結局マヂカルラブリーが好きな話(M-1その後編)

前回同様私がマヂカルラブリーを好きになった経緯についてずっと書いているが、だいぶ細かいので何回にも渡りそうだ。

M-1グランプリ2017で上沼さんと伝説の絡みを残し、放送事故まがいの脱ぎ芸でがっつり爪痕を残し、こりゃ人気出て仕事増えるぞー!!!と思っていたが、世間の声は真逆のものであった。「よくあんなのが決勝にこれたな」「上沼さんに失礼すぎる」「もうテレビ出ないでほしい」等々、検索したところマヂカルの二人に対する大量の罵詈雑言であふれかえっていた。私は怒りというよりショックだった。ファンと世間ではこんなにかけ離れていることを実感せざるを得なかった。だが、このまま叩かれて終わるコンビとは到底思えなかったし、この世間の反応がますます私の好きに拍車をかけた。

受験を無事終え、大学生になった2018年の春。私は初めてマヂカルラブリーを生で見ることが出来た。

5月に行われた単独ライブ、彼らにとって初めてのルミネでの単独。幕が開くとそこには短パン姿の野田さん、そしてピエロの格好の村上さん。そこから始まる彼らの世界観はテレビや動画を通して見るより狂っていて、いかれていて、それが最高で。ああ、本当にこのコンビを好きでよかったなと、長年応援していたファンはもっとそう思ったのではないか。ちなみにここで初めて見た「高級フレンチ」の漫才は彼らの中で一番好きなネタです。

そして単独を見てからすぐに思ったのが「これキングオブコントもいいところまで行くんじゃないか?」ということだ(後出しではなく本当に当時思った)設定はイカれているけれどお笑いファンは好きそうな設定だし、何よりM-1で知名度を上げていたので今までよりも受かりやすくなっているのではないかと。

で、その予感はバッチリ的中。近年は2回戦止まりだったKOCであったが、2回戦準々決勝と順調に勝ち上がった。正直準決勝進出決定後、この年は決勝経験のあったコント師がかなり落とされていたからか「なんでM-1で面白くなかったマジカルラブリーが合格しているの!?」という声も多かった。悲しくもあったが、この意見を跳ね返せるのは決勝に行くことしかないと考えていたので、準決勝進出した時点で嬉しかったがますますKOCも決勝に行ってほしいという気持ちが強くなった。

そしてKOC準決勝当日。私は2日目を実際に生で観てきた。1日目のレポを見る限り、よっぽど滑らなければ決勝あるかもと思っていたが会場につくと出るわけでもないのに緊張していた。出番が来たのは前半だった。直前のニッポンの社長がめちゃくちゃ跳ねて(ちなみにこの時やったニッ社のコントは私が今まで見てきたコントの中でベスト3に入ります)あーこれ大丈夫かなと不安になった。そして照明がつく。

跳ねた、めちゃくちゃ跳ねた。まだ後半ブロックが控えていたが、マヂカルのコントが終わった瞬間決勝行きを確信した。そして賞レース準決勝で自分の好きな芸人が跳ねるのはめちゃくちゃ気持ちよかった。でも本人が一番嬉しかったに違いない。

この年は決勝進出者がシークレットだったため(怒)手放しに喜ぶことが出来ずに決勝当日を迎えることになった。

そしてKOC2018決勝当日。

続く・・・。

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