍を応援しようとこの時ようやく気持ちを切り替えた。

9月2日。エントリーの締め切りが終了し2日が経過したこの日、山内さんがこんなツイートを更新していた。「漫才で検索したらWikipediaの漫才の画像がかまいたちになっていると言われました。これはM-1に出ろというWikipediaさんからのメッセージやな。」さあ、これでファン界隈は大騒ぎ。突然の匂わせツイ。出るの、出ないの、それとも匂わせただけ!?出てほしい!出てくれ!色んな「出」の一文字が入ったツイートをこの日見た。でも締め切りは過ぎている。もうエントリーしてこのツイートをしたのだろうか。まだM-1の公式には情報は全部反映されていない。様々な憶測を呼んだ。そして次の日、9月3日。山内さんのTwitterにて。

「質問が多いので宣言しときます!M-1は出ます!ラストイヤーに出ることに決めました!」

来た来た来た来た来た!出る!かまいたちが!ラストイヤー!M-1に!そうだよ!やっぱり出ないと!あれじゃ終われないよ!なぁみんな!!!(?)こればかりはありがとう神様と言うしかなかった。もうあきらめかけていた出場。ファンは勿論お祭り騒ぎ。泣いている人もいたと、思う。確か私はこの日、電車の中でこの報告を見た。思わず声が出そうになったが、グッとめちゃくちゃ堪えて嬉しさを噛み締めていた。また熱くなる約4ヶ月が来るんだと思うと興奮してきた。

こうして、かまいたちのファンとしての最後のM-1が始まった。(ポエム?)

続く・・・。

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