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2023 旭川~伊勢熊野高野山奈良 車中泊旅 7日目


2023年8月1日火曜日

奈良県奈良市 RVパーク平城京朱雀門ひろば(最高36.8℃/最低26.1土℃)〜 滞在

はじめてのコメダ珈琲
ミックストーストは一人前を二人で食べればよかった
アイスオレとモーニング
私一人ならこれだけでよかったかも

朝食を買いに、妻と二人でファミマに徒歩で向かう。日差しが強く、朝から暑い。途中にコメダ珈琲があって、私たちはまだ利用したことがなかったので、朝食をここでとることにする。朝7時からあいていて、クーラーが効いていて、天国だった。ただ、初めてなので、メニューの量的なことが分からず、ミックストーストを二つに、アイスオレを二つ、そのうち一つにモーニングをつけたら、私たち夫婦二人には多すぎた。それ以外は本当に居心地がよく、旅行中のレシートの整理や、帰ってからまとめる旅の記録(このnoteです)用のメモ書きなど、色々とはかどった。

ぐるっとバスに乗り、春日大社へ

ぐるっとバスのバス停
天平みつき館休憩所
涼しいです
ぐるっとバスが来ました!
バス内のポスター
鹿も野生の動物ですからね

奈良観光は公共交通機関と徒歩を予定していた。この辺と奈良公園を結ぶ「ぐるっとバス」というのがあり、それの始発が午前9時22分なので、それにあわせてコメダ珈琲を出る。
車に戻り奈良観光の支度をして、朱雀門ひろば内にある天平みつき館でバスを待つ。エアコンが効いていて、トイレもあるし、バス待ちの場所としてはありがたい場所だ。
ぐるっとバスは100円で近鉄大和西大路駅と奈良公園の間を自由に乗り降りできるバスである。今日はこれでまず春日大社へ向かう。
バスの車窓からこの旅行中初めて鹿の姿を見つける(初鹿だ)。かわいい。やっぱりエゾシカより小さい。しかしバスの車内には「鹿注意」のポスターが貼られていた。野生動物なので、やはりそれなりの注意が必要らしい。しかも向こうは天然記念物だし、神鹿しんろくなので、丁重に接しなければならない。

二之鳥居
参道の鹿をスケッチ
この辺は日陰が多い
祓戸神社はらえどじんじゃ
伏鹿手水所ふせしかのてみずしょ

春日大社に到着。参道からさっそく妻のスケッチが始まる。神社は木が多く、木陰が多いので助かる。手水舎のそばに大きな鹿の像がある。春日明神が茨城県の鹿島神宮から乗ってきたという白鹿に違いない。

着到殿ちゃくとうでん
春日大社 南門
中には入れなかった

春日大社本宮に入ったものの、今日は何か神事があるとかで、中は見られなかった(帰って調べたら、毎月1日に行われる旬祭しゅんさいという神事)。そのかわりその神事の一部なのだろう舞の奉納を見ることができた(神楽奉納)。なかなか目が離せない人をひきつけるものがあった。舞を舞う巫女さんも雅楽の奏者たちもこの猛暑の中、あの衣装はなかなか大変なのではないだろうか。

出現石しゅつげんせき
御間道おあいみち
日本で最初に燈篭が並べられた参道
本宮神社揺拝所
毎月一日、御蓋山みかさやま頂上の本宮神社をここから揺拝する
一童社いちどうしゃ(三輪神社)
若宮十五社めぐり第2番納札社のうさつしゃ
若宮
若宮十五社めぐり第1番納札社
第3番納札社 兵主ひょうす神社(左)
第4番納札社 南宮なんぐう神社(右)
日本で唯一、ご夫婦の大国様をお祀りした夫婦大国社めおとだいこくしゃ
若宮十五社めぐりの受付でもあり、第15番納札社でもある
第5番納札社 広瀬神社(奥左)
第6番納札社 懸橋社かけはししゃ(葛城神社)(奥右)
第7番納札社 三十八所さんじゅうはっしょ神社
第8番納札社 佐良気さらけ神社
第14番納札社 金龍きんりゅう神社
若宮大楠わかみやのおおくす
白鹿みくじ
右は熊野で購入した八咫烏
せんとくん
下は「奈良の鹿愛護会募金箱」になっていました

