【ブレインズ戦士になる条件】
先日、ブレインズ戦士としては向かないと判断し、
ある選手を『懲戒解雇』しました。
正直、監督としては非常に辛いことでした。
いわゆる、社会常識をお持ちで、
会社という組織の一員の方だったら、
おわかりでしょう。
よっぽどの問題を起こさない限り、
「やめちまえ、おまえはクビだ!」なんて、
言えないからです。
でも、残念ながら、
その彼は試合に参加するたびに、
他のメンバーと問題を起こす、
超問題児でした。
当初は、厳重注意で留めるつもりだったのですが、
その彼に「超問題児」の自覚がなかったので、
一応、言い分を聞いた上で、懲戒解雇に踏み切りました。
では、その彼は、なぜブレインズ戦士になれなかったのか。
その彼の言い分は、
「選手のダメなプレーに対しては、ちゃんと指摘しています」
「チームレベルを上げるためにも、指摘するのは当然です」
でした…。
皆さまは、彼のどこが問題だか、わかりますか?
この言い分は、ただの自分本位でしかありません。
「てめぇ、監督じゃないだろ!」ってことです。
(ちなみに、その彼、大して野球は上手くありません)
確かに、試合に出れば「勝ちたい」と思うのは当然です。
失点を防ぐためには、守備を固めるのも当然です。
じゃなきゃ、チームレベルが上がらないのも当然です。
でも、その前に、試合に参加しているメンバーは、
それぞれ、参加している目的意識が違うのです。
もちろん、個々のレベルもあります。
その、ダメなプレーを指摘して、
「チームを辞めたい」と言ってくるメンバーがいることは、
残念ながら、その彼には伝わりませんでした。
そもそも、その彼は、
野球に取り組む姿勢が間違っていたということです。
監督として、最後に言いたかったのは、
せめても「良いプレーは褒めようよ」でしたけどね。
一度も他のメンバーに対して、
褒めているところを見たことがなかったので。
ブレインズは、まず、
「選手個人が野球を楽しむこと」を
チームポリシーとして掲げています。
その彼を選手として迎え入れたことで、
野球が楽しめない環境になったのは、
ブレインズを支えてくれているメンバーに対して、
本当に申し訳なかったと思っています。
監督が望んでいるのは、
「みんなに野球を楽しんでほしい」
ただ、それだけなんですけどね。