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光はどこにある 僕を照らしてくれよ

絶賛課題に追われているのですが、今日は書かなきゃだめだって思ったので今パソコンを打っている次第です。


本日6月22日、お笑いコンビ「犬の心」が解散を発表しました。前に記事に書いた通り私は両親の影響で小学生の時にもルミネでお笑いを見ていたのですが犬の心はその時からずっといて、ずっと面白くて。高校になってまた劇場通いするようになってからもまだ面白くて。小学生の時の青春というイメージなんです。

おおらかで常に笑顔のイメージのいけやさんと対照的に少し陰鬱な雰囲気で闇を感じる押見さんと、2人の全然違う人間性も凄く好きで、関係性も好きで、コントももちろん大好き。個人的に印象に残っているのがやっぱりキングオブコント2014の「リバーシブルかよ」で画面越しでも審査員席が揺れた瞬間が分かったあの時。小学生の時から知っているコンビ、何年も苦労して手に入れた決勝であのウケ。あの「マジック」ネタは自分が見てきたKOCのコントでトップクラスに入ります。

あとは関町事故死ドッキリ。今じゃ絶対できないであろう不謹慎さですがその人の本当の姿が見れて私は面白いなと感じていて、中でも一番印象に残ったのが犬の心の2人でした。出演者の中で一番先輩に当たる2人、いけやさんは積極的にライブが暗くならないようにボケ続けて、押見さんは田所さんを影でずっとサポートしていて、私もこんな行動ができる先輩になりたいなと勝手に思っていました。

思い返すと思い出沢山ありますね。追っかけていた人にはもちろん敵わないけれど、12年前から知っていたということはかなり大きい。



フォロワーさんが今回のことに基づいて「第7世代の芸人も好きだけど、そこに括られなかったテレビ露出が少ない芸人のことを考えると第7世代の芸人の眩しさを直視できない。」と言っていました。この発言を見て、そして今回の解散を実感して私は頭の中である曲がずっとぐるぐるしていまして、それが乃木坂46の「アンダー」という曲何です。


「アンダー」17枚目シングルのカップリング曲で選抜メンバーに漏れた即ち“アンダー”のメンバーが歌っている一曲なのですが、私この曲今まで嫌いだったんです。最近の乃木坂は選抜メンバーが固定されつつあって初期のような誰が次は来て、誰が落とされるんだ!?みたいな緊張感はなくなり始めています。逆を言えばアンダーメンバーも固定され始める。これを歌っているメンバーは暫く選抜メンバーに選ばれていない子、選抜とアンダーをずっと行き来している子、選抜経験すらない子。だから選ばれないという苦しさ、悔しさを分かっている子たち。

そんな子たちに歌わせる「アンダー」。歌詞の一部を紹介しますと、1番Bメロの最初が「誰かに言われたあなたの人生はどこにあるの」これをアンダーの子達が歌うってどんな屈辱なのさ、またラスサビには「この場所を誇りに思う」これはもう選抜はあきらめろってこと?と私は感じ取ってしまいました。アンダーに推しが多い私にとって地雷ソングなんです。

ですが今回何で頭に流れてきたか。個人的にはですが歌詞を改めて読んでみて、これ第7世代より少し上の芸人さんでまだメディア露出が多くない方々に当てはまるものが多いなと感じました。まあこれも私がどちらかと言うと私が好きになった芸人さんにそっち世代の方が多いというだけなのかもしれませんが・・・。

というのも、乃木坂のアンダーの子を意識して聞くより芸人さんたちを意識した方がどこか光を見ながら聞くことが出来るんです。



「みんなから私のことがもし見えなくても 心配をしないで私はみんなが見えてる」

これは「アンダー」のAメロ、一番最初の歌詞です。第7世代という言葉が出来て、確かにお笑い界は以前より盛り上がりを増しました。新しくお笑いを好きになってくれる子も増えました。でもそれは若しかしたら“第7世代”という括りに入っている人のみが経験していることなのかなって最近思い始めてしまっています。第7現象によってお笑い好きになった子って個人的には「好きな芸人以外は興味を持たない子」なのかなって。もしかしたらその子たちには上の世代の芸人にはどうしても魅力を感じないのかもしれない。だから推しの出番が終わったら席を立ってしまったりするのかなって。偏見ですねごめんなさい。

