[windy]見習い日記#7しっとり国際的喫茶店=ウィンディ
京都は東山区にあります。
最寄り駅は京阪線の清水五条駅。
2017.10.10
知る人ぞ知る、京都の名店です。今日もウィンディに外国からのお客さんが多く訪れた。
イギリスから、そしてニュージーランドからいらっしゃったという。
ウィンディでは、お客さんに最初にある声かけをする。 (外国からの方には特に気を配って)
「食事はできませんが、よろしいでしょうか」
そう、この喫茶店ではサンドイッチやカレーなどの軽食は食べられない。
かつてはモーニングサービスがあったようだが、マスターの意向により廃止された。
この経緯については京都で有名な書店である「ホホホ座」が刊行している
焙煎家案内帖(京都編・一)に詳しく書かれている。コーヒーのみで良いと入店してくれたお客さんに提供するのは、ブレンドコーヒーが多い。
この店一番のおすすめは?と聞かれたら、やはりそれはマスターのブレンドだからだ。
そして、お客さんは笑顔でこう言ってくれる。
「うちの国にはこんなに美味しいコーヒーはないよ」と。
そりゃあそうです、いまやドリップコーヒーの世界は日本が先導しているところであって、そしてこのウィンディは日本で一番美味しいコーヒー
が飲める喫茶店なのですから。
こうして、美味しいコーヒーで笑顔になったお客さんはたくさんのことを話してくれる。
日本には2週間いて、東京と箱根、大阪に行ってきたこと。
今日は朝早くに伏見稲荷に出掛けたら、人が少ないこともあってとても満喫できたこと。
などなど、日本で過ごして思い出に残ったあれこれを聞かせてくれる。
いつもいつも、ということにもならないがこうしたお客さんが本当に多くいらっしゃることに驚く。
それはなぜなんだろう、と思ったら、答えはすぐ近くにあった。
それはすべてマスターの人柄によるものだろうという結論。
「いつまでいてくれてもいいよ、疲れたでしょうからゆっくりしていってよ。」言葉には出さないが、その佇まいから聞こえてきたり感じたりする。
なにしろ、基本的なスタンスがいつだってそうなのだから。
そしてその相棒として日本一美味しいコーヒーがある。
だから、安易な言葉であるが、これは最強の組み合わせなのだ。
マスターは自分が英語を話せないことを気にされるが、そんなこと問題ないように思えた。
笑顔と、身振り手振りと、「オーケー」と「サンキュー」。
マスターに関してはこれさえあれば他にもういらない。
いらないのだ。
マスターのところには、私のような見習い志望者が外国からも多く来ている。「ここが日本で一番美味しいコーヒーを出すと聞いて」
と言ったかどうかは知らないけれど、きっとそうなんじゃないかと思う。
わざわざ、ホテルから毎日通って習いに来ていたというのだからその気合の入りようはすごい。
私も、見習わなければ。
外国の方までも、ここウィンディを目指してやってくる。
日本の方も、どうぞご遠慮なく。
日本一美味しいコーヒーがあります。
ぜひご賞味あれ。
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