他にも若宮やいろいろな神社を参拝する。金龍神社では金運を祈願。


奉納酒樽
噂ではこれはディスプレイ用で中身は発泡スチロールだとか
よう!
土産物屋の日陰で涼む鹿たち

日差しが強すぎるので、鹿が土産物屋の軒の日陰に避難している。いたるところに糞。そして店の前が濡れているのは鹿の小便。不思議と臭いとは思わなかった。

国宝館のパンフレット
鹿のイラストがかわいい
鼉太鼓だだいこ(複製)高さ6m50cm
これだけ写真撮影OKだった
春日大社カフェショップ 鹿音かおん
私が腹痛でトイレに行っている間、
妻は鹿のスケッチ
モデルさんのような鹿

国宝館に入る。この頃から少し腹が痛くなってくる。鼉太鼓だだいこという大きな雅楽の太鼓を見る。ここにあるのは複製で、ここだけが写真撮影が許されていた。他は一切撮影禁止だった。
国宝館前のトイレに入る。ここのトイレはムッとして暑く、頭がボーッとして倒れるかと思った。

萬葉植物園内 幻の酒米「亀の尾」
萬葉植物園内 「原始ハス」

次に萬葉植物園を見学する。まだ腹具合が悪く、ここでもトイレに入る。トイレ前に外国人がたむろしていて、小さなトイレだったので、大の方に入れなかったらどうしようかと不安になったが、あいていて助かった。この日の腹痛はここのトイレでおさまった。萬葉植物園の方は酒米の亀の尾があったり、原始ハスが咲いていたりした。池の上の舞台がきれいだった。

春日荷茶屋かすがにないぢゃや

おなかがすきました
おいしいものの予感
素麺にひかれる…どれを食べたらいいんだ!
春日荷茶屋かすがにないぢゃやの暖簾をくぐる
やっぱりそうめんが食べたい!
中は満席なので外の席を選ぶ
気持ちがいい
春日素麺
奈良でそうめん食べたかった!
柿の葉すしって初めて食べます。うまい!
赤いのは梅で黄色いのはからし

腹痛もおさまったので、春日荷茶屋かすがにないぢゃやで昼食。
中が満員だったので少し待つことになったが、外の席があいていたので外の席を希望した。後から中があいたと案内されたが、日陰のこの席は庭も見えるし、それほど暑くもなく(イヤ暑いのだが)、気持ちがいいのでこのままでいいと断った。外で食べる食べ物は三倍うまいと思う。
迷った末に、素麺小鉢三つと柿の葉すし二個がセットになった春日素麺を注文。冷たい素麺がうまい。つゆも家で食べるものとは全く違う味で、何が違うのかわからないが、やっぱりうまかった。奈良で素麺を食べることが旅の目的の一つだったが、三輪まで行かないと食べられないと思っていたのでラッキーだった。おまけに柿の葉すしというものを初めて食べてすっかりファンになってしまった。奈良ではこの柿の葉すしというものがいたるところで販売されていて、ぜひ北海道でも販売してほしいと思った。
この店では万葉粥という茶粥も有名なようだ。茶粥も奈良の名物らしく、食べてみたかったが今回の旅行では食べる機会を逃した。

東大寺

百日紅と鹿
東大寺に向かって移動中
移動中
外国人観光客がたくさん
東大寺 南大門

東大寺に向かって歩く。
日陰で休む鹿の多さ。東大寺前の参道は外国人と鹿ばかりになった。耳に入ってくる単語はアジア系の言語が多いが、西洋系の人々もたくさん見かける。アジア人、特に中国人らしき人々の声がやたら大きいせいだろう。

南大門 金剛力士像(仁王像)
阿形あぎょう
南大門 金剛力士像(仁王像)
吽形うんぎょう
大仏殿を臨む
八角燈籠はっかくとうろう
国宝です
大仏殿
でかい
盧舎那仏るしゃなぶつ毘盧遮那仏びるしゃなぶつ
大仏さま 大きさが伝わらない
斜め下から
さらに斜めから
横から
廣目天こうもくてん
増長天像頭部
多聞天
解除会けじょえ(茅の輪くぐり)

東大寺の大仏さまに合掌。ここは他の社寺と違い、写真撮影が許されている。なぜかはわからないが旅行者にとってはありがたい。
大仏さまのすぐ脇で、茅の輪くぐり(解除会けじょえ)をしようと人の列ができている。帰ってから調べたら、解除会というのは、盧舎那仏に健康で過ごせるよう祈願する夏の法要だそうだ。並ぶ気がしなかったので私たちはパスした。
ここには何度か来ているが、いつ来ても大仏さまはでかいなぁと思う。高校時代に修学旅行でくぐった柱の穴も残っていて、子供らが挑戦している。大仏さまの鼻の穴と同じ大きさだそうで、今見るとずいぶん小さな穴だ。高校時代はくぐり抜けられた。今では無理だ。この柱は大仏殿の北東に立ち、邪気を逃がすための穴だとか。
妻は大仏さまの顔のスケッチに苦心している。絵は上手な妻なのに、ときどき描けないものがあるようで、どういうものが難しいのか私にはわからない。

