カフェイン依存とは
働き始めて、コーヒーを飲む機会が増えた人は多いのではないだろうか。
かくいう私もコーヒーを平日は1日1杯以上飲んでおり、仕事とコーヒーは切っても切り離せないものになっている。
そんな時、ふと思った。
カフェイン依存って結局何?
ということで、カフェイン依存について調べてみた。
そもそもカフェインってなに?
カフェイン依存と当たり前に言っているが、カフェインについて実はあまりよく知らないので、まずはカフェインについて調べてみた。
「脳科学辞典」によると、カフェインはメチルキサンチン類に属するアルカロイドらしい。
うん、アルカロイドは聞いたことがあるぞ。
薬理作用としては、以下のようなことがあるようだ。
覚醒作用
精神作業効率を高め、疲労感を減弱させる作用
なんだか栄養ドリンクやエナジードリンクに書いてあるような内容である。ざっくりいうと、メガシャキっとして、元気をもたらしてくれるのがカフェインの効果であるといえるだろう。
その一方で離脱症状として、頭痛、易疲労感、眠気、不快気分、いらいら、集中困難、吐き気、筋のこわばりなどがある。また、利尿作用もあるので、水分補給には向かない。
まとめると、シャキッとさせてくれるのがカフェインなのである(異訳)。
コーヒーだけじゃない⁉ カフェインが含まれているもの
カフェインはコーヒーやエナジードリンクだけに入っているように思われるが、実際のところ、いろんな飲み物に含まれている。
コーヒーはもちろん、緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、コーラ、エナジードリンクや栄養ドリンクなどの飲料、チョコレートなどにカフェインが含まれている。
緑茶、紅茶、コーラあたりは何となく予想がついたが、ウーロン茶やココア、チョコレートに含まれているのは驚いた。
独立行政法人国民生活センターの『飲料のカフェイン含有量に関する調査 』 によると、品名や名称が「コーヒー」と表示のある銘柄は、「コーヒー飲料」や「液体コーヒー」と表 示のある銘柄よりもカフェイン含有量が多く、スティック、ポーションタイプやペットボトル入りの、お湯や牛乳等で粉末を溶かしたり、 濃縮液を希釈して飲むタイプは比較的カフェインの含有量が少ないようだ。
紅茶飲料のカフェインは、成分表の「コーヒー浸出液」の 10~30%程度で、ミルクティー はストレートティーやレモン・フルーツティーよりも多く含まれていた。思っていた以上にカフェインはいろんなものに入っているのかもしれない。
カフェイン依存とは?
ではカフェイン依存とはどういう症状があるのだろう。
カフェインを過剰に摂取すると、めまい、心拍数の増加、震え、下痢、吐き気等の健康被害をもたらす。しかしこれは過剰に摂取をしたときの話で、「依存」ではない。
「依存」が始まると、離脱症状として頭痛、筋肉の痛みやこわばり、嗜眠、吐き気、抑うつ、著しい過敏性などが起きる場合がある。
カフェインを飲んでいる人に頭痛持ちが多いのは、カフェインが血管以外の平滑筋を弛緩させる方向に作用するのに対して、脳周辺の血管は収縮させる傾向に作用するために、カフェインが切れた事によって、脳周辺の血管が一気に拡張し、これが痛み刺激として感知されるためと考えられている。(Withdrawal Syndrome after the Double-Blind Cessation of Caffeine Consumption)
案外カフェイン断ちをすると、頭痛が改善される人が多いかもしれない。
そう思いながら、今日もコーヒーを飲んでいる自分はまだカフェインを断つことができないみたいだ。