これがほんとの家族の記念日だね。って子供たちが言ってくれたこと。

人数の多さから、なかなかシェルターから
自立することができないのでは、
と言われてきた私たちですが、
本当に運が良くて、
家を貸してくれるところが見つかり、
シェルターを出ることが決まりました。

まだ子供たちが小さくて、
生活環境から、
これから様々な症状がでるかもしれないと
予想し、
心と体が元気になるまでは、と
生活保護も受けられることになりました。
今はもちろん私も働いていますし、
子供たちも成人した子はみんな
働いていますから、
生活保護からは卒業していますが、
当時は、本当にありがたかったです。
DV被害者が元の夫の所に戻ってしまう
理由に、経済的なことも
多いようです。
生活の目処が立たないから、
また戻ってしまうのです。
だから、自治体から助けてもらえるのは、
母子の希望になると思います。

引っ越した当日、
夕方から子供たちとみんなで
近所を散策しました。
一件の町中華のお店に入り、
みんなでラーメンを食べました。
子ども達はのびのびと笑顔で、
夫といた頃は
食事の時もビクビクしていたのに、
ほんとに笑顔で、
私は嬉しい気持ちになりました。

長女が
「今日が、本当の家族の記念日だね。」
そう言ってにっこりしたのを
おぼえています。
みんなの顔を見ると、
みんな本当にニコニコしていました。

私はこれからも
この子達の笑顔を守るために
がんばらなくてはならないな、と
そう強く思いました。

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