四月堂
三月堂(法華堂)
二月堂
二月堂
吉野本葛黒川本家 ブラマンジェ
左下が献上加賀ほうじ茶

三月堂、二月堂もお参りする。日陰が少なく、暑さでばててきたので、吉野本葛黒川本家というところで、ブラマンジェというスイーツをいただく。妻はキャラメル味で私はラズベリー味。ミルクのような甘いトロっとした舌触りでおいしい。おそらく固めるのに本葛を使っているのだろう。一緒に出てきた「献上加賀ほうじ茶」というのもこれまたおいしかった。

朱雀門に戻る

今日の予定を終え、ぐるっとバスで朱雀門に帰ろうとすると、バス停にいた案内の人から「これから出るバスは朱雀門まで行きません」と言われ驚く。16時より前のバスに乗らないとダメらしい。他のバスを探したが、朱雀門方面はバスの便が悪い。仕方がないのでタクシーに乗ることにした。
地元の方と交流するチャンスだと思い「奈良の鹿は夜もこんなに町にいるのですか」と聞いてみた。夜の鹿も見てみたいと思ったのだ。ところが「夜は一匹もいません」という回答だった。何でも奈良の鹿というのは夜は若草山で過ごし、朝、町に降りてきて、夜は再び若草山に帰るのだそうだ。全く意外だった。聞いてみるものだ。朱雀門まで二千円とちょっとかかった。

三日間こちらのお風呂にお世話になった
きれいで静かで、気持ちのよいお風呂でした
帰りに虹

風呂に入り、洗濯をして、きん太で贅沢

ホテル亀の井奈良へ電話で風呂に行くことを伝え(ここは事前に連絡が必要)、入浴。今日は誰もおらず、一人で専有した。風呂から上がり、脱衣所で着替える。エアコンが効いていて静かで快適である。本州に来てからエアコンのありがたみが身に染みる。
ホテルを出ると空に虹がかかっていた。どこかでにわか雨でも降ったのだろうか? この辺では雨の気配はない。

ノムラクリーニングさんで洗濯
リサイクル・スーパーディスカウント お宝創庫

洗濯をしなければならないのでコインランドリーを探す。ヤフーナビで指示された場所へ行ってみたが、コインランドリーがない。そこから一番近い別のコインランドリーに行く。
洗濯ものを放り込んで、メニューを選ぶ。1時間くらいかかりそうなので、朱雀門へ戻って、近くにあった「リサイクルスーパーディスカウントお宝創庫」を眺めて過ごす。独特の品ぞろえで、売れるのかなぁと余計な心配をした。

お好み焼・鉄板焼きん太で夕食
津山ホルモン焼うどん
岡山県津山地域のご当地グルメらしい
次は壺カルビを食べてみたい
今夜も朱雀門を眺めながら一杯
私はご当地うちわ好き
「きん太」でいただいたうちわがお気に入り

洗濯ものを回収し、RVパーク平城京朱雀門ひろばに車を置いたまま、歩いて「お好み焼・鉄板焼きん太」に向かう。そこで生ビールと津山ホルモン焼うどんを二人前注文する。後から、二人で別のメニューを注文してシェアしたほうが色々な味が楽しめたと後悔する。あまりこういうところで贅沢をしないので、慣れていない。気に入ったので明日の夜もここで夕食をとることにした。明日はいろいろと頼もうと思う。
二人で4千円以上かかるこの店は、我が家にとっては十分贅沢な場所だ。しかしせっかくの旅行なのだし、空調が効いた場所で生ビールを飲み、普段行ったことのない店でおいしいものを食べ、長居ができ、旅の記録の整理もできるこの場所は快適すぎで、他にもっと奈良らしい場所もあったかもしれないが、ゆっくりくつろげるこのお店はコスパのよいお店だった。
この店はチェーン店らしいので、そのうち旭川にもできるかもしれないが、旅先だからできる贅沢なので、旭川にできてもきっと行くことはないかもしれない。
この後、ファミマに寄り、氷と酒を買い込み、朱雀門で飲みなおす。
親戚の訃報が届く。

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