でもその子たちには売れている、人気のある芸人しか眼中にない気がするんです。単独でないかぎり推しだけを見るライブというものはほぼありません。だから寄席とかで人気の芸人が序盤に出てきて終わったら席を立ち、その客の背中を見送るしかない芸人がいるし、出番中にスマホをいじる客の前でネタをする芸人がいるんです。それでもそんな状況でもお客さんに目掛けて笑いをできるだけ届けようとする人がたくさんいる。

その客が見えていなくても興味を示してくれなくても見えているのかなって。


「影は可能性 悩んだ日々もあったけれど この場所を誇りに思う」

今、第7世代が“光”だとしたらそれ以外の芸人たちは“影”になってしまうんです。でも見えない分まだどれだけここから見つかるのか分からないんです。芸歴を重ねていてもいつどこで爆発するか分からないんです。

「この場所を誇りに思う」は乃木坂46のアンダーという立場なら納得いかなかったし、選抜はもう諦めなという通告にしか私には聞こえなかったが、「第7世代には入れなかったけれど、何も括りにも入らず舞台に立ち、笑いを取る今の場所を誇りに思う。」なら腑に落ちるなと感じる。これならまだ希望を見出せる。そもそも世代で優遇不遇が分けられるなんて私はおかしいと思っているから、私はまた世代関係なく人気が出て評価される時が来ると信じています。


しかし改めてアンダーの歌詞残酷ですね「眩しすぎるわメインキャスト」も「美しいのはポジションじゃない」も「今どこにいたってやるべきことって同じだ」も。全部過ってしまいますね。



前にも書いたけれど今日のこと、第7世代のファンの子たちの何人が知っているのかなって。知らない人も多いのかな。何度も言うけれど羨ましいだけです、第7のファンの子達。だって解散や引退の悲しみを知らない状態でずっとファンでいられるんだもん、ただ輝き続ける推しを応援していて幸せそうで。でも私は誰かの解散の度に悲しんで、悔しくて辛くなって。特に今回は小学生の時から知っていた芸人さんだからこそ思い入れも強かったし、生でも見ていたし、本当に悲しい、ポジティブな解散でもコンビで好きだったわけだから悲しくてしょうがない。


でもね、犬の心と出会えたことは全く後悔していないし好きになれてよかったと思っているんです。2人のコントで沢山励まされたし力になったんです。それは紛れもない事実。たくさんの笑いをありがとうございました。


この1ヵ月だけでやさしい雨、やわら、犬の心と若手からベテランまで様々な芸人の解散が続いています。今私がわざわざ単独まで行くくらい応援している人たちが今、コンビとしてトリオとして、ちゃんと芸人として存在しているということは、実はめちゃくちゃ凄いことで何万分の一の確率の奇跡なのかなって。だからファンは応援するしかない、ただ見ているしかない、金を落としその対価で彼らのネタで元気を貰う、これがファンにできる全てなんです。

2人にとって“犬の心”として過ごした22年間が幸せならもう一ファンとしては何も言えません。幸せだったら良いなあ、幸せだと良いなあ。キングオブコントの決勝に行って、輝かしい戦績もあったんだから。


誰も見ていないとは思いますが、私のささやかなお願いだけ書かせてください。芸人ファンや劇場やテレビのスタッフさんプロデューサーさん作家さん全てのお笑い関係者の方々、今第7世代が勢いがあって面白くて人気でニーズが恐ろしいほどあるのは知っています。でも、お願いです、今までよりもその少し上の世代の人にも目を向けてあげてください。若くなくても見た目が良くなくても売れていなくても人気がなくても、面白い人がたくさんいるんです。その中で結果を残さなければ意味はないのかもしれないし、世代のせいにしないでと思う人もいるかもしれませんが、もうこれ以上実力はあるのにスポットを浴びないまま芸人人生を終える人を見たくないんです。ただそれだけなんですけれど、今までよりも少しだけ見てほしい、興味を持ってほしいんです。


まだ少し実感は湧かないけれど、自分の中でまた整理出来たらネタ見返そうかなと思います。それまで。今までありがとうございました。ずっと大好きでした。そして、さようなら。


余談なんですけど、前に押見さんがYoutubeチャンネルでカウントダウンをしていると聞いていたので、それがこれだったとは驚きです。今日公式チャンネルを観に行ったら、まだチャンネル登録がされていませんでした。そんな私に語るし資格ないだろと言って自分で自分の頬を殴りました。痛かったです。


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