メルマガ『東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─』第405号「衛氣行度」(内景篇・氣)
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◇ 東医宝鑑(東醫寶鑑)とういほうかん─古典から東洋医学を学ぶ─ ◆
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第405号
○ 「衛氣行度」(内景篇・氣)
◆ 原文
◆ 断句
◆ 読み下し
◆ 現代語訳
◆ 解説
◆ 編集後記
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こんにちは。気の章「氣爲衛衛於外」の次の項目「衛氣行度」に入ります。
◆原文◆(原本の文字組みのままを再現・ただし原本は縦組み
・ページ数は底本の影印本のページ数)
(「衛氣行度」p87 下段・内景篇・氣)
衛氣行度
靈樞曰衛氣之行一日一夜五十周於身晝
日行於陽二十五周夜行於陰二十五周
▼断句▼(原文に句読点を挿入、改行は任意)
衛氣行度
靈樞曰、衛氣之行、一日一夜五十周於身、
晝日行於陽二十五周、夜行於陰二十五周、
●語法・語釈●(主要な、または難解な語句の用法・意味)
▲訓読▲(読み下し)
衛氣(えき)行度(ぎょうど)
靈樞(れいすう)に曰(いは)く、衛氣(えき)の
行(めぐ)りは、一日一夜(いちにちいちや)身(み)に
五十周(ごじゅっしゅう)す、
晝日(ちゅうじつ)は陽(よう)に行(めぐ)ること
二十五周(にじゅうごしゅう)、夜(よる)は陰(いん)に
行(めぐ)ること二十五周(にじゅうごしゅう)。
■現代語訳■
衛氣の運行
霊枢に言うには、衛氣の運りは、一昼夜で全身を五十周する。
昼は陽に運って二十五周し、夜は陰に運って二十五周する。
★ 解説 ★
「衛氣行度」に入ります。「行度」というのは天体の運行などを言う言葉で、身体の気の巡りをこれになぞらえたことがわかります。
そして一日に全身を五十度運行し、昼夜に分かれて陽に半分、陰に半分、それぞれ運る、と言っています。
五十度運る、というのは前の部分でも言われていましたね。それを霊枢を引用しながら昼夜に分かれることを改めてこの項目の冒頭に挙げたことになります。
これまた先行訳ではまるまる省略されている項目です。先行訳をお持ちの方は補足していただけたらと思います。
◆ 編集後記
「衛氣行度」に入りました。これまた前項同様に長い項目ですが、いつもながら少しずつ、倦まず弛まず配信を続けていく所存です。
(2021.2.21.第405号)
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