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windy[見習い日記]#8常識破り

windy[ウィンディ]
最寄り駅は京阪線の清水五条駅。
知る人ぞ知る、京都の名店です。

2017/10/19
今日のお昼頃、3名のお客様が見えました。

「マスター、お客さん連れてきましたよ!」
と男性が笑顔でマスターに報告。
私は初対面でしたが、この方も常連さんでMKタクシーのドライバーをされているそうです。
ご自分のお得意様を「コーヒーが本当に美味しいから」ということで連れてきてくださいました。
ご注文のコーヒーは、ブレンド。
マスターの自信作です。
 

ご紹介のお2人は、お話の内容から察するにとても舌が肥えてらっしゃるようでしたが、コーヒーを口にして一言。

「んん~。美味しいです。」
 
年配の男性の方はお仕事で海外の生活も長かったということでしたが、

「ドリップコーヒーはやはり日本のものが1番美味しい。
そしてその中でも、これは特に美味しいね。」

と感想を述べてくださったのでした。
 
それにはマスターも「それは、よかったです。」と安心された様子でした。
お帰りの際にはコーヒー豆もご購入いただきましたので、きっとご自宅でもウィンディの味を美味しく楽しんでいただけることと思います。

 
さて、マスターとの今日の話題は「信頼」ということでした。
なぜ、懇意のタクシードライバーさんがお得意様ウィンディを紹介し、連れて来てくださったのか。
それは、すべて信頼によるものです。
こちらのドライバーさんも、木屋町にある行きつけのバーのマスターからウィンディの紹介を受けられたとのことで、そうした信頼のネットワークがあるのですね。 

「あそこの喫茶店は、コーヒーしか置いてないし見つけにくい場所だけれど、美味しいから行ってみるといいよ」
 
自分が信頼を置いている人からの紹介であれば、どうにか機会を作って行ってみるものです。
そしてそこで感じるわけですね。
 
ああ、紹介してもらえて良かった。
あの人の紹介だったから間違いないとは思っていたけれど、やはりな・・・。
 
かく言う私も、コーヒーに関してとても信頼を置く方に紹介していただいてウィンディに辿り着いた人の一人です。

あの店ならいつ行っても美味しいコーヒーを出してくれる。
コーヒーが好きな人を連れていけば、喜んでもらえるに違いない。

こうした信頼はなかなか作れるものではありません。

 京都には喫茶店が本当に数多くあります。
そしてそれぞれに際立った個性があり、似たような店なんてあまり見たことも聞いたこともありません。
どこもコンセプトは興味深く、いろいろな所へ出かけてきました。
 
しかし、2度目に、もう一度コーヒーを飲みに出かけた喫茶店といえば・・・2つか3つくらいなものです。
コンセプトは違えど、使ってる豆は違えど、どこも似たような味。
美味しいことには美味しいのですが、平均的な味と言いますか、目の高さにある天井にぶつかっているような感じがしてしまいます。
それは老舗として知られる喫茶店においても、私にとっては同じでした。
みんな美味しい美味しいと言って飲んでいるこのコーヒーだけれど、これ、他の店でも同じようなレベルで出てくるよな・・・と。
どこへ飲みに行っても、だいたいこんな感想で落ち着くのです。

私がなぜウィンディで教えていただいているかの理由は、ここにあります。
ウィンディのマスターのコーヒーは、天井が遠く向こうの高さにあるのです。
見えないくらいの高さ。
コーヒーは、これくらいの美味しさであれば美味しいんだな、という自分のなかの基準を破壊されてしまいました。
この感覚はきっと、他の多くのお客様にも当てはまることと思います。
今日お越しいただいた方も、「本当に美味しいですよね」と驚いた表情で飲んでいらっしゃいました。
喫茶店は数多くあれど、こんなコーヒーはウィンディをおいてほかにないのです。
  
ウィンディにはコーヒーしかありません。
なにか軽食をといらっしゃる方は、申し訳ありませんがお断りしています。
なぜ軽食を置かないのか。
置いたほうが、お客さんが増えて利益も上がるのではないか。
 
他の喫茶店ではそうです。そのようにします。
しかしマスターは本当に美味しいコーヒーを提供するために軽食をやめたのです。
この決断は固いのです。
そしてそうだからこそ今日のコーヒーがあるのです。
常識というものは一切通用しないのです。
常識破りは、こんなメニューにも表れています。

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どんなコーヒーが出てくるのでしょうか。
興味を持っていただけた方は、ぜひ一度ご来店ください。
そしてマスターとコーヒー談義をどうぞお楽しみください。
お待ちしております。

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