windy[見習い日記]#9プロの目
自家焙煎珈琲店 windy[ウィンディ]
京都は東山区にあります、知る人ぞ知る、コーヒーの名店。
最寄り駅は京阪線の清水五条駅。
2017/10/22
みなさまにいつも美味しく召し上がっていただいているウィンディのブレンドコーヒーですが、こちらには何種類の豆が使われているか、尋ねたことのある方はいらっしゃいますか?
実はこちら、4種類の豆を配合して作られています。
ブラジル
コロンビア
グアテマラ
マンデリン
それぞれの一杯に占める比率はともかく、これらの豆がマスターにコントロールされることによってあの美味しい味が抽出されているわけなのですが・・・。
普段はあまり意識することもありませんが、コーヒーも農産物です。
よって、美味しいなあと気に入って採用していたコーヒー豆が突然手に入らなくなったり、手に入ったとしても味が落ちていたりということがある。
そんな現実があります。
しかも、それは注文した生のコーヒー豆を焙煎して飲んでみないことには、そうとはっきりとわかりません。
この豆はだめだ、別の豆にしないと・・・。
質の良い美味しいコーヒーを提供するためには、最終的にこうした判断が必要となります。
こうした場合、ブレンドコーヒーはいったいどうなるのでしょうか。
「残念ながら違う豆を使うことにしたので、ブレンドの味が変わってしまいます。」
美味しいコーヒーのためにはやむを得ない選択のように思われます。
しかし、これは普通の考え方です。
「ブレンドはその店の味。ブレたらあかんのです」
ウィンディのマスターはこう断言します。
ある豆がイマイチになったのなら、質が落ちたのなら当然入れ替える。
しかし、その上でブレンドの味を落とさない。変えない。
静かなる努力。プロの意地。
今は小豆も小麦粉も、ひと昔前と比べると素材の味が劣ってきているようです。
環境の変化、時代の変化。世界的な流れであるのかもしれません。
そしてそれはコーヒー豆も例外ではないのです。
そんな中でもウィンディに行けばいつでも、「あのブレンドコーヒーの味」を楽しむことができます。
あらゆる変化のなかで、変わらないでいることの難しさを超えて。
目まぐるしい変化のなかで生きている現代です。
変わらない美味しさを求めに、ウィンディにいらっしゃる常連さんがいます。
プロの哲学を学んでいる私です。
プロ意識をもっと大切に育みます。
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