緊縛動画感想文
女の顔を見た事があるだろうか?
本当の女の顔を
普段は隠されている女の顔を
内面が溢れ出す女の顔を
女が女である事を超え
人間になり
人間になって人間になって
人間になりきって
やがて人間である事を超え
そこに菩薩や天女が存在するような
そんな顔がある事を知っているだろうか?
生身の女が現実離れした美を解き放つ
そんな瞬間を見てみたいとは思わないだろうか?
「人間が菩薩のようになるなんてそんな馬鹿な話…そんなすごいものはそうそう簡単に見られるようなものでもないだろう」
あなたはそう思うかもしれない。
しかし、私はそれは見る事ができるものであると断言する。それは先日、自分自身が一つの動画を観てそう感じたからだ。
ブエノスアイレスピクチャーズという動画レーベルの『Modern Love』というオリジナルシリーズ。そこには強烈な男と女のぶつかり合いが映し出されていた。
「あー…緊縛のAVね!観たことあるよわりと好きだよ!縛られてる女の人ってエロいよね」
そんな簡単な言葉で終わらせるのは勿体無い。modern Loveは万人を興奮させる為にわかりやすく薄めたエロスよりも、もっと強烈なものを丁寧に描き出してくれてある映像作品だ。
それというのも…
・縛り初めから解き終わりまでをどこをとっても美しいカットで写し続けてくれてある
・静かで派手な演出などもなく縄の音と息や様子の変化が全て
・下着を脱いでおらず玩具なども一切出てこない
・ただただ縄を通して向かい合う一組の男女が映し出されている
AVを観慣れた人には不思議かもしれないが、マニア達はこういったものこそ待ち望んでいたのではないかと思う。
本物のエロスは、静かでゆっくりとした変化とともに滲み出るものだ。じわじわと胸がざわつき、自らもそこにいるかのような臨場感。縛り手にも受け手にもぐらぐらと移入する意識。生唾を飲む音までがそこに響いてしまいそうな倒錯感。そんな作品だった。
縄というものに関わって長い私は、日頃から縄の魅力・縄を受けた人間の美しさについて考え語り綴る事が多いが、modern loveは改めてそれを頭ではない部分に染み込ませてくれたように思う。
あんな風に相手をしてみたい・あんな風に自分がなってみたいという強烈な羨望が胸を焼く。
私は縄が好きだが腕が弱い。自分が受ける事にはとうの昔に諦めがある(だからこそ弱くても受けやすく楽しめる縄を追求している)。
それ以上に縛る事を愛しているので普段ものたりないなどとは思わないが、あんな女性の顔を見た時にはその感覚や感情の変化に憧れずにはいられない。
あんな風に縄の中に入ってみたい。
あんな風に1人の男性を信頼しきってみたい。
あんな風に自分を全て投げ出してみたい。
あんな風に自分という人間を使い切ってみたい。あんな風に美しくなってみたい。
しかしそれこそ、そう簡単に実現できない事なのだと知っている。だからこそこういった作品がある事がありがたいのだ。第三者として観て感じて楽しむ事ができる喜びがあるのだ。
圧倒的な時間。深い胸のざわつきと強い憧れをくださりありがとうございました。
拝見した作品↓
Modern Loveについて
「そもそも緊縛って?なぜ縛る?なぜ縛られる?撮影を通して緊縛って?」というクエスチョンを奈加さんと女優さんの言葉や表情から描ければなと、撮影以外の部分もほぼカメラを回しました。
撮影が終わり思った事は「なぜ縛る?なぜ縛られる?」なんて事はこのお二人にとって愚問だということをまざまざと思い知らされるくらい強烈な【二人の関係】を見れたからです。
ちなみにModern Loveという作品名になる前の
タイトル候補は【Whatever People Say I Am, That's What I'm Not】【Is This It】にしようと思ってました。
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