流されてきた私が、はっきりと意志を持ったとき

そんな結婚生活も15年ほどたった頃、
ネットサーフィンをしていたら
DV被害に合っていた人たちに
出合いました。
その人たちは、私なんかとは
くらべものにならないほど
ひどい目に合っており、
それでも参考になるようなお話などを
聞かせてくれていました。
その人たちも、私の経験を
黙って聞いてくれて、
誰にも話せなかったことも
その人たちには話すことができました。

話をして1年以上たった頃、
その中の一人が私に言いました。
「あなたは気づいているかわからないけれど、
あなたもDV、モラハラをうけているのよ?」
私にとっては衝撃的な一言でした。
この人たちが受けた苦しみに比べたら
私なんてまだまだ我慢ができるのではないか
と感じていたからです。

あなたがどうしたいかは
あなた自身が決めること。
その人は、私にそう言いました。
私がどうしたいか。
私は、夫に嫌悪感があるものの、
子ども達の父親であること、
仕事だけは一生懸命していること、
私を愛するのは
夫しかいないと、信じこまされていたこと
逃げたら、地の果てまで追いかけて
私の目の前で子ども達を殺す、と
脅されていたこと、
そんなことが頭の中でぐちゃぐちゃになって
自分がどうしたいかなんて
よくわからなくなっていました。

けれど、ある出来事が
私の視界をクリアにしたのです。


続きます。

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