M-1で好きな漫才(復活以降編1)
前回に引き続きM-1で好きなネタを紹介していきます。今回から復活以降編。自分が本格的にお笑いを追いかけ始めるようになってからの大会なので記憶に新しく前回より詳しく書けるかもしれません。なるべく1組1ネタを心がけています。
1、2015年大会より、スーパーマラドーナ「落ち武者」
2015年初めてM-1の決勝を決めたスーマラ。THE MANZAIでも見ていたはずだがどんな漫才だったかあまり覚えていなくて、自分の中ではほぼ初見の状態で見ていたのだが、伏線回収の上手さにとても唸らされた。序盤のこのボケ何だったの?という疑問を全部払拭するラストの畳みかけは本当に圧巻で、前半から後半、オチにかけてどんどん盛り上がっていく構成がとても大好きだ。特に「そんなことしたら奥歯に~・・・」のところはここも回収するんだ!と興奮した。田中さんの一人何役もこなす表現力もすごい。これで5位かと当時悔しくもなりました。あの一件以降印象が良くないと思っている人が多いと思うが、特にM-1で披露したスーマラの漫才はどれも面白いので今一度たくさん見てほしいなと思う。
2、2016年大会より、銀シャリ「ドレミの歌」
3大会連続でこの年決勝に行き、そのファーストステージ。「レ?」の時の鰻さんの顔で何回笑わされたことか。そして絶好調すぎる橋本さんのツッコミ、出場した3大会の中で1番会場にはまっていたのではないかと。「表紙をP1とカウントすな」は私の中で漫才史上1番好きなツッコミかもしれません(笑)2人が漫才をしながら会場のウケもどんどん比例していき、どんどん乗りに乗っているのが分かって笑いながらでも興奮もあって見ていてとても楽しかったです。銀シャリは1ボケにつき5~6個ツッコむという声もありますが、この時は10個くらいあった気が・・・。私の中で銀シャリを代表する漫才だと思っているのですが、著作権の関係でDVDではオールカット!ギャー!どうやって誰かに勧めれば良いのか!
3、2016年大会より、さらば青春の光「能」
確かこの漫才、この前の年の準々決勝で披露していてそこで見たときも面白いなと思ったのですが、決勝の時の方が好きだなー!と感じました。東ブクロさんの「能やん、能やん」で重なる違和感とザワザワ感、そして森田さんの「能なん!?」の爆発力。コントのイメージのある2人のしゃべくり漫才だがどこか他の正統派とは一線を画しているように感じ、風変わりな印象もある。新しいなというか何というか。「能」という題材からは想像つかなかった展開でとても好きです。あと森田さんの「能なん!?」「浄瑠璃なん!?」とか途中の受け流したような「おお、能か・・・」の言い方とかがいちいち面白い。惜しくも4位でしたが復活後M-1の中でもトップクラスで爪痕とインパクトを残した漫才かと!
4、2016年大会より、和牛「ドライブデート」
敗者復活枠を勝ち取りトリで出てきた和牛。敗者復活戦の勢いそのままで披露されたこのネタ、2人のアドレナリンが出まくっているのが画面を通してめちゃくちゃ感じられた、凄く楽しそうにやってると。よくある漫才コントに見えて2人の上手さと演技力が無いと成り立たないこの漫才。水田さんの何もできないめんどくさい抜けてる彼氏感と、川西さんのかわいらしいけれどきつめのしっかり者の彼女感、この2人の関係性とキャラクター性が演技力の高さですぐに浸透して2本目も同じシステムながら全く失速しなかったのかなと。テンポも完璧で特にラストの逆切れからの「・・・アスレチック行ってくる」までの間が絶妙で凄く面白い。今までの屁理屈漫才の漢字も少し残しつつ前年とはまた違った形。2人の人生を変えた、そんな漫才だったのかなと。
とりあえず今回はここまで。もっと書きたいネタはあったけれど(2015年のジャルジャル、スーパーマラドーナの「エレベーター」「時代劇」等々)一応2015~2016はここら辺で。個人的には2016年は好きな漫才がたくさんあったイメージです。でも2017と2019も好みの漫才いっぱいあった気が・・・それはまた